月の存在を考える場合、地球の存在なくしてあり得ないし、太陽の存在も同じだ。その月の存在になくてはならない地球に現在、危機が訪れている。それは小惑星との衝突だ。
2013年2月15日、過去100年で最大の隕石が、ロシアのチェラピンスクに落下した。その大きさは、直径約17m、質量約1万トン。この隕石が音速の約50倍の速さの秒速約18㎞で大気圏に突入し、地上に落下した。この衝撃波によって広い範囲で窓ガラスが割れ、約1200人が負傷した。
この隕石から放出されたエネルギーは、広島型原爆の30倍以上と言われ、もし地球上の大都市に落下したら一つの都市が壊滅させられることは確実だ。
この隕石がロシアを襲った丁度その頃、この隕石の3倍の大きさの隕石が地球をかすめた。地表から約2万7700㎞まで接近した。この距離は、人工衛星の軌道の8000㎞内側であり、宇宙的な距離からすると、ほとんど衝突寸前といってもいいほどだ。
今回は、地球はぎりぎりのところで助かったが、今後、小惑星や隕石の地球直撃の危険はないのかというと、現実はその逆で、直撃の危険は、十分に考えらる。
今、分かっているのは、直径約300mの小惑星「アポフィス」で、2029年と2036年の2回地球に最接近するが、このうち、2029年については大気圏をかすめそうだが、2036年については予測がつかないという。
そんな危険な状況を何とか打開しようとする模索が今始まっている。その一つが、このほど米国NASAが発表した「小惑星捕獲計画」だ。これによると、2017年に探査機を打ち上げ、2021年に飛行士を小惑星に送るという。柔らかい素材でできた捕獲装置を宇宙空間で展開させ、小惑星をすっぽり包んで地球と月の重力がつり合う位置まで運ぶ。これは、有用資源の採掘が当面の狙いだが、将来、地球に衝突する可能性のある小惑星の軌道を変える技術の開発に繋がるという。
2013年2月15日、過去100年で最大の隕石が、ロシアのチェラピンスクに落下した。その大きさは、直径約17m、質量約1万トン。この隕石が音速の約50倍の速さの秒速約18㎞で大気圏に突入し、地上に落下した。この衝撃波によって広い範囲で窓ガラスが割れ、約1200人が負傷した。
この隕石から放出されたエネルギーは、広島型原爆の30倍以上と言われ、もし地球上の大都市に落下したら一つの都市が壊滅させられることは確実だ。
この隕石がロシアを襲った丁度その頃、この隕石の3倍の大きさの隕石が地球をかすめた。地表から約2万7700㎞まで接近した。この距離は、人工衛星の軌道の8000㎞内側であり、宇宙的な距離からすると、ほとんど衝突寸前といってもいいほどだ。
今回は、地球はぎりぎりのところで助かったが、今後、小惑星や隕石の地球直撃の危険はないのかというと、現実はその逆で、直撃の危険は、十分に考えらる。
今、分かっているのは、直径約300mの小惑星「アポフィス」で、2029年と2036年の2回地球に最接近するが、このうち、2029年については大気圏をかすめそうだが、2036年については予測がつかないという。
そんな危険な状況を何とか打開しようとする模索が今始まっている。その一つが、このほど米国NASAが発表した「小惑星捕獲計画」だ。これによると、2017年に探査機を打ち上げ、2021年に飛行士を小惑星に送るという。柔らかい素材でできた捕獲装置を宇宙空間で展開させ、小惑星をすっぽり包んで地球と月の重力がつり合う位置まで運ぶ。これは、有用資源の採掘が当面の狙いだが、将来、地球に衝突する可能性のある小惑星の軌道を変える技術の開発に繋がるという。