昨年2013年中は、着信成功率が壊滅的に悪かったので、待ち受けには使えませんでした。ところが2014年1月1日になると、今までとは違って、かなり着信成功するようになったので驚きました。2014年3月16日現在、FUSION SmarTalkの着信成功率は、元旦の際に驚いたときよりも更に改善された印象があります。そこで、FUSION SmarTalkの050番号を知人に知らせて待ち受けに実用可能かどうか、検討の余地がでてきたと感じまして、下記の実験を試みました。
{ 050plusは、以前からちゃんと着信してくれます。}
機材:
NTT docomo SC-03D (Android 4.4.2 カスタムROM)
FUSION SmarTalkバージョン1.1、ビルド270784
BIC CAMERA SIM (SMSオプション付き)
設定:
無線LANはオフ。
SC-03DはWCDMA onlyに設定しLTEを使わない。
FUSION SmarTalkはインストールしたデフォルト。
SIMはクーポン(500MB)使用済で最大200kbps制限中。
実験場所:
屋外でアンテナピクト全部立った状態の場所。
(1)着信成功率
他の電話機からFUSION SmarTalkをインストールしてあるSC-03Dへ電話をかけて、他の電話機側で5回呼び出し音を聞いたら電話を切ってすぐリダイヤルという行為を5回繰り返してみた。毎回きちんと着信しました。SC-03D側を、いわゆるマナーモード状態での待ち受けに設定して同様に試してみましたが、いずれの場合も問題なく着信していました。ちなみに、いずれの着信実験でも、SC-03D側では電話をとらず放置です。
この実験でFUSION SmarTalkに少々不都合を発見しましたので下に記しておきます。
バグ1:
フォアグランドでFUSION SmartTalkが動いているときに、設定時間(1分にしてあります)になり、画面が黒くなった状態のときに着信すると画面が黒いまんまというバグを発見しました。本来なら、バックライトが点灯してフォアグランドにあるFUSION SmarTalkのダイヤル画面になってくれないと困るわけですな。
バグ2:
いわゆるマナーモード(着信音は無音でバイブレーションがON)状態で、フォアグランドでFUSION SmartTalkが動いているときに、設定時間(1分にしてあります)になり、画面が黒くなった状態又は暗くなっていない状態で着信したとき、バイブレーションが正常に振動してくれません。通常のバイブの振動にならず、弱々しくしかも不安定で不規則にジージジジージジという感じの弱い振動になってしまいます。
バグ1及びバグ2の状況を回避するには、FUSION SmarTalkをフォアグラウンドにしたままSC-03Dを着信待ち受け状態で放置しないこと、面倒ですが、ホーム画面に戻してからスリープさせること。
それからもうひとつ。バグと言うよりもむしろ根本的な問題がFUSION SmarTalkには、あると思います。以下のことが必ず発生します。SD-03Dで起動してあるFUSION SmarTalkへ電話をかけますと、かけた方の電話機では呼び出し音が鳴ります。呼び出し音を5回鳴るのを聞いても、相手が出てくれないので、諦めて呼び出すのをやめるために電話を切りますが、それからSC-03Dの着信音が鳴り出してしまうのです。こういう状況ですと、SC-03D側で電話をとっても相手が既に電話を切ってしまってますから通話回線は接続されません。とても変な状況です。このとき、SC-03Dへ電話している側の人が、我慢してあと何回か鳴らし続けていたら、相手が出てくれたかもしれないわけです。しかしもうひとつここで問題があります。「私の050-58XX-XXXXに電話するときは15回以上鳴らしてください」と言うのかという問題です。そんなの変でしょ。
{ 050plusを起動してあるSC-03Dへ電話をかけますと、呼び出し音がすぐに鳴ることはありません。少し無音が続いた後、”050plusへおつなぎします”というアナウンスが流れてから相手を呼び出す音が鳴り始めます。”050plusへおつなぎします”というアナウンスが流れ始める頃に、実際には相手SC-03Dで着信音が鳴り始めます。 }
{ 050plusとFUSION SmarTalkとは、こんなにも違いがあります。ネットの書き込みで、050plusとSmarTalkとどちらを選べばいいかという問いに対して、”050へおつなぎします”というアナウンスがあるかないかで決めればいい。という回答が返されている場面を目にしたことがあります。それ以上余計な質問を誘導しない極めて分かりやすい回答で、とても、言い得て妙な回答だと感じました。どこが妙かと言えば、そのまま文字通り受け止めれば事実を正しく言っているに過ぎないから否定できないけれども、複雑な背景がそこに存在しているというところです。モバイル網接続しているデバイスにVoIPの050電話を着信させるには、デバイス内部の仕組み、モバイル基地局とデバイス無線機能との関係、モバイル基地局と050電話交換機能との関係が整合しないと着信機能が実用にならないんだと思われます。 }
(2)発信成功率
以前から実用において、ほぼ問題ありません。
(3)受話音質
先方に依存することでもあり、今までも今回も、特に問題を感じませんでした。
(4)発話音質
SC-03DでもSC-04DでもFUSION SmarTalkからauのケータイへ電話をかけてネットワーク側の留守番電話サービスへメッセージを残し、その音質を聞いてみて確認するという実験方法を採用しました。今回の機材構成は、OSがAndroid 4.4.2で、CPUが1.5GHzのデュアルコアですので、端末側の資源としての問題は全く無いはずですが、SIMはクーポンを使い果たしているので最大データ電送速度が200kb/sに制限されています。FUSION SmarTalkを3G/LTEで接続しているときには、コーデックがiLBC(パケット送信間隔30ms)に設定されていますので、帯域としては、13.33kb/sということになりますので、最大200kb/sという事は、最大15倍の余裕があるということになります。
{
050plus公式サイトにあるFAQによれば、050plusで必要な通信帯域(速度)は以下の値が目安の値となります。
※通信帯域(速度)が確保可能な場合でも、十分な通話品質の確保や接続ができない場合がございます。
■iOS端末/Android端末/WindowsPC端末(アプリバージョン 4.0.0より)
上り:約20kbps/下り:約20kbps
■WindowsPC端末(アプリバージョン 3.0.1まで)
上り:約200kbps(推奨1Mbps)/下り:約200kbps(推奨1Mbps)
}
何度か時間と曜日を変えて実験したところ、毎回、モゴモゴと言っていて音声品質は悪かったです。ときどき何を言っているのか、想像で補うとわかる程度でした。要するに、通話が成り立つとはいいがたい品質です。このとき、通話中に保留ボタンを押してみますと、携帯電波のピクトではなくFUSION SmarTalkの画面のアンテナピクトの方が1本になり赤色の!マークが表示され、データ電送が円滑でないことが示されていました。(今回の実験目的は、3G接続でのFUSION SmarTalkの実用度を確認することですが、ちなみにということで、無線LAN接続だったらどうかについてもやってみました。3G接続だとモゴモゴ言ってるだけで通話が成り立ちませんでしたが、無線LAN接続の場合には、問題無く実用的でした。)
{
SmarTalkは13kbps、050plusは20kbpsだから、050plusの方が7kbpsだけデータレートが高いからであろうか。SmarTalkよりも050plusの方が音声を明瞭に聞き取れる。
これだけでは、理由を断言できない。
余談だが、NTTの技術は、一般に世界的レベルで比べてかなり高いと言われている。
NTT及び関連する日本企業を含めて日本チームは、国際標準規格の必須仕様の中心にそれを据えることが下手だから、国際社会で技術をうまく活かせないという評価もある。
PCDのときだってそうだしFOMAだってそうですが、音声コーデックは、かなりいいと感じます。
その延長で理解してよいなら、やはり050plusのコーデックも、かなりいいものなのではなかろうかと思ってしまう。
}
(5)待ち受け中の消費電力
夜0:30に電池残量表示が89%となっていたところ、朝7:00には83%と表示されていましたので、単純比例に仮定して換算すると最大待受時間は100時間という勘定になります。ちなみに、FUSION SmarTalkを終了させて代わりに050plusを起動して同じ時間計って同様に換算したところ最大待受時間は63時間という勘定になりました。
FUSION SmarTalkは、着信情報をポーリングではなくてプッシュで受け取るので、着信の待受中に必要とするエネルギーが少ないのだと宣伝されています。上記の測定結果を分析すると、FUSION SmarTalkは050plusよりも37%着信待受の為に必要なエネルギーが少ないという結果です。
(6)通話録音
通話を録音してくれる機能があります。
(7)留守番電話
留守番電話機能があります。
(8)転送
転送電話機能は、ありません。
(9)契約時に自分の電話番号を選べるか
ありません。
(10)月額基本料金
0円です。
(11)通話料
国内の携帯電話/PHS宛
国内の固定電話宛
有料の050番号宛
以上の場合、8.4円/30秒
国内電話宛
以上の場合、8円/30秒
FUSION SmarTalk宛
無料の050番号宛
以上の場合、0円
{ 050plusは、以前からちゃんと着信してくれます。}
機材:
NTT docomo SC-03D (Android 4.4.2 カスタムROM)
FUSION SmarTalkバージョン1.1、ビルド270784
BIC CAMERA SIM (SMSオプション付き)
設定:
無線LANはオフ。
SC-03DはWCDMA onlyに設定しLTEを使わない。
FUSION SmarTalkはインストールしたデフォルト。
SIMはクーポン(500MB)使用済で最大200kbps制限中。
実験場所:
屋外でアンテナピクト全部立った状態の場所。
(1)着信成功率
他の電話機からFUSION SmarTalkをインストールしてあるSC-03Dへ電話をかけて、他の電話機側で5回呼び出し音を聞いたら電話を切ってすぐリダイヤルという行為を5回繰り返してみた。毎回きちんと着信しました。SC-03D側を、いわゆるマナーモード状態での待ち受けに設定して同様に試してみましたが、いずれの場合も問題なく着信していました。ちなみに、いずれの着信実験でも、SC-03D側では電話をとらず放置です。
この実験でFUSION SmarTalkに少々不都合を発見しましたので下に記しておきます。
バグ1:
フォアグランドでFUSION SmartTalkが動いているときに、設定時間(1分にしてあります)になり、画面が黒くなった状態のときに着信すると画面が黒いまんまというバグを発見しました。本来なら、バックライトが点灯してフォアグランドにあるFUSION SmarTalkのダイヤル画面になってくれないと困るわけですな。
バグ2:
いわゆるマナーモード(着信音は無音でバイブレーションがON)状態で、フォアグランドでFUSION SmartTalkが動いているときに、設定時間(1分にしてあります)になり、画面が黒くなった状態又は暗くなっていない状態で着信したとき、バイブレーションが正常に振動してくれません。通常のバイブの振動にならず、弱々しくしかも不安定で不規則にジージジジージジという感じの弱い振動になってしまいます。
バグ1及びバグ2の状況を回避するには、FUSION SmarTalkをフォアグラウンドにしたままSC-03Dを着信待ち受け状態で放置しないこと、面倒ですが、ホーム画面に戻してからスリープさせること。
それからもうひとつ。バグと言うよりもむしろ根本的な問題がFUSION SmarTalkには、あると思います。以下のことが必ず発生します。SD-03Dで起動してあるFUSION SmarTalkへ電話をかけますと、かけた方の電話機では呼び出し音が鳴ります。呼び出し音を5回鳴るのを聞いても、相手が出てくれないので、諦めて呼び出すのをやめるために電話を切りますが、それからSC-03Dの着信音が鳴り出してしまうのです。こういう状況ですと、SC-03D側で電話をとっても相手が既に電話を切ってしまってますから通話回線は接続されません。とても変な状況です。このとき、SC-03Dへ電話している側の人が、我慢してあと何回か鳴らし続けていたら、相手が出てくれたかもしれないわけです。しかしもうひとつここで問題があります。「私の050-58XX-XXXXに電話するときは15回以上鳴らしてください」と言うのかという問題です。そんなの変でしょ。
{ 050plusを起動してあるSC-03Dへ電話をかけますと、呼び出し音がすぐに鳴ることはありません。少し無音が続いた後、”050plusへおつなぎします”というアナウンスが流れてから相手を呼び出す音が鳴り始めます。”050plusへおつなぎします”というアナウンスが流れ始める頃に、実際には相手SC-03Dで着信音が鳴り始めます。 }
{ 050plusとFUSION SmarTalkとは、こんなにも違いがあります。ネットの書き込みで、050plusとSmarTalkとどちらを選べばいいかという問いに対して、”050へおつなぎします”というアナウンスがあるかないかで決めればいい。という回答が返されている場面を目にしたことがあります。それ以上余計な質問を誘導しない極めて分かりやすい回答で、とても、言い得て妙な回答だと感じました。どこが妙かと言えば、そのまま文字通り受け止めれば事実を正しく言っているに過ぎないから否定できないけれども、複雑な背景がそこに存在しているというところです。モバイル網接続しているデバイスにVoIPの050電話を着信させるには、デバイス内部の仕組み、モバイル基地局とデバイス無線機能との関係、モバイル基地局と050電話交換機能との関係が整合しないと着信機能が実用にならないんだと思われます。 }
(2)発信成功率
以前から実用において、ほぼ問題ありません。
(3)受話音質
先方に依存することでもあり、今までも今回も、特に問題を感じませんでした。
(4)発話音質
SC-03DでもSC-04DでもFUSION SmarTalkからauのケータイへ電話をかけてネットワーク側の留守番電話サービスへメッセージを残し、その音質を聞いてみて確認するという実験方法を採用しました。今回の機材構成は、OSがAndroid 4.4.2で、CPUが1.5GHzのデュアルコアですので、端末側の資源としての問題は全く無いはずですが、SIMはクーポンを使い果たしているので最大データ電送速度が200kb/sに制限されています。FUSION SmarTalkを3G/LTEで接続しているときには、コーデックがiLBC(パケット送信間隔30ms)に設定されていますので、帯域としては、13.33kb/sということになりますので、最大200kb/sという事は、最大15倍の余裕があるということになります。
{
050plus公式サイトにあるFAQによれば、050plusで必要な通信帯域(速度)は以下の値が目安の値となります。
※通信帯域(速度)が確保可能な場合でも、十分な通話品質の確保や接続ができない場合がございます。
■iOS端末/Android端末/WindowsPC端末(アプリバージョン 4.0.0より)
上り:約20kbps/下り:約20kbps
■WindowsPC端末(アプリバージョン 3.0.1まで)
上り:約200kbps(推奨1Mbps)/下り:約200kbps(推奨1Mbps)
}
何度か時間と曜日を変えて実験したところ、毎回、モゴモゴと言っていて音声品質は悪かったです。ときどき何を言っているのか、想像で補うとわかる程度でした。要するに、通話が成り立つとはいいがたい品質です。このとき、通話中に保留ボタンを押してみますと、携帯電波のピクトではなくFUSION SmarTalkの画面のアンテナピクトの方が1本になり赤色の!マークが表示され、データ電送が円滑でないことが示されていました。(今回の実験目的は、3G接続でのFUSION SmarTalkの実用度を確認することですが、ちなみにということで、無線LAN接続だったらどうかについてもやってみました。3G接続だとモゴモゴ言ってるだけで通話が成り立ちませんでしたが、無線LAN接続の場合には、問題無く実用的でした。)
{
SmarTalkは13kbps、050plusは20kbpsだから、050plusの方が7kbpsだけデータレートが高いからであろうか。SmarTalkよりも050plusの方が音声を明瞭に聞き取れる。
これだけでは、理由を断言できない。
余談だが、NTTの技術は、一般に世界的レベルで比べてかなり高いと言われている。
NTT及び関連する日本企業を含めて日本チームは、国際標準規格の必須仕様の中心にそれを据えることが下手だから、国際社会で技術をうまく活かせないという評価もある。
PCDのときだってそうだしFOMAだってそうですが、音声コーデックは、かなりいいと感じます。
その延長で理解してよいなら、やはり050plusのコーデックも、かなりいいものなのではなかろうかと思ってしまう。
}
(5)待ち受け中の消費電力
夜0:30に電池残量表示が89%となっていたところ、朝7:00には83%と表示されていましたので、単純比例に仮定して換算すると最大待受時間は100時間という勘定になります。ちなみに、FUSION SmarTalkを終了させて代わりに050plusを起動して同じ時間計って同様に換算したところ最大待受時間は63時間という勘定になりました。
FUSION SmarTalkは、着信情報をポーリングではなくてプッシュで受け取るので、着信の待受中に必要とするエネルギーが少ないのだと宣伝されています。上記の測定結果を分析すると、FUSION SmarTalkは050plusよりも37%着信待受の為に必要なエネルギーが少ないという結果です。
(6)通話録音
通話を録音してくれる機能があります。
(7)留守番電話
留守番電話機能があります。
(8)転送
転送電話機能は、ありません。
(9)契約時に自分の電話番号を選べるか
ありません。
(10)月額基本料金
0円です。
(11)通話料
国内の携帯電話/PHS宛
国内の固定電話宛
有料の050番号宛
以上の場合、8.4円/30秒
国内電話宛
以上の場合、8円/30秒
FUSION SmarTalk宛
無料の050番号宛
以上の場合、0円