HENRY BUTLER & STEVEN BERNSTEIN & THE HOT 9 / VIPER'S DRAG
私の大好きなニューオーリンズのピアニスト、ヘンリー・バトラーが癌に冒されているそうです。しかもステージ4とのこと。ステージ4っていわゆる末期癌ですよね? もう67歳ですし、とても心配です。
ヘンリー・バトラーは盲目の黒人ピアニストで、ニューオーリンズを代表する鍵盤奏者の一人。その自由奔放に黒いフィーリングが溢れ出るような感性は、個性派揃いのニューオーリンズ・アーティストの中においても、常に異彩を放ち続けてきました。それ故にここ日本ではマニアックな人気に留まってしまっているかもしれませんね。
私が初めてヘンリー・バトラーを観たのは、2000年のパークタワー・ブルース・フェスティヴァルで、この時はバンド・セットでした。2度目は2006年のコットンクラヴでピアノ・ソロ、3度目は08年のビルボードライヴで、なんとシリル・ネヴィル、ジョージ・ポーター・JRとの豪華共演でした。3度とも素晴らしいライヴでした。どんなステージでも圧倒的な存在感を放ち、驚異的な鍵盤プレイと、太く黒光りする歌声に感動させられました。まったくもって偉大なるピアニストです。
なんとか、病気を克服して、また元気な姿を見せてもらいたいものです。
OffBeat Magazineの記事→ Henry Butler Diagnosed With Stage 4 Cancer, Fundraiser Launched To Assist With Treatment
上の写真は、OffBeat Magazineの記事にもあるスティーヴン・バーンスタインとのコラボ作で、こちらが今のところの最新作。スティーヴン・バーンスタインはラウンジ・リザーズ、セックス・モブでの活躍でも知られるニューヨークのトランぺッター。この奇才どうしの共演は意外にもトラディショナルに根ざしつつ、やはり一筋縄にはいかない多彩な魅力に溢れています。オリジナル曲はもちろん、ファッツ・ウォーラーやジェリー・ロール・モートンのカヴァーも味わい深い。当ブログの2015年ベストアルバム企画の第10位に選ばせて頂いた、私も大好きなアルバム。
HENRY BUTLER / PiaNOLA Live
こちらは08年のライヴ盤「PiaNOLA Live」。ビルボードライヴでサインを頂きました。片方の手でペン先を支えながら、両手でゆっくりと書いてくれました。右側に丸っこく書かれたのがそのサインですが、何て書いてあるのでしょうか?「HB』ですかね? 実はサインを頂くためにこのCDジャケをヘンリーに手渡した時、目が見えないヘンリーは私に何か話しかけてくれたんです。でも英語が全く駄目な私は、ただオロオロするばかりで、なにも答えられませんでした。結局無視してしまったようなものなのです…。ヘンリーはそのまま鼻歌まじりにサインを書いてくれましたけど…。私はただありったけの気持ちを込めて「サンキュー!」と言うのが精一杯でした。 この時のことが、今も心残りです…。
私の大好きなニューオーリンズのピアニスト、ヘンリー・バトラーが癌に冒されているそうです。しかもステージ4とのこと。ステージ4っていわゆる末期癌ですよね? もう67歳ですし、とても心配です。
ヘンリー・バトラーは盲目の黒人ピアニストで、ニューオーリンズを代表する鍵盤奏者の一人。その自由奔放に黒いフィーリングが溢れ出るような感性は、個性派揃いのニューオーリンズ・アーティストの中においても、常に異彩を放ち続けてきました。それ故にここ日本ではマニアックな人気に留まってしまっているかもしれませんね。
私が初めてヘンリー・バトラーを観たのは、2000年のパークタワー・ブルース・フェスティヴァルで、この時はバンド・セットでした。2度目は2006年のコットンクラヴでピアノ・ソロ、3度目は08年のビルボードライヴで、なんとシリル・ネヴィル、ジョージ・ポーター・JRとの豪華共演でした。3度とも素晴らしいライヴでした。どんなステージでも圧倒的な存在感を放ち、驚異的な鍵盤プレイと、太く黒光りする歌声に感動させられました。まったくもって偉大なるピアニストです。
なんとか、病気を克服して、また元気な姿を見せてもらいたいものです。
OffBeat Magazineの記事→ Henry Butler Diagnosed With Stage 4 Cancer, Fundraiser Launched To Assist With Treatment
上の写真は、OffBeat Magazineの記事にもあるスティーヴン・バーンスタインとのコラボ作で、こちらが今のところの最新作。スティーヴン・バーンスタインはラウンジ・リザーズ、セックス・モブでの活躍でも知られるニューヨークのトランぺッター。この奇才どうしの共演は意外にもトラディショナルに根ざしつつ、やはり一筋縄にはいかない多彩な魅力に溢れています。オリジナル曲はもちろん、ファッツ・ウォーラーやジェリー・ロール・モートンのカヴァーも味わい深い。当ブログの2015年ベストアルバム企画の第10位に選ばせて頂いた、私も大好きなアルバム。
HENRY BUTLER / PiaNOLA Live
こちらは08年のライヴ盤「PiaNOLA Live」。ビルボードライヴでサインを頂きました。片方の手でペン先を支えながら、両手でゆっくりと書いてくれました。右側に丸っこく書かれたのがそのサインですが、何て書いてあるのでしょうか?「HB』ですかね? 実はサインを頂くためにこのCDジャケをヘンリーに手渡した時、目が見えないヘンリーは私に何か話しかけてくれたんです。でも英語が全く駄目な私は、ただオロオロするばかりで、なにも答えられませんでした。結局無視してしまったようなものなのです…。ヘンリーはそのまま鼻歌まじりにサインを書いてくれましたけど…。私はただありったけの気持ちを込めて「サンキュー!」と言うのが精一杯でした。 この時のことが、今も心残りです…。