徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

DVD化

2005-05-28 08:05:37 | Sports/Football
ビデオのDVD化もようやく2/3ほどが終わった。いよいよこれからは懸案だったサッカー関連ニュースのビデオにも手をつけ始める。97年春から2002年ぐらいまではかなり律儀に録画(ニュースステーションを定点観測番組にしてほぼ毎日録画)していたので本数にして150本ほど。
今年中に終わるか。終わんねーな。

ちょうど今、カザフスタンで加茂監督が更迭されたニュースが流れている(NHK7時のニュースではトップ扱い、トーチュウの一面は「加茂、腹切れ!」、だ)。今や名監督の岡ちゃんののび太顔もフレッシュ。ちなみにウズベク戦(国立)の開門シーンでは浦和の名物おばさんが画面の隅っこに映っていた。
これから先、日に日に一日あたりの報道量が膨れ上がっていく。
タシケントでのウズベク戦直前に放送されたフジテレビのワイドショーの見出しは「日本サッカーにつける薬なし」。ニュース23では、筑紫哲也氏が「日本人のスタミナのなさ」という印象批判を主張し続け、街行く人々は日本サッカーを口汚く罵る(こういう人たちがフランスや日韓で浮かれ騒いでいたのは想像に難くない)。2ヵ月後は総マンセー状態になるとも知らずに……。
恐ろしい時代だった。それは今も変わらない。

(追記5月31日)
ようやくビデオは97年11月17日、フランスW杯出場決定まで辿り付いた。それにしても改めてテレビ報道を見て、『ニュース23』「オブジェクション」のコーナーはあまりに酷い。ジョホールバルから帰ったばかりの井原をゲスト出演させといて、Jリーグへの罵詈雑言ばかりチョイスした「街の声」を流すというのは悪意に満ちすぎていないか。実はこういうことを忘れないために映像を残していたという意味もある。
さてこの時、出場決定の裏では清水エスパルス経営危機。静岡の至宝・小野伸二も逃げる。

#31 福岡市の男性(4×)

2005-05-28 07:33:57 | 暴言・失言・珍言備忘録
「こちらが捜していると知っていて、名乗り出ないのだろうか」福岡市の男性(4×)

<東京都立の産院で出生し、46年後に血のつながりがないと判明した福岡市の男性(4×)と両親が「産院のミスで別人と取り違えられた」として、都に計3億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は27日、「産院で入れ替わったとしか考えられない」と事実を認定した。賠償請求は請求権が消滅する除斥期間(20年)の経過などを理由に棄却した。>(共同通信)

<この裁判で男性は「自分と誕生日が近い人の氏名と住所を社会保険庁に照会して」と地裁に調査嘱託を申し立てた。水野裁判官は「心情は察してあまりあるが、個人情報であり、新たな権利侵害を生むおそれがある」などと述べて退けた。(中略)判決の認定通りならば、この男性と同じように取り違えられて血のつながらない両親に育てられた人がもう一人いることになる。
 石原慎太郎・東京都知事は27日の記者会見で判決に触れ、都がもつ資料について「当然、開示する。役に立つならばそれに越したことはない。訴訟を起こした人にすれば人生をかけた問題だ」などと語った。さらに「同じ生年月日に東京で生まれた新生児を捜す手だては国の資料にすがる以外ない。それを解禁するよう、国に迫る」と支援を約束した。(中略)「お前が納得するまで捜せばいい」。育ててくれた両親は後押ししてくれる。この1年、提訴して報道もされたが、実の親捜しは進んでいない。「こちらが捜していると知っていて、名乗り出ないのだろうか」とも考えるという。>(朝日新聞)

彼のこれまでの人生に3億円にも値する、何の損害があったというのだろう。
確かに“国の資料”をもってすれば、容易に195×年○月に都立墨田病院で出生した人間を特定することはできるだろうが、要するに不幸になるかもしれない親子が一組増えるというだけの話だ。
この件に関しては慎太郎タンも応援しているようなので今後もチェキ。

しかし、(記事を読む限り)「おまえが納得するまで捜せばいい」という70代にもなる育ての親の言葉はあまりにも重い。男性はどういう気持ちでこの言葉を聞いたのだろうか。
おそらく、そこにしか男の知りたい真実はない。