徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

ジャーナリスト

2007-02-15 00:54:38 | LB中洲通信2004~2010
今日は朝から取材。
10時に東京大学で教育社会学者の苅谷剛彦さん。大事な会議の前にお時間を頂き、1時間ほど。今回の大きな特集テーマである「正論(とのつきあい方)」の裏側にあるもの、教育再生会議の(いまだ変わらぬ)問題点から、生まれ育った東京の下町への思いまで。近著『欲張りすぎるニッポンの教育』がとてもわかりやすく、面白かったのでご登場していただいた。今回の表紙の予定。
渋谷へ移動して、13時から日本で数少ない、本物のジャーナリストのひとり、岩瀬達哉さん。大物ジャーナリストが活躍し、彼らに憧れていた70年代後半に活動を始めた岩瀬さん。修業時代から、記者クラブ、年金問題等を告発し発言し続ける現在まで。結果的に、その“大物ジャーナリスト”と凄まじい泥仕合を演じなければならなくなったのは皮肉です。前からお会いしたかった方だけれども、かつてウチの藤堂編集人とも会ったことがあるという。話を聞いてみたら…確かに接点ありました。
別件のアポその他を処理しつつ、目黒へ移動して、17時からこれまた日本で数少ないプロの新聞読み師、田中宇さん。「ジャーナリスト」特集もしくは「戦う男」特集第二弾(前回は2005年12月号)としてオファーしたところヒジョーに難色を示されて、最初は断られてしまったのだけれども、「そこを何とか」ということで企画を微調整してご登場して頂いた。「日本のジャーナリスト」「日本のジャーナリズム」には批判的な人だけれども、日本で最も「ジャーナリスト」「ジャーナリズム」のあり方を考え続けている人のひとりだと思うな。ジャーナリストの肩書きはきっぱり断られてしまいましたが。話術もとてもある人。
一日でこなすにはちと濃すぎるメンバーでした。

一度家へ帰って、サザナミレーベルの杉山さんに声をかけられたライブに顔を出そうかと思ったら、ツー・スリー番頭の入江から「そんな場合じゃないでしょ、アンタ」と釘を刺されたので、そちらは入江に託しておとなしく原稿。ナウ・アンド・フォーエバー。