徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

何が何だか

2008-08-25 06:07:49 | Books
静岡に一晩泊まり、翌日はSBSカップを途中まで観てから、エスパルスドリームハウスでナビスコ準決勝ガンバ戦のチケット購入。

江崎書店へ行って『パルちゃんとグランパスくんのほん。』と新聞の書評を読んだ藤沢周平のエッセイ集でも買って帰るか……と思っていたら、何で新刊本のコーナーにあったのかよくわからないのだけれども、小林信彦の『定本・日本の喜劇人』を発見してしまったので、9500円だけど勢いで購入(もちろん『パルちゃん~』も併せて)。橋本治の本を除けば、『日本の喜劇人』ほど繰り返し、断続的に、しつこく読んでいた本も少ない。オレとしては、小林信彦という人は松村雄策氏とのビートルズ論争で<何だかなァ>という感じの人になってしまったし、タケちゃんにラジオで批判されたときに謝っちゃった時点でアレなんだけれども、やっぱし執念といえるぐらいすごい本である。渥美清の『おかしな男』、横山やすしの『天才伝説』などの評伝、昭和30年代末に連載していたタレント列伝などを加えた、決定版ということらしい。
『定本』のあとがきを読んで(特に自らゴチックにした部分…)、相変わらず<何だかなァ>とは思うのだけれども、まあ作家の人格と作品は別物なので、その辺はどうでもいいです。
ただ、「笑学百科」と重複する部分があるためか、80年代以降(つまりタケちゃん)のパートをすっぱりと改稿しまったのは、作家としてのプライドもあるのだろうけれどもいかがなものか。あえて<トリックスター>と評価した芸人ビートたけしの90年代以降は喜劇人でもなく<森繁病>とも言えないわけで、じゃあ<エンタティナー>というものちと乱暴かと思うのだが。

で、東京へ戻ろうとしたら、また新幹線が熱海-小田原間の豪雨で止まる。どこがどうなっているのかさっぱりわからないが、予想通り2時間を超えない程度に停車(2時間以上停車すると払い戻しに応じなければならないんだな、これが)。
熱海-小田原間でディープインパクト級の津波が来たという話も聞かないし、熱海-小田原間で洪水が起こってボートで避難している人も見かけなかった。

安全第一なのは重々承知だが、ディフェンシヴな風潮だなあと思う。
まあ、オフェンシヴになったらなったで、危なっかしくて困るんだけども。

ちなみにエスパサポとグラサポの皆さん、『パルちゃんとグランパスくんのほん。』は、なるべくクラブのショップではなく、普通の本屋さんかウェブ本屋さんで買いましょう。
それも清水と名古屋とJリーグの宣伝です。

さあ次/第22節柏戦

2008-08-25 04:11:44 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
土曜日。先週のマリノス戦は涙を呑んで断念したので久しぶりに日本平で「清水対柏」戦。

心配された雨は結局小康状態のままで、ゲームにもほとんど影響はなく、湿度は高いけれども涼しくて気持ちのいい夏の夜。前半1分、11分と早い時間に立て続けに得点したからなのか、それともチャンスがありながら3点目を決められなかったためなのか、前半27分に素晴らしいクロスから菅沼にゴールを決められたあとは、どうもいただけない内容だった。
精神論を嫌がる人もいるけれども、サッカーは一度ピッチに足を踏み入れたら45分間ノンストップで動き続けなければならないスポーツなのだから、どうしたってやはりメンタルを軽視するわけにはいかない。あの時間帯はここ何ゲームか続いている、先制し追いつかれ勝ち切れず、というイメージがプレーヤーにもフラッシュバックしてきたんじゃないかというような嫌な流れだった。
とはいえ、結局その後同点に追いつかれたのも、逆ホームタウンデシションを繰り返すことで、意味のない無駄なフェア精神を体現しようとするような、いまだにサッカーを「スポーツ」「エンタテインメント」ではなく「体育」としてでしか見られないような、力量不足の審判が意味不明のPKを柏に与えただけであって、焦るような内容では決してなかったのだ。
結果的に3点を獲ったオフェンスが悪いわけがなく、全体的に個々の小さなミスはあったとは言え、概ね清水のゲームと言っていい内容だったと思う。
残りはあと12節。残留争いなど想像したこともないが、さすがにいい加減、この辺りで走らないと置いてかれるぞ。
次は水曜日に瑞穂で名古屋戦。流れに乗り切れない今シーズンは、すべて3月の、あの無残な名古屋戦から始まったと思うのだ。やはりその名古屋に完勝することで、負の連鎖を断ち切るべきだろう。

馴れ合いするのはグランパス君とパルちゃんだけで結構。
今度は毎度の名古屋に戻してやるぐらいのつもりで戦い切って欲しいものだ。
ゲーム後の顛末を持ち出すまでもなく、それぐらいの屈辱だったですよ、アレは。いろんな意味で。

初号機

2008-08-25 04:06:09 | Works
ここのところまったく更新できていなかったので、まとめて。

まずは先週(先々週)末にメイン機のキーボードの調子が完全におかしくなり、執筆スピードが9割減してしまったので、急遽中古のVAIOを購入。これでまたデスクのモニターは3画面体制(それに加えて本体の壊れたモニターが1つ)。外はだいぶ涼しくなってきたってのにデスクは相変わらず酷暑状態。今度の中古初号機は携帯しやすいサイズにしたので、以前から調子の悪かったAir EDGEも思い切って最新機に買い替える。ただでさえ今月は経費がかかりまくりなのに、ちと痛い出費。

今週(先週)はコンビニとカズンにタバコと昼食を買いに行く以外は自宅から出ず、引きこもりでひたすら原稿書き。
火曜日の朝に自由国民社の原稿を入れ、金曜日にナカス10月号が校了。

金曜日は神楽坂で最後のゲラを見たあと、高田馬場の自由国民社Oさんにカセットテープの返却。そして新たなテープを何本か受け取る。
自由国民社の仕事はテープ起こしと、その構成という地味な作業でありながら、これが間もなく再開のサザナミ本並みになかなか面白い仕事になっている。まだ正式なインフォメーションが出ていないので詳しくは書けないけれども、ひとまず日本のフォーク&ロック史の一級資料になるだろうという内容。
という話をしながらOさんと酒。あんなにご機嫌なOさんも久しぶりだなあ…これは、きっといい本になります。

ナカスの柳沢さんのテキストもかなり面白くなったと思う。ただし校了日にヴィジュアル素材が届いても遅いんだよ…せっかくお盆休み前に手続きしたってのになァ。
ということで、悔しいのでここに掲載。