ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

六本木ヒルズで邦ジャズ/R&Bシーンの最先端!

2018-10-07 21:36:09 | 邦アーティスト
六本木ヒルズにて開催中の「J-WAVE 30th ANNIVERSARY FESTIVAL TOKYO SOUND EXPERIENCE」。10月6日は午後から夜まで、ほぼ1日ライヴ三昧でした。という訳で、簡単に纏めておきます。


iri @六本木ヒルズアリーナ
メジャーデビュー2年になる、今注目の女性シンガーソングライター。昨年、コリーヌ・ベイリーレイのオープニングアクトを務めたことでも話題になっていましたね。今年はサマソニにも出てたんですけど、そちらは見そびれたので、ようやく生で見れました。ヒップホップを昇華したアーバンでネオなR&B 。低めで太い歌声が存在感あって素敵でしたね。録音物を聴くよりはるかに生々しい歌声から、やはり特別なシンガーであることをひしひしと感じさせられました。あと、グルービーなベーシストさんが良かったですね。出音も低音大きめで、格好良かったです。


WONK @六本木ヒルズアリーナ
続いてWONKです。iri〜WONKという流れが良いじゃないですか。WONKは何度かライヴを観ていますが、流石に安定していますね。新世代の邦ジャズ界をリードする存在だけあって、貫禄すら感じさせるステージでした。揺れるグルーヴにクールな歌声。相変わらず魔術的なドラムのビートが格好良かった。まるで一人ポリリズムのようなドラムソロも凄かったですしね。ホール&オーツの「I Can't Go For That (No Can Do)」のカヴァーも秀逸でした。今回はサポートメンバー無しの4人体制だったので、返って彼らのジャズの骨格的な先鋭さが際立って感じられました。


渡辺香津美 @大屋根プラザ
ヒルズアリーナから大屋根プラザに移動。こちらはアリーナより格段に狭く、アーティストを間近に見られるステージ。ここへレジェンド・ギタリストの渡辺香津美が登場する。渡辺香津美(g)、グレッグ・リー(b)、山田玲(ds) のトリオ編成。リハーサルからたっぷりプレイされて、それだけでほぼ1ステージ分ぐらい見れちゃったんじゃないの?って感じでしたが、本番が始まると、やはり気合いが違いましたね。さすが年齢を重ねても衰え知らずな渡辺香津美さん、ゴリゴリのヘヴィ・ファンクから、軽やかなトロピカル、どっぷりとしたスローまで、イマジネイティヴなソロを弾きまくってました。グレッグ・リーのベースとの絡みもスリリング。最後はジョン・コルトレーンの「 Impressions」をやっていました。この後、2ndステージもあったのですが、ヒルズアリーナでのOvall の入場時間と被っていたのでそちらは諦めました…。


Ovall @六本木ヒルズアリーナ
そして最後は、昨年末待望の復活を果たしたOvall です。ですがヒルズアリーナではその前に「FASHION CONNECT RUNWAY」というファッションショーが行われていまして、どんなものなのか?と私も見に行ったんですよ。するろモデルさんが歩く後ろで生バンドが演奏してるじゃないですか!しかもこれが格好良い!まさか?と思ってよく見たら、Ovall でした。つまりファッションショーのバックミュージックもOvall が務めていた訳で、曲をやるというよりむしろジャムってたような雰囲気。気持ちの良いファンキー・グルーヴが永遠に続く感じで、最高でしたね。なんか思わず良いもの見れて得した気分でした。そして本編ライヴ。タイトなリズム、ライトなソウルフィーリング、ジャズやヒップホップやR&Bをシティポップのように軽やかに交配させるポップセンス、全てが気持ちよかったですね〜。そして関口シンゴさんのギターの音色がね! ディレイのかかり方とか、ワウの掛け方とか、堪りませんでしたね〜。


いやはや、この日一日、とても良い流れでした。日本の先鋭的なジャズ/R&Bシーンの最先端を見せてくれたような。しかもこれ全部フリーライヴですから。J-WAVE様、六本木ヒルズ様、ありがとうございました!!