橋本治の『失楽園の向こう側』。
解説を書いている京都精華大学教授の熊田正史さんは、治ちゃんが『ヤングサンデー』(小学館)で『貧乏は正しい!』(連載時タイトル「こう生きるのが正しい」)を連載していた時の編集者だったそうだ。ということで、その後の『「わからない」という方法』『上司は思いつきでものを言う』『乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない』(以上集英社新書)という橋本治“ビジネス哲学”書シリーズの流れを作った人ということになる。『貧乏は正しい!』期というのは、マイ橋本治史の中でも、読者として一番距離が離れていた時期で、自分自身がいろんな意味でドツボにはまっていた時期ということもあって、ほとんど積ん読状態だった記憶がある。
というか、ですね。それだけではなくて、この路線というのはどうにも違和感があるのです。ま、それでも売れれば治ちゃんの糧になるんだからいいんですけど。
しかし違和感を覚えつつも、『失楽園の向こう側』に収められたサッカー論、ワールドカップ論の切れ味は今読んでもさすがですが。
プリンス新譜。かなりいい。プリンスを聴きながら橋本治を読む。……そんな80年代もあった。
失楽園の向こう側 (小学館文庫)
<バブル後の“失われた十年”さえもいまは昔。二十一世紀初頭のニッポンでは、あらゆる“楽園”が、もはや失われてしまった。その中でぼくたちはどのように生きていったらいいのか。著者は、IT長者の転落もニートの増加もすべて予見!そして「稼ぐが勝ちなんて大ウソ!」とばかりに、本書で“失楽園の向こう側”に明るい光を見いだそうとする。みんな「カイシャ」や「学校」といった“ドーム”の中にしがみついていないで、外に出てごらん、そこにも幸せの種がある―。読めば納得、希望が甦る、ハシモト式人生指南の書。>
登録情報
文庫:355ページ
出版社:小学館 (2006/3/7)
ISBN-10:4094080740
ISBN-13:978-4094080742
発売日:2006/3/7
商品の寸法:15x11.4x1.6cm
解説を書いている京都精華大学教授の熊田正史さんは、治ちゃんが『ヤングサンデー』(小学館)で『貧乏は正しい!』(連載時タイトル「こう生きるのが正しい」)を連載していた時の編集者だったそうだ。ということで、その後の『「わからない」という方法』『上司は思いつきでものを言う』『乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない』(以上集英社新書)という橋本治“ビジネス哲学”書シリーズの流れを作った人ということになる。『貧乏は正しい!』期というのは、マイ橋本治史の中でも、読者として一番距離が離れていた時期で、自分自身がいろんな意味でドツボにはまっていた時期ということもあって、ほとんど積ん読状態だった記憶がある。
というか、ですね。それだけではなくて、この路線というのはどうにも違和感があるのです。ま、それでも売れれば治ちゃんの糧になるんだからいいんですけど。
しかし違和感を覚えつつも、『失楽園の向こう側』に収められたサッカー論、ワールドカップ論の切れ味は今読んでもさすがですが。
プリンス新譜。かなりいい。プリンスを聴きながら橋本治を読む。……そんな80年代もあった。
失楽園の向こう側 (小学館文庫)
<バブル後の“失われた十年”さえもいまは昔。二十一世紀初頭のニッポンでは、あらゆる“楽園”が、もはや失われてしまった。その中でぼくたちはどのように生きていったらいいのか。著者は、IT長者の転落もニートの増加もすべて予見!そして「稼ぐが勝ちなんて大ウソ!」とばかりに、本書で“失楽園の向こう側”に明るい光を見いだそうとする。みんな「カイシャ」や「学校」といった“ドーム”の中にしがみついていないで、外に出てごらん、そこにも幸せの種がある―。読めば納得、希望が甦る、ハシモト式人生指南の書。>
登録情報
文庫:355ページ
出版社:小学館 (2006/3/7)
ISBN-10:4094080740
ISBN-13:978-4094080742
発売日:2006/3/7
商品の寸法:15x11.4x1.6cm