文珠川慧久の道楽帳2

turezure naru mama ni

サンフランシスコで iPhone 4S 買いました

2011-12-07 | iPhone
マイクロソフト社のサンフランシスコ支社の会議室に行く用事があって,当地に滞在中のことである。クリスマスにほんの少し早い San Francisco, Market Street にあるアップル直営店の前を通りかかった。とても近いのだから当然である。みるみるうちに店内へと吸い込まれていき,本体価格 $649 の 16GB・白色・unlock 版 iPhone4S を,8.5%の税金($55.17)がかって合計 $704.17 だと言うのを聞くだけに留まることができず買った。たとえば80円/ドルに換算すると 56,334 円ということになる。ちなみに,2011-12-09現在比較材料として,www.expansys.jpの価格は, 69,806 円+関税+宅配料であった。日本の銀座に店舗のあるアップルストアに行ったことはあるが買い物をしたことが無かったので,どんな要領で買い物をするのか知らなかった。おそらく米国企業のことだから,世界中どこでも同じ要領なのだろうと思う。店員にiPhone4S白16GB unlock版はいくらですかと相談→店員が持っているiPadで在庫確認→ありますよん→ください→奥から在庫を持ってくるまでその場で待機→店員が持っているiPhoneの背中には磁気カードリーダが乗っていてクレジットカードをスワイプ→そのiPhoneの画面に指で署名せよと指示される→はいはい→領収書のPDF送付先メールアドレスの入力も指示される→はいはい→プラスチックバッグに商品を入れて渡してくれる→have a nice day→にやにやしながら店舗を後にする。

にやにやしながら部屋へ戻ってきた。電源を入れただけで iPhone4S はアクティベーションが完了した。iOS version 5以降からiPhoneのアクティベートにPCが不要となっている。ソーシャルセキュリティー番号(社会保障番号)も必要ない。単に電源を入れれば使えるようになる。アクティベーションしているという意識も全く感じない。簡単である。

アクティベーション用と思われるが,購入時に既にat&tのmicroSIMが装着されていた。iPhone4Sのアクティベーション完了後,これを取り出そうとした時に気づいたのだが,microSIMトレイを取り出す為の金具が付いていない。書類用クリップで代用してmicroSIMトレーを引き出した。iPhone4Sの動作確認の為に,ソフトバンク契約のiPhone4に入れて今回持参しているmicroSIMを入れてみた。at&tTの電波を掴み,発着信並びにSMSもEメールも動作した。しかし,インターネットの共有設定(テザリング)ボタンは現れなかった。ソフトバンクのSIMがそれを制約しているから現れないので,故障ではなく,仕様である。

興味があったので,最寄りのat&t直営店へ行き,係のお姉さんに「私は旅行者なのだがiPad用のSIMを探している」と相談したところ,氏名を聞かれ,客の待ち行列に加えられた。すいていた為,およそ5分の後,小生の順番となり窓口でmicroSIMを受け取った。無料である。後でネットで調べたところ,at&tのSIMには何種類かあるが,どれでもデータ通信専用または音節通話用としてアクティベートできるようである。音声通話用としてアクティベートした場合には,データ通信オプションを付けることが可能。小生は,もらって来たmicroSIMをデータ通信専用プランでアクティベートした。即ちクレジットカード払いによるプリペイド契約である。プランにはいくつか選択肢があるが,今回は,30日間又は250MBまで有効というプランを選んだ。有効期間あるいは上限容量に達すると,自動的に契約が更新されるオプション及び自動的に解約となるオプションを指定できる。データ通信プランには二種類あり,250MB/30日で$14.99か2GB/30日で$25.00かのどちらかを選ぶ。国際ローミング契約オプションもある。at&tは使いやすいプリペイドだなあと感心した。更に感心したのは,テザリングオプションもある事だ。30日又は2GBで45ドルである。テザリングオプションを契約すると,iPhone4S 本体にテザリングメニューが現れるそうだ。プランの変更等については,ウェブサイトにて可能である。at&tのプリペイド契約は,国際ローミングオプションを付けることで,日本ではドコモへ(ソフトバンクにも)ローミング可能である。データ通信プランの国際ローミングオプションの費用は次の通りである。
 国際プラン50MB/30日 $24.99
 国際プラン125MB/30日 $49.99
 国際プラン275MB/30日 $99.99
 国際プラン800MB/30日 $199.99

このmicroSIMは,at&tがiPad用として提供している。iPadに挿せば,メニューを選びアイテムを指定していくだけで簡単に契約できる仕組みになっている。また,30日を過ぎたり上限容量を使い果たすと解約というオプションを指定できる。解約した後60日間アカウントが残っているので,そのアカウント情報にて再び使用再開できる。更に便利なことに,60日を過ぎた場合には,アカウントは消去されるが,アカウントの登録からはじめれば再びそのmicroSIMを使い続けることができるので,次回米国へ来た時には,at&t直営店等を探す必要がない。30日過ぎないうちに上限容量まで使ってしまった場合には,その時点で更新すればOKで,更新した時点から再び30日となる。

at&tは,このmicroSIMをiPad用として提供している。即ちiPhoneでは使わない事を想定したビジネスモデルにしている。その為,at&tの店へ行った時の相談したい事柄について誤って「iPhoneで使いたいのだが」と言ってしまうと,そういうSIMは「扱っていない」とか「ありません」というのが回答になる。iPad用なので,iPhoneに入れてもこのmicroSIMをアクティベート(契約)することはできない。iPadでアクティベーションできる仕様である。しかし,それだけではなく,親切にも,パソコンなど別の環境でアクティベーションする方法が提供されている。この場合,iPadのIMEI番号とこのmicroSIMのICCID番号をパソコン環境で用意したウェブサイトで開いたアカウントに入力することでアクティベートすることができる。iPadのIMEI番号は,当然ご自分でこれから使うiPadのものを使えばよい。しかし,これから本体を買う場合もあるだろうし,microSIMを結果的に複数のiPadで利用する場合もあるだろう。すなわち,iPadという製品群のIMEI番号であればよい。iPadという製品群を示すのがどこの何桁なのか全く知らないが前半7桁位なのかもしれない。たとえば 0127990xxxxxxxx という番号を2chで公言しておられた人があった。at&tのSIMをアクティベートするためのアカウントサイトは,次のURLである。
 https://dcp2.att.com/OEPNDClient/

アクティベート(契約)完了したmicroSIMをiPhone4Sに入れてもそのままではAPNの設定メニューが出て来ないので使えない。iPhone4SをWiFi経由でインターネット接続し,SafariでAPN Changerというウェブサイトにアクセスし,Continue→Custom APN→ United State, AT&T(Broadband)を選び→Create APN,インストールボタンを押すという処置が必要となる。Jailbreakは不要である。APN Changerがat&tのbroadbandという名前のAPNプロファイルを生成してくれるのである。APN Changerのウェブサイトは次のURLである。
 http://www.unlockit.co.nz/
iPad用at&tプリペイドmicroSIMのデータ通信専用プランによる開通完了である。開通したmicroSIMは,iPhone4Sでも使える。ただし,iPadというのは,そもそも,メール・音声会話・ビデオチャットなど全てデータ通信回線を用いて行うものなので,電話番号による通話及びSMS/MMSはできない。従ってSkypeはOKだがViberは開通できない。

海外旅行先で,30日又は最大250MBで14ドルで済むのである。とてもすばらしい出張の友ができたと言える。