今後の火星探査のテーマは、火星の土壌のサンプルを採取し、地球に持ち帰ることである。
米国は、欧州と協力し、2030年代初頭にも、火星本体の土壌のサンプルを地球に持ち帰る計画を進めている。
一方、日本は、火星衛星探査計画「MMX」を現在進めている。
このMMX計画は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機が火星の衛星「フォボス」に着陸し、土壌を採取し地球に持ち帰るというもの。
MMX探査機は、2024年度に打ち上げ、2025年度中にフォボスに到着し、土壌のサンプルを採取し、2029年度中にサンプルを地球に持ち帰ろうとする計画。
もし、MMX計画が成功すると、人類史上初めて地球と火星とを往復することになり、火星の衛星「フォボス」の土壌のサンプルを地球に持ち帰り、この結果、生命の証拠の発見にもつながる可能性を秘めている。