園芸店ではなかなか見ることの出来ない、
全体が白い絹毛に覆われ、花は下向きに咲きます。
絶滅危惧種の翁草(オキナグサ)ですが、
豊後大野市の、
個人宅のお庭で育てられているのを見せていただく機会に恵まれました。
全体が白い絹毛に覆われ、花は下向きに咲きます。
色は赤紫です。
花の最盛は3月下旬とか、
今年は20日位が一番美しかったとおっしゃっていました。
陽射しの好きな花だそうですが、
お庭の日当たりの良いところでは、
花が終わり、雄蕊がふさふさの髪のようになっていました。
この後は、
たんぽぽのように膨らんで白い羽毛のようになり、この様子が老人の銀髪を思わせるので翁草、中国では「白頭翁」の名がついているそうです。
種をいただいてきました。
小さな種が見えますか。
翁草は多年草で、5年位は、冬は葉を枯らしても根が生きていて芽吹きます。
風に乗って飛んだ種からも芽が出て、
お庭のあちこちに小さな株が増えます。
翁草もでしたが、
春蘭も、
芝桜の色々、つつじ、松に桃など、
岩山を模した庭には植栽が豊かでした。
どこからか奥さんが切ってくださったのはシナモンの枝、葉を嗅ぐとシナモンの香りが、
珍しい翁草を見せていただいた上におもてなしまで受けて、贅沢な時間を過ごすことができました。
お家の前の桜は満開でした。
絶滅危惧種の翁草、見られてよかったですね。
赤紫の花もきれいですが、咲いた後の綿毛も趣がありますね。
翁草の名前の由来がわかりました。
次は、chiyoeさんの家の庭で咲く花を、楽しみにしています。
夏の終わりに見た高山植物のチングルマ、花は終わっていました(花は似ていません)が、綿毛の群生を、思い出しました。
わたしは咲かせる自信はありませんが、、
チングルマという花は知らなかったので調べました。
九州では見られない花でした。が、
花の生態は不思議がいっぱいだと思いました。
たんぽぽの綿毛、棉の花の種、
みんな子孫を残すための工夫でしょうが、
不思議な形を作るものです。
翁草もチングルマも花からは想像できない変化です。