雨の日には雨の中を

相田みつをさんの「雨の日には雨の中を、風の日には風の中を」という言葉が好きで、ブログのタイトルに使っちゃいました

祖母の旅立ち

2011-09-22 | スピリチュアル
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〔昨日の18時10分、江口浜で撮影した日没〕

9月13日夜、大好きだった祖母が98歳6ヶ月の生涯を終えて永眠しました。

8月に入ってから容体が思わしくなかったのですが、手術後は順調に回復し、数日前には会話ができるくらいに元気になったと聞いていたので、突然の訃報に驚きました。

14日の午前中に佐賀に行き、初七日の法要まで出て18日の夜に鹿児島に帰ってきたのですが、今でもまだ実感がわかずにいます。

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〔17:50 江口浜海浜公園の近く〕

昨日は家でゆっくりしていたのですが、急に夕日が見たくなり江口浜まで行ったのです。着いたときはまだ日没まで間があったけど、太陽がまぶしいため暗い写真になってしまいました。

まずは広い駐車場がある江口浜海浜公園に行ったのですが、駐車場が利用できるのは午後6時までという立て札が立っていたため、別の場所を探していたときに撮った写真です。

江口浜海浜公園から数100m南下したところに展望台と狭い駐車場を見つけたので、そこで日没まで待つことにしました。海に沈んでゆく夕日をゆっくり眺めたのは久しぶりで、心地良い海風に吹かれて波の音を聞きながらぼーっとしていると、心の中のザワザワとした感じがすーっと鎮まっていくような気がしました。

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        〔寄せては・・    返す・・ 波〕

祖母は300年の歴史をもつお寺の次女に生まれ、高い霊性を持ちながらもお寺に嫁ぐことを嫌い、八百屋に嫁いでからは幾多の苦難を乗り越え(あの時代に生きた方はみなさんそうだと思いますが)、強い霊能力と優しく温かい人柄とでたくさんの人から慕われ頼られていました。

巷で見かける(というか自ら目立とうとしている)霊能力者の中にはうさんくさい人が多く、そのせいでスピリチュアルの世界に否定的な人が多いような気がします。祖母を信じている人の中には、祖母に会うまではそんな世界のことは全く信じていなかったという人がたくさんいました。高い霊性と人間性の両方を持ち合わせた祖母だったから、みなさん素直に受け入れることができたのではないかと思っています。

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〔18:07 日没の少し前〕

実はわたくし、若い頃から祖母や他の霊能力者から「いずれは祖母の後を継ぐ」と言われていました。20代の頃まではそのことがいつも気にかかっていて、不安な日々を過ごすこともあったけど、30歳を過ぎたくらいから「なるようになるさ」と思うようになりました。

霊能力者というのはなりたいと思って努力してなれるものでもないし、逆にそういう役目を背負った人はなりたくないと思っても避けることはできないのだと思っています。

親しくしている霊能力者に「祖母が亡くなったらあなたの番になる」と言われていたけれど、今のところ何の変化もありません。わたしは人間としてまだまだだから、祖母の後を継ぐのは無理と判断されたのかもしれませんね。それならそれでいいのですが・・

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〔18:24 日が沈んだ後の夕焼け〕

祖母は自分がこういう能力を授かったのは「先祖がつくった業(ごう)を自分の行(ぎょう)で帳消しにするため」と常々言っていました。(言葉は正確ではないけれど) 神様は不要な力は与えないので、力を授かるということはしなければならない役目があるということなんだと。

なので人のために尽くすことが自分の役目と信じていて、いろいろしてあげてもお礼の金銭は一切受け取ることなく、逆に人の役に立てたことに対して感謝していたのです。

熱心な仏教徒でもあり、自分に厳しく他人に優しかった祖母。祖母の辞書には「楽をする」とか「怠ける」なんて言葉はなかったように思います。わたしは一生かかってもそんな人になれそうもありません。

祖母が亡くなってから、降り注ぐ太陽の光やそよぐ風にふっと祖母を感じることが多くなりました。きっと見守ってくれているんでしょうね。これからはもう少し自分に厳しくなって、少しでも祖母に近づけたらと思っています。