mola_circus モラを楽しむ

パナマのクナ族が着ているモラ(ブラウス)は、模様がまるで絵画のようです。いっしょにモラを楽しみませんか。

比君礼賛

2021-09-13 | 美術館
大分県立美術館で開催された
「OPAMのにんきもの」展へ行ってきました。

残念ながらこの日曜日で終わってしまいましたが、
私の行った土曜日は学芸員のギャラリートークがあり、作品の説明などしてくださいました。



OPAMのコレクションなので、
朝倉文夫、福田平八郎、宇治山哲平などお馴染みの顔ぶれでしたが、
教えていただいて初めて知ることもあり、
行ってよかったです。




これは、竹工芸で、
中臣一氏の「漣橋」(20.0×60.5×17.5)

別府市竹細工伝統産業会館蔵 作品です。

特別展示で「比君礼賛 おおいた竹ものがたり」
が同時開催されていて、
pick upアーチストとして中臣一氏の作品を見ることができ、ここだけは撮影も出来ました。




比君(しくん)礼賛といっても、なんのことやら意味もわからなかったのですが、

比君は竹の異称で、「なんぞ一日も此の君無かるべけんや」という中国の故事から、
竹が深く愛されたことに因る言葉だと知りました。

大分県は竹工芸で初めて人間国宝になった生野祥雲斎の出身地で、
OPAMの竹工芸作品は質・量ともに国内最大級のコレクションとして知られています。

そのため私たちも竹工芸を目にすることは多々あります。




これは中臣一氏の作品です。

少し意表をつかれましたか。

従来の竹工芸のイメージとは異なっているかと思います。

5ミリ程の竹が組み合わせられています。

「8祝ぐ.残影」という作品です。
(68.0×63.0×37.0)










既成概念からいくと、
変わった竹細工ということになるのでしょうか。

氏の作品は、海外で高い評価を受けているそうです。

私は竹の自然の色や肌や編み目が好きなので、
初めに見た「漣橋」の方が好みです。



🐅🐄🦌🐈🐇

このほかに「WHO ARE WE」
国立科学博物館収蔵庫コレクションも
別会場で見てきましたので、
それはまた明日にでもお伝えします。

こちらも面白かったです。

コメント (4)
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