徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

予感/第10節千葉戦

2009-05-06 21:25:31 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
兵働「相手も前から激しく来たりとかしてたし、まあそういう中でうまくボール動かしながらサイドを大きく振って一発で換えたりとか、縦に入れてそれを周りの選手がサポートして展開したりとか、要所要所でいろんな展開ができたんで、まあそういうのをこれからもどの相手でもやれるようにして行きたいなと思います」(Sの極み 5月5日付)

火曜日。
アウスタで清水対千葉。柏戦に続いて風雨の中で観戦。とにかく寒いので清水駅で酒を買って飲みながら観る。

概ね清水ペースのゲームで、序盤のいくつかの決定機を決めることができればゲームの印象はまったく違っただろう。2失点の後、終盤に怒涛の追い込みで追いつくことができたが、人は忘れやすいので、これではネガティヴな印象を残してしまう人がいても仕方がない。仕方がないのだが、ゲーム全体を見ればやはり序盤から終盤まで、これまで以上に人もボールも走れていたのは間違いない。まだリーグも序盤とはいえ降格圏内にいる千葉は順位ほど楽な相手とは思えないが、それでも概ね圧倒していたのは確かなのだ。
巻と千葉のサポーターには相当嫌われただろうが、ディフェンスリーダーとして岩下は熱いファイトを続けたし、兵働、エダの動きもこれまでになく良かった。児玉の初ゴールに続き、フローデもようやくゴールを決めた。選手コメントを読む限り、チーム全員がフローデのゴールを待ち望んでいたことがわかる。
あとは結果を出すしかない。
10節終了時点で勝ち点ペースは去年と同じ。
スタンドのストレスはそれしかない。

終了後はスタンドからは拍手とブーイングが両方送られた。終盤の気迫に対しての拍手、結果に対してのブーイング、両方とも妥当だと思う。
ほぼ一ヵ月後、ナビスコカップ予選で再び千葉と対戦する。
プレーヤーがスタンドに挨拶に来た頃はかなり小雨になったとはいえ、結局風雨が止むことはなく“雨上がりの夜空”というわけにはいかなかったが、オレにはプレーヤーの動きに“結果”以上の光明が見えてきたと感じた。
それが正しかったかどうかは、同じ相手と対戦する一ヵ月後にわかる。

結局酒はほとんど呑み切った。
酔わなかった。

次節は鹿島戦。去年の対戦はことごとく熱く、面白かったマッチアップである。この予感が本物であることを願っている。

静岡で遅い夕飯。そのまま実家に泊まる。

本当だった

2009-05-04 22:25:16 | Music
軽い二日酔い状態で、ちょっと違うんだよなあなんて思いながらワイドショーを観る。
今日、少しだけネイキッドを聴いた。あれは本当に出してくれて良かったと思う。
テレビの画面にCHABOさんや梅津さんやおおくぼさんが映る。三宅さんの表情は本当に辛そうだ。本当なんだな。あの中で眠っているんだなと思ったら、さすがにこみ上げてくるものがあった。本当なんだな。9日の青山でのライブに行こうか迷っている。

昨日はマイネルキッツのおかげで少し気が晴れた。懐が温まったので近所のもんじゃ屋で全然関係ない話をして酒を飲んだ。
日常というのはこうやっていつもと変わらず続いていく。

「おまえはおまえのロックンロールをやれ」と言ったのは19年前に亡くなった江戸アケミだった。

世間知らずの人

2009-05-03 01:22:42 | Music
今の僕の生活は中学生ぐらいのときに夢見ていた生活にかなり近いところにある。ロック・スターにもギター・ヒーローにもなれなかったけれども、まあ、今の生活は悪くない。当面の目標だった本もようやく出た。

<世間知らず>と言われようとも、きっと<君>だけには<わかってもらえる>ってずっと思っていた。それが中学生男子特有のベタベタのロマンチックな妄想だとしても。今でもそんな僕の生き方について、いい歳して親父と大喧嘩したりするんだから、きっと僕は中学生のときとあまり変わっていないのだろう(世間的にはかなりいい歳の親父も変わってないが)。
生き方や喋り方の、そんな大事な部分を教えてくれた多くの人たちのひとりが、間違いなく清志郎だったと思う。
取材にかこつけて逢いたい人に逢っている僕も、逢いたいけど逢いたくない人もいる。そのひとりが清志郎だった。
憧れの人で、永遠のファンでいられるのはとても幸せだと思う。
こんな日が、こんなに早く来るとは思わなかったが、今はただ感謝を捧げたい。
清志郎のうたが歌い継がれ、聴き継がれていくことを願う。

ロックスター忌野清志郎さんがんで死去(日刊スポーツ 5月2日付




梅津和時 清志郎君へ
ケラリーノ・サンドロヴィッチblog 「日々是嫌日」 清志郎さんのこと。
菊地成孔「PELISSE」
BookerTandtheMGs Kiyoshiro Passing

今日を意味あるものにするために/第9節広島戦

2009-05-03 00:37:22 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
永井「逆に今日の勝ち点1が意味あるものにするためにも、ホームでしっかり勝ち点3を取るっていう事が大事だと思います」(Sの極み 5月2日付)

スカパーで広島対清水戦。
日本ではホーム&アウェイは関係ないとしたり顔で言う人がいるけれども、やはり実際にはそんなことはない。相手をリスペクトすること大の健太だからして、この日もアウェイの広島に敬意を表して浦和戦同様にパウロ、テルを起用して堅守を築く。そしてそれは概ね成功していた。
時には引いて、人数をかけて守り切ることは何にも悪いことじゃない。
例えば去年のナビスコカップ準々決勝でのアウェイ鹿島戦のように。
90分間圧倒できないのならば、問題は勝負どころの見極め。
残り15分、20分の闘いは、それができていたと思う。

今日報われなくても、今を意味あるものにするのは明日の行動だよ。
ただその前に言葉に踊らされないように、自縄自縛にならないように、今は目の前のゲームで走り切って欲しいものだ。

6月号到着

2009-05-01 04:24:59 | LB中洲通信2004~2010
LB中洲通信6月号到着。
今回の特集はようやくカヴァー・ストーリーに登場していただいた内田勘太郎さん。
実は3度目のご登場ということで今更バイオグラフィを訊き直すのもアレなので(実際は前回登場していただいた時には4時間以上録音しつつ、1時間程度しか原稿化できていないのだが)、ガチンコにニューアルバム『サマータイムブルース』を中心に話を展開。
タイトルは<グッバイ・クロスロード 大阪育ち、浅草経由沖縄行き グッド・タイム・ミュージックの旅>。ファンの方なら<グッバイ・クロスロード>という曲名はお馴染みだろうし、実際今回のアルバムにも収録されている。では本当に勘太郎さんが<クロスロード>に<グッバイ>しているのかというと、そういうわけではない。勘太郎さんは言わずもがなのブルーズ・ギター・ヒーローなわけなのだが、10年を越えるソロ活動の中で、これまでリリースされたソロ・アルバムのタイトルを並べてみると、
『マイ・メロディ』(1998)
『Chaki Sings』(2002)
『Guitar Blues』(2004)
『GUITAR SINGS』(2006)
と、実に<うた>にこだわった活動をしてきたのかがわかる(もちろんインストだけのアルバムもあるが)。で、最新作の『サマータイムブルース』は全曲うたモノ、シンガー内田勘太郎のフル・アルバムなわけである。
これはソロキャリア10年を過ぎて作られた集大成、そして転機のアルバムだろう、と。
これこそ<クロスロード>ではないか、と。
今回はギターはひとまず置いていただいて、うた、歌詞を中心に話を伺いました。

その他、久々に知野二郎さんによるジャッキーの新作『新宿インシデント』のレビューなども掲載。
今回も関係者、ご協力者の皆様、ありがとうございました。昨日より続々発送中です。