徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

吼えろ松太郎/松木安太郎「吼えろイレブン」

2005-05-14 12:53:15 | Books
<まぁ、僕から闘争心を取ったらなにも残らない。闘争心だけが取り柄なんだ、監督になったからって、いきなり変わるものじゃないと自分に言い聞かせてはいるのだが……。ともかくそういう前歴がある。毎日でも献血できるくらい、血の気が多い。だから試合中に青筋立てて怒鳴っているのは、僕の性格そのままではある。>

<僕は日本人は、根本的にインターナショナルなスポーツには不向きだと思う。和を尊重する心とか、勤勉さとか、農耕民族の美徳はある程度はチームスポーツにむいている。しかしそれもある程度までで、超一流になるには、狩猟民族の激しさがなければいけないのだ。(中略)読売クラブには早くから外国人選手が多くいて、僕は子供のころから狩猟民族流の主張の強さに免疫があった。(中略)プレーだけじゃなく、ファッションひとつとっても、なにか自分をアピールしているようなヤツが多い。ヴェルディの強さの一端には、ほかの日本のチームにはない狩猟民族的な部分があると思う。(中略)ガンコなそば屋が、客にブツブツ文句をつけながら、絶妙なそばをうつようなものだ。「タレをそんなにつけるんじゃねえよ!」「静かに食えねえんなら、ヨソへ行ってくんな」客はオヤジのそんなうるささに閉口しながら、それでもそのそば食べたさに店に足を運ぶ。>

<いつだったか現役時代、夏の伊豆キャンプの打ち上げの宴会などはすごかった。だんだんいい気持ちになってきて、服にお酒をこぼしてしまった。どうもぬれたままじゃ居心地悪い。バーッと全部脱いで、スッポンポンになってさらに飲み続けた。そのうちに、ほかのみんなが服を着たままなのがどうも気に入らない。「オレたちは、ハダカの付き合いじゃねえか。みんなもスッポンポンになって飲め!」と、わけのわからないことをいいだした。酔っ払いの論理なんて、こんなものだ。このキャプテン命令(当時僕はキャプテンだった)に、1人、2人と裸になり始め、しまいには全員スッポンポンで宴会を続けた記憶がある。いうまでもないが、スッポンポンというのはフルチンだ。(中略)そういう性分だから、いまだって勝った負けたとみんなで騒ぎたいのはやまやまだ。>

<ブラジルの連中にキャッチボールをやれといっても、考え込んでしまうだろう。なにしろ、野球という文化がないのだから。たとえ野球をブラジルに輸出して、盛んにプレーされるようになっても、日本の野球に追いつくためには、かなりの時間がかかるだろう。極端な話、もし“世界箸使い選手権”をやったら、よその国がどんなに厳しい練習をし、どんな優秀なコーチを招いても、日本の優位は動かない。伝統とか、文化というのは、そういう力がある。>
(松木安太郎『吼えろイレブン』1994年講談社より)

デケデケ取材

2005-05-14 12:12:09 | LB中洲通信2004~2010
八王子で芦原すなおさん取材。約3年前にお話を伺ったときと同じように飄々として、ユーモアに溢れた人柄は変わらず、イカしたおじさんである。1時間ほど青春小説と成長小説(ビルドゥングスロマン)、さらに団塊の世代の功罪について話をお聞きする。インタビュー後、八王子駅前の陸橋(?)で撮影。

『スサノオ自伝』(集英社文庫)、『私家版 青春デンデケデケデケ』(角川文庫)、『月夜の晩に火事がいて』(創元推理文庫)、『嫁洗い池』(創元推理文庫)、『ミミズクとオリーブ』(創元推理文庫)、『官能記』(角川文庫)、『東京シックブルース』(集英社)、『雨鶏』(角川書店)、『オカメインコに雨坊主』(文藝春秋)、『たらちね日記』(河出書房新社)、『松ヶ枝サーガ』(文春文庫)、『さんじらこ』(毎日新聞)、『THE BLUE HEARTS IN USA 1989-1991』購入。

とりあえず終了♪(5月12日)

2005-05-14 11:49:35 | Works
GATE ONEのチラシ1000枚を受け取るため浮間まで。そのまま高田馬場の店へ届ける。これでとりあえずGATE ONEのCDプロジェクトは終了~♪ よかったらCD買ってみて下さい。
久しぶりに袴田さんとも合流し、ボトル1本。どうやって帰ったのかはよく覚えてません。

松木安太郎『吠えろイレブン』(講談社)、大槻ケンヂ『リンダリンダラバーソール』(メディアファクトリー)、『不安の正体 メディア政治とイラク戦後の世界』(筑摩書房)、斎藤貴男『人を殺せと言われれば、殺すのか 自由のための書評&ルポ集』(太陽企画出版)、荒岱介『大逆のゲリラ』(太田出版)、『筒美京平SOUL&DISCO』購入。