文珠川慧久の道楽帳2

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Garalxy S2 LTE (SC-03D)もAndroid 4.4.2にしてみました

2014-03-15 | Android
ひな祭りの次の日、風は強いが天気が良いので、中古のLTE対応のドコモブランド携帯電話端末を探しに、秋葉原へとくりだしました。データ通信専用のビックカメラSIM(中身はIIJmio)をLTEの電波で利用したら、どんな感じなのかを是非とも味見してみようと思ったのです。味見用の機材を探そうというわけです。

データ通信専用にと、ビックカメラSIM(中身はIIJmio)をドコモのモバイルルーター(L-09C)やネットインデックスのモバイルルーター(NI-760S)で利用し、無線LAN接続にて050plus、LINE、Skypeなどで着信待ちするという使い方しています。数時間程度は電池がもつので、全然ダメというほどでもないかなぁという微妙な感じです。しかし、ルーター本体がけっこう熱くなってしまうのが気にいりません。それから、丸一日電源入れっぱなしにできるほどには電池がもちません。もちろん、外付けで10Ah程度の巨大リチウム電池をつなげてカバンに入れておくというスタイルでもいいのですが、カバンが重たくなりますし、ルーターが熱くなるのは変わりありません。というわけで、ドコモのAndroidスマホ又はSIMフリーのiPhone5Sを入手して、ビックカメラSIMを入れて、味見してみようという計画です。

ソフマップや、じゃんぱら、あたりのショーケースに並んだ中古品をチェックしましたが、中古選びは簡単ではない。いろいろ見せてもらっても、なかなか踏み切れません。迷いながら、秋葉原の他の店をぶらぶらとみてあるいていたところ、ピーシーネット秋葉本店の店頭で、Samsung GALAXY S2 LTE (ドコモNEXTシリーズSC-03D)の新品と称するモノが19,800円(5%税込み)で10台ほど並んでいるのを見つけました。中古は品定めに迷うが、新品なら、初期不良かどうかというくらいなので迷わないなぁというわけで、気に入り、購入しました。

SC-03Dは、LTEのつかみが悪いだとか、電池消耗が2倍激しいとか、ネットに主観的な文章でのカキコがありました。
電池の持ちについては、実地試験サンプルを数値で採ってきた人がネットで成績を公開しています。小生が一週間程持ち歩いた使用感と一致していると言ってよい感じです。
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1201/13/news134.html
LTEのつかみについての定量的成績情報は、残念ながら小生は、未だ見つけられておりません。

 

グローバル市場で販売されている Galaxy S2 LTE の受話スピーカーの下には、SAMSUNGのロゴが印刷されていますが、SC-03Dの場合には、NTTdocomoと印刷されています。小生は、こっちのほうが素敵だと思います。下の写真をご覧あれ。しっかりLTEアイコンが表示されています。この写真は、購入したばかりの状態、即ちドコモ純正ROMのAndroid 2.3.6の状態です。

 

カスタムROMを焼くには、まずカスタムリカバリを本体へ焼き込む必要があります。カスタムリカバリで起動すると、様々なZIPファイル形式のソフトウェアをインストールできるようになります。下の写真をご覧あれ。下の写真で、カスタムリカバリメニューの1行目をご覧あれ、SDカードへコピーしておいたカスタムROMを納めたZIPファイルを指定し、インストールが完了したところです。



カスタムROMのインストールが完了したら、カスタムリカバリメニューからrebootを選びますと、下の写真のように再起動がかかります。CyanogenModのブートアニメーションが登場します。小生は、Google純正Android 4.4.2のbootanimation.zipと入れ替えました。



下の写真をご覧あれ、起動が完了したところです。OSを入れただけだと未だ「Playストア」アプリがありませんので、Google Applicationをインストールする必要があります。



下の写真をご覧あれ、Google Application (GApp)のインストール中です。



下の写真をご覧あれ、Google Application (GApp)のインストールが完了しました。



SC-03D向けとしてネット上で配布していたAndroid 4.4.2をありがたくダウンロードさせていただきインストールしました。
ここからダウンロードさせていただきました
   ↓
kernel & Custom ROM フォーラム

今回は、Android 2.3.6 の状態の SC-03D に、カスタムリカバリ「SC03D-CWM-V6.0.4.7-recovery-odin.tar」を焼いて、カスタムリカバリを起動させて Android 4.4.2 をインストールしました。この方法ですと、ベースバンドには手が加わりませんから、ベースバンドはバージョンアップされません。ただし、設定のところで、ベースバンドバージョンを確認すると「不明」と表示されています。それでも、普通に利用できておりますし、LTEで高速データ通信できていることも確認できております。

ベースバンドバージョンが「不明」となっている理由を知らなかったので、試しに、もう一度Android 4.4.2 をインストールしてみました。インストールの進捗状況を画面上で見ていたところ、ベースバンドのバージョンが合わないので、ベースバンドを 03DOMLPH にしましょうねとかなんとかいうエラーメッセージが出ていました。

もしも、ベースバンドバージョンに表示される「不明」という文字列が気に入らない場合には、SC-03D をドコモ(Samsung)純正のAndroid 4.0にバージョンアップすればOKです。上記のエラーメッセージには、誤植があるのではないかと思われます。 03DOMLPH だと言っているわけですが、本当は、たぶん SC03DOMLPH なのではないかと思います。実は、SC03DOMLPH は、Android 4.0の中で最初にリリースされたもので、もっと新しいリリースもあるが、エラーメッセージが03DOMLPHだと言っているんだからSC03DOMLPHにしておこうと思ったのであった。

Samsungが提供しているKiesというWindowsアプリでSC-03DのAndroidをバージョンアップできる。Kiesでバージョンアップするとベースバンドもバージョンアップされます。ただし、カスタムROMを焼いてしまった後は、Kiesを利用することができないので、代わりに、SC03DOMLPH_SC03DDCMLPH_SC03DOMLPH_HOME.tar.md5 というファイルを入手して、Odin を使用してインストールすればよい。

ちなみに「FOMAプラスエリア」も含めてドコモに割り当てられている周波数バンドを利用するモードを指定する手順が以下のとおりネットで紹介されていました。

(1)
Androidネイティブのダイヤルパッドを開いて、次の順番でパッドをたたきます。
*#*#4636#*#*
そうしますと下に示す「テスト中」というメニュー画面が登場します。上のキーシーケンスを自動的にやってくれるアンドロイドアプリがあります。PlayストアでLTEで検索するといくつか出てきます。小生は”LTE Setting”というアプリを使うことしました。


(2)
「携帯電話情報」メニューをタップしますと新しい画面が登場しますので、「優先ネットワーク設定」という項目まで、スクロールさせます。そこが「LTE/GSM auto (PRL)」となっていればOK、そうでないときは、そこをタップしますとポップアップメニューが登場しますので、「LTE/GSM auto (PRL)」を選択します。


(3)
上の(2)の画面で右上を御覧ください。9:36と時刻表示があります。その下に3つの小さい四角が縦に並んでいる部分をタップしますと、下に示すようにポップアップメニューが登場しますので、「無線バンドを選択」をタップします。


(4)
下に示す「GSM/UMTSバンドの設定」選択肢がポップアップしますので、「JAPAN Band (WCDMA-800/WCDMA-IMT-2000)」をタップします。


(5)
「設定[JAPAN Band (WCDMA-800/WCDMA-IMT-2000)]」成功、というポップアップが登場しますのでOKをタップします。


(6)
再起動します。

以上がFOMAプラスエリアの有効化手順らしいですよ。

さて、ここで、下のスクリーンダンプをご覧あれ、SC-03DへAndroid 4.4.2をインストールして、普段使っているアプリを全部入れて環境を整備したところです。



【テザリング】
CyanogenMod11 (Android 4.4.2)がネイティブサポートしているので、特別なテザリングアプリ不要で、USBテザリングできます。但し、Windows PCやMacBookを使うときには、パソコン側でRNDISドライバのインストールが必要ですのでご注意下さい。同様にWiFiテザリングもできます。

【プッシュ・メール】
GAppをインストールするとデフォルトで入ってしまうのですが、システムアプリのGMail.apkは削除しました。代わりに小生はメールクライアントアプリとしてK9を利用しています。imapアイドルを利用してアップルのiCouldメール及びGoogleのGmailアドレスを一つづつプッシュで利用しています。また、別にEmobileも持っているので、こちらでも受信できるようにemobile.ne.jpのメールもimapでプッシュ受信しています。

【スケジュール管理】
昔は、Googleカレンダーを利用して、outlookと同期して使っていましたが、勤務先で業務用には使用禁止となったため使うのをやめました。代わりに個人のスケジュール管理に使っていたAppleのiCouldだけにしました。スケジュールアプリとして、aCalendar (購入)を使っています。そして、aCalendarとiCloudカレンダとの同期をとるためにSmoothSync for iCould Calendar (購入)というユーティリティを使用しています。

【ツイッター】
Carbonを使っています。レスポンス及びスクロールが早いので快適です。

【カメラ】
A Better Camera (購入)を使っています。HDR機能などそこそこ多機能で便利です。

【ファイル管理】
Root Browser (購入)を使っています。

【オーディオプレーヤ】
Poweramp (購入)を使っています。

【マナーモード】
Quick Profiles (購入)を使っています。マナーモード、静かな室内モード、喧騒な屋外モード、就寝モードなどを作ってワンタッチで切り替えることができます。

【仮名漢字変換】
Google日本語入力です。

【電卓】
RealCalcを使っています。

【QRコード読取り】
ソフトバンクのQRおとおさん、使ってます。





ここで少し話を脱線します。

ドコモショップで契約する通話回線付きのドコモのSIMを利用し、SPモードメールも使いたい場合には、ドコモブランドの端末でないとだめです。なにしろIMEIで拒絶されてしまいますからね。更に、ドコモ端末の便利なところは、SIMロック解除する必要なしに、ドコモのMVNO達が提供する下記のデータ通信専用SIMを利用できることです。但しドコモ端末では、MVNOのSIMでテザリング機能を利用することはできません。

ServersMan SIM LTE 100 (確認済)
IIJmio (確認済)
BIC SIM (確認済)
イオン
U-mobile
hi-ho LTE
ぷららモバイルLTE
OCNモバイルONE
BIGLOBE LTE 3G
TikiモバイルLTE
BB.exciteモバイルLTE
楽天ブロードバンドLTE

これらのSIMは、国際ローミングサービスを提供しません。海外渡航して、現地のSIMをドコモ端末へ入れて使いたい場合には、SIMロック解除をしておく必要があります。最近のドコモ端末の中には、ドコモショップにて、有料でSIMロック解除可能な機種もあります。それから、たとえばXPERIAやGALAXYなどグローバル市場で売られている機種ならば、ネット上にSIMロック解除専門業者が何社かありますので、そちらを利用すれば、ドコモショップへ行って長時間待つ必要はありません。但しドコモショップより割高です。GALAXYの場合は2割程度、XPERIAの場合は6割程度。

ちなみに、SPモードメールなんて必要ないよという人は、むしろ海外渡航先の携帯電話端末販売店又はexpansysのようなネットショップで、もともとSIMフリーの国際対応端末を入手することをお勧めします。なぜならば、ドコモ端末のハードウェアは、国際仕様と同じだとしても、そこに入れてあるファームウェアが特殊だからです。しっかりと日本語化されているという特殊性もありますが、問題点は、テザリング用APNが特別な名前に固定されていて見えないうえに変更もできないからです。

ドコモ端末であろうとSIMフリーの国際対応端末だろうと、いわゆるAndroid端末ならば、ファームウェア(Android OS)をネットから別途入手可能です。ハードウェアとファームウェア(ROMと呼ばれることがある)を別々に入手して自己責任で組み合わせることができます。相性がありますのでハードウェアを選ぶのがコツで、グローバル市場で国際対応端末として販売されているモデルのある機種を選べばよいのです。無難なブランドはHTC又はGalaxyで、モデル名としてはNexusが最も無難です。Google Androidのホームページで最新Android OSの提供がある端末を選ぶとよいでしょう。あるいは、CyanogenModのホームページで最新Android OSの提供がある端末を選ぶとよいでしょう。Android OSは、ソースコード及び開発環境が公開されていますので、Google及び端末メーカー以外がファームウェア(カスタムROMとか野良ROMと呼ばれる)を提供することが不可能ではありません。

GALAXYは、グローバル市場を対象にして販売している製品なので、日本国内市場だけ対象にしている製品よりも利用者数が圧倒的に多くなるので、それだけ不具合の発覚が早いし修正可能の場合は対応も早いことが期待できます。更に、本体価格がこなれるし、周辺機器の提供社も世界中にできて、利用者としては、いいことづくめとなります。たとえば、ケース、クレードル、予備電池、大容量電池&裏蓋セットなどが充実します。GALAXY向けに、改造パッチやカスタムROMを提供してくれる奇特な人が現われるという効果もあります。まさに、製品自体の一次産品(コモディティ)化と仕様の国際標準化のたまものです。