果物どころ茂平で、梨が栽培されていたことは知らなかった。
梨やリンゴは、やや寒冷地が適しているというイメージがあった。
今でも地図をみると、瀬戸内海に面した茂平で梨、・・・という感じがでてこない。
戦前の茂平では、桃よりも梨が代表する果物だった。
(父の話)
梨は「20世紀」と「はかた」を植えていた。
どうめんの畑で「はかた」も20世紀に近い感じの樹だ。
これは早う出る。盆の前にでるんで、これじゃぁよう儲けた。
水をしなくてはいけないので、梨畑には必ず池が必要であった。
つるべは一人で汲み上げていた。
つるべで水を汲み上げていた。
つるべでやると時間ばっかりかかっていた。
発動機ができて流すだけになって楽になった。
2000年05月28日
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「はかた」の後に「20世紀」を出荷する。
味は20世紀のほうがエエ。
ほれで他所(他県)でもどんどん作り出し、こっちに入ってきた。
それで梨はやめ、その後にはデラ(葡萄のデラウエア)を植えた。
2000・1・9
「くだもの」 ポプラ社 2009年発行
なし
日本では弥生時代に栽培がはじまったといわれる、歴史の古いくだものです。
日本なし 西洋なし、中国なしの3種類が知られ、
そのなかでももっとも多く食べられているのが日本なし。
皮が茶色い赤なしと、 皮が黄緑色の青なしがあります。
どちらもみずみずしい果肉と、シャリシャリとした食感が特ちょうで、秋を代表するくだものです。
二十世紀なし
明治時代、千葉県でひとりの少年が、 ごみすてばに小さななしの木が1本はえているのを見つけました。
育ててみたところ、10年後にとてもおいしい実がつき、栽培がはじまりました。
これが、二十世紀です。
自然に生まれたなしなのです。
今では二十世紀なしは全国に広まり、鳥取県が日本一の産地となっています。
「岡山の食風俗」 鶴藤鹿忠 岡山文庫 昭和52年発行
梨
日本の中部以南に原生した日本梨、すなわちヤマナシが明治30年代に改良された長十郎や二十世紀が作られている。
岡山県では桃や葡萄とともに作られている。
「江戸の食生活」 原田信男 岩波書店 2003年発行
梨
美濃から大量に諸国に売られていることを紹介している。
作れば、その土地の産物となるとして、「近来江戸在にても作りいだし、利を得ること少なからず」
としている。
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