Solange / A Seat At The Table
グラミー賞ノミネート特集。今回は『Best R&B Performance』部門です。気になるノミネートは以下の5組。
BJ The Chicago Kid / Turnin' Me Up
Ro James / Permission
Musiq Soulchild / I Do
Rihanna / Needed Me
Solange / Cranes In The Sky
強豪ひしめくこの部門、注目はビヨンセの妹ソランジュです。フル・アルバムとしては前作「Sol-Angel And The Hadley St. Dreams」以来8年振りとなった新作「A Seat At The Table」。”化ける”と言う言葉はよく聴きますけど、正直、化けましたね〜。レトロ・ソウル風味な前作や、それに伴うサマソニへの出演でも、充分ソランジュの存在感を示してはくれましたが、なんとなくその音楽的方向性が定まっていないと言いますか、やはりどうしても姉の七光り的なイメージがつきまとってもいたんです。しかしこの最新作はどうでしょう! まさにこれがソランジュです!と言わんばかりに彼女の個性が開花しています。まるでこれがデビュー作なのでは?と思えるぐらい鮮烈に輝いてます。
耽美にバウンスするグルーヴ、アンビエントな揺らぎと音響、アートな感性と黒いフィーリング、それらがトロリと溶け込むような新感覚のブラック・ミュージック。キーパーソンは多くの曲でプロデュースと演奏に貢献するラファエル・サディーク。そしてもう一人、ラファエルと共に本アルバムの核と言えそうなデイヴ・ロングストレス。彼はダーティー・プロジェクターズの中心人物。R&B要素をラファエルが引き締め、実験性要素でデイヴがイニシアチブを握ったような? ソランジュは以前にもダーティー・プロジェクターズのカヴァーをやっていましたし、共演もしていますから、この人選にはさほど驚きませんでしたが、コーラスやメロディのそこかしこにダーティー・プロジェクターズの臭いが感じられ、かなり面白い! まるで最先端のR&Bにインディー・ロックのアート性を纏わせたような。
さらに曲ごとに、クエストラヴ、トゥイート、Qティップ、ザ・ドリーム、ケリー・ローランド、リル・ウェイン、BJ・ザ・シカゴ・キッド、サンファ、マジカル・クラウズ等々、新旧、ジャンルを股がった蒼々たるメンバーが客演しているんです。これだけ並べると、ゲストにフォーカスした賑やかな作品を想像するかもしれませんがさにあらず。これがソランジュの色をジワジワと染み入らすようなコンセプチャルな作品に仕上がっているのです。それこそソランジュの描いた青写真でしょうし、その人選の審美眼及び彼女の統率力、恐るべしです。
ちなみにこのアルバム、ソランジュにとって初の全米1位を獲得し、様々なメディアで2016年の年間ベストアルバムに名を連ねるなど、間違いなく現行シーンを代表する作品でしょうし、彼女にとっても代表作となる1枚となるでしょう。出来れば、キングや、アンダーソン・パック、ガラントと並んで『Best Urban Contemporary Album』にもノミネートされて欲しかったんですけどね〜!
さて、『Best R&B Performance』部門です。ノミネートされているのは、この最新作からシングルカットされた「Cranes In The Sky」。アルバムに納められた楽曲はインタールードを除いて全てソランジュの作もしくは共作となっていますが、この曲ももちろんソランジュの作。プロデュースはソランジュとラファエル・サディーク。跳ねながらもねっとりとした曲調と、それに絡み付くようなソランジュの歌声も良い!
対抗は、リアーナの「Needed Me」。っていうかこっちが本命ですよね。この曲も大好きです。リアーナの存在感抜群の歌声も素晴らししい。あとソランジュの「A Seat At The Table」にも参加しているBJ・ザ・シカゴ・キッドも注目株ですね。
グラミー賞ノミネート特集。今回は『Best R&B Performance』部門です。気になるノミネートは以下の5組。
BJ The Chicago Kid / Turnin' Me Up
Ro James / Permission
Musiq Soulchild / I Do
Rihanna / Needed Me
Solange / Cranes In The Sky
強豪ひしめくこの部門、注目はビヨンセの妹ソランジュです。フル・アルバムとしては前作「Sol-Angel And The Hadley St. Dreams」以来8年振りとなった新作「A Seat At The Table」。”化ける”と言う言葉はよく聴きますけど、正直、化けましたね〜。レトロ・ソウル風味な前作や、それに伴うサマソニへの出演でも、充分ソランジュの存在感を示してはくれましたが、なんとなくその音楽的方向性が定まっていないと言いますか、やはりどうしても姉の七光り的なイメージがつきまとってもいたんです。しかしこの最新作はどうでしょう! まさにこれがソランジュです!と言わんばかりに彼女の個性が開花しています。まるでこれがデビュー作なのでは?と思えるぐらい鮮烈に輝いてます。
耽美にバウンスするグルーヴ、アンビエントな揺らぎと音響、アートな感性と黒いフィーリング、それらがトロリと溶け込むような新感覚のブラック・ミュージック。キーパーソンは多くの曲でプロデュースと演奏に貢献するラファエル・サディーク。そしてもう一人、ラファエルと共に本アルバムの核と言えそうなデイヴ・ロングストレス。彼はダーティー・プロジェクターズの中心人物。R&B要素をラファエルが引き締め、実験性要素でデイヴがイニシアチブを握ったような? ソランジュは以前にもダーティー・プロジェクターズのカヴァーをやっていましたし、共演もしていますから、この人選にはさほど驚きませんでしたが、コーラスやメロディのそこかしこにダーティー・プロジェクターズの臭いが感じられ、かなり面白い! まるで最先端のR&Bにインディー・ロックのアート性を纏わせたような。
さらに曲ごとに、クエストラヴ、トゥイート、Qティップ、ザ・ドリーム、ケリー・ローランド、リル・ウェイン、BJ・ザ・シカゴ・キッド、サンファ、マジカル・クラウズ等々、新旧、ジャンルを股がった蒼々たるメンバーが客演しているんです。これだけ並べると、ゲストにフォーカスした賑やかな作品を想像するかもしれませんがさにあらず。これがソランジュの色をジワジワと染み入らすようなコンセプチャルな作品に仕上がっているのです。それこそソランジュの描いた青写真でしょうし、その人選の審美眼及び彼女の統率力、恐るべしです。
ちなみにこのアルバム、ソランジュにとって初の全米1位を獲得し、様々なメディアで2016年の年間ベストアルバムに名を連ねるなど、間違いなく現行シーンを代表する作品でしょうし、彼女にとっても代表作となる1枚となるでしょう。出来れば、キングや、アンダーソン・パック、ガラントと並んで『Best Urban Contemporary Album』にもノミネートされて欲しかったんですけどね〜!
さて、『Best R&B Performance』部門です。ノミネートされているのは、この最新作からシングルカットされた「Cranes In The Sky」。アルバムに納められた楽曲はインタールードを除いて全てソランジュの作もしくは共作となっていますが、この曲ももちろんソランジュの作。プロデュースはソランジュとラファエル・サディーク。跳ねながらもねっとりとした曲調と、それに絡み付くようなソランジュの歌声も良い!
対抗は、リアーナの「Needed Me」。っていうかこっちが本命ですよね。この曲も大好きです。リアーナの存在感抜群の歌声も素晴らししい。あとソランジュの「A Seat At The Table」にも参加しているBJ・ザ・シカゴ・キッドも注目株ですね。