motoryama7011fの鉄ヲタ日記

おでかけしたい

GTX-Aと釜関フェリー

2024-12-24 13:20:00 | 旅行

時間を置きすぎている韓国旅行記、今年中にまとめてしまうことにします。まだまだ書くべきことがあるので記事化を見送ることはできないなと思いまして。
2泊目の東横インで今回は朝食を食べられました。手軽に韓国料理を食べられるのが本当にありがたいです。

何となく乗った列車が龍山急行だったためソウルの手前龍山で終点となってしまいました。仕方がないので龍山から京義中央線に乗車。
奥のほうに高床の郊外列車「ITX-青春」が止まっているのが見えます。ダブルデッカー中間車が印象的で乗ってみたいなぁと思うものの今回は乗りません。


電鉄線なのに15分間隔だったりと本数が少ない京義中央線。待ち時間でKTXイウムの通過も撮れました。


玉水駅でオレンジ色の3号線に乗り換え、ソウルの東の高速鉄道ターミナルがある水西(スソ)にやってきました。


(※この地図では3号線は省略しています)
京釜高速線は天安牙山・光明を通り衿川区庁からソウルに向かうのですが衿川区庁~ソウルの約17kmは在来線走行となるため速度が出せません。
これを改善する目的で作られたのが水西平沢高速線。平沢芝制(ピョンテクチジェ)・東灘(ドンタン)を通って水西(スソ)に至ります。
水西はソウルの東部、江南にほど近いものの何とも言えない立地な印象はあります。ソウルからも1時間ほど時間がかかります。


ここに2024年3月に新たにできたのが首都圏広域急行鉄道「GTX-A」です。これに乗りたくて水西まで来たのです。
現状まだ暫定開業で利用者がそこまでおらず、広大なGTX-Aホーム上のスペースに展示がされていました。
このGTX-Aというのは広域“急行”電鉄の名前の通り、従来の広域電鉄よりも速達性を重視する地下鉄路線となっています。
現在開業している水西~東灘の約22kmの区間は全区間がすでに開業している水西平沢高速線を活用した区間です。
また、将来的には水西から延伸、ソウルを通って雲井方面まで向かうことが出来るようになります。


この日は16時頃に釜山につく旅程なのでGTX-Aに乗りたいのならば水西~東灘で乗車し東灘からは釜山行きの高速鉄道SRTに乗るのが一番スムーズで早い選択肢です。
ただ、SRTはKTXと比べて安いため当日に現地に行っても残念ながらもう席は残っていません。ネット予約をしようとすると韓国の住民登録番号の入力を求められるため外国人の乗車は困難です。


そんなSRTですが、東灘までの1駅だけであれば空席をゲットすることが出来ました。
東灘まで乗車しGTX-Aで駒城(クソン)に戻り水仁・盆唐(スンイ・ブンタン)線で京釜線の水原に抜けるルートで乗車していきます。


SRTに使われる当初湖南高速線のKTXダリアンの車両。クリーム色ベースでKTXと大きく異なる塗装をしていますが車内はKTX山川とほぼ同じです。


1駅だけ乗車し東灘駅で下車。GTX-Aが開業した今でも意外と1駅だけ乗車する人っているんだなと驚きました。まあGTX-Aの本数少ないですからね…


この駅は大深度地下に設けられているためとんでもなく深い場所に駅があります。
ホームがあるのはなんと地下6階、構内図で階段・エスカレーターの主張が激しくなっています。


この駅の構造は光明駅に似た構造で、真ん中に通過線があり外側に高速鉄道の発着線(光明駅と異なり1線のみ)、さらに外側にGTX-Aの電鉄線ホームが設けられています。
このため両外端にあるGTX-Aは降車ホームと乗車ホームが分かれています。ここも光明シャトル同様にどこかへ引き上げてから折り返すのでめんどくさそうです。
ちなみに水西駅は駅手前で分岐し駅自体が分かれているため問題はないようです。




こちらがGTX-Aのホーム。電鉄線のよくあるホームと同じくスクリーンドアが設置されています
向かい側にはSRTのホームがあり連絡会札も設けられています。段違いのホームは韓国内でよく見かけるのでそんなに違和感はありません。


スクリーンドア越しにGTX-Aのお顔を撮影。高速走行するため流線形の前面となっています。


車内はいたって普通の電鉄線といった雰囲気。暫定開業で現在30分に1本程度しか列車が走っていないのと昼頃というのもあってか11:12発の列車は1両に2名程度しか乗っていませんでした。撮影がしやすくて助かります。


ドア上の路線図はこんな感じ。開業前の区間も既に表記されています。


普通の雰囲気でしたがドアが閉まると違和感が仕事をし始めます。高速走行に耐えられるように新幹線に用いられるような気密構造の片開きドアが1両当たり片側3カ所設けられています。




全区間地下線ゆえにあんまり速さを感じることはありませんが速度計を見ると170km/h出ているんですよね。
特急はくたかやスカイライナーよりも速い速度で爆走する地下鉄なんて面白すぎます。最高速度は180km/hと紹介されているので残りは回復用とかでしょうか?
高速走行アピールのために速度計を見えるようにしているのは分かってるなぁという感じがしました。


ドアの開き方が地下鉄とは思えません、すっごい。

さて、ここからは簡単な紹介のみで終わろうと思います。




流線形と釣り目ライトがかっこいいITXセマウル号で水原から太田へ。前に乗った時は立席で潰されていたのでちゃんと乗るのは初めてだったのですが、走行中の新道がやたらと大きい印象がありました。




大田からはKTXに乗り換え、最後は贅沢に特室利用にしました。


特室の楽しみといえば無料サービスのスナックだよなぁと思っていたのですが一向にやってきません。
とりあえず無料水ペットボトルの自販機だけ貰いに行こうと思ったらその向かい側にセルフサービス形式で置かれていました。
内容は5年前と変わらずナッツ1袋とチョコチップクッキー2袋でした。いつかはSRTの特室にも乗ってみたいものです。


途中大邱ではつい最近12/14に開業した(訪問時はまだ未開通)大邱圏広域鉄道の車両がたくさん置かれているのを見られました。
今までの電鉄線は最小単位が4両編成でしたが大邱では2両編成が新たに採用されました。あと奥のほうには何かの前面モックアップらしきものが見えますね。


釜山駅に到着。今まで韓国旅行では毎回釜山からスタートしていたので帰ってきたなぁという感覚があります。




さて、釜関フェリーの星希で下関へ向かいます。出港が21:00なのに旅客受付を終えるのが17:30なのはどうにかならないんですかね…
19時ごろに乗船開始となりました。






やはり夜の釜山はいいものです。広安大橋を潜るのを見届けてお部屋へ、今となっては珍しくなった2等雑魚寝にしました。




最後は5,000円相当のJ-WESTポイントで山陽新幹線が乗り放題のおかしいきっぷで帰りました。
この手のきっぷでよくある指定席交付6回までとあったので席を押さえようと思ったところ何故か普通車指定席だけでなくグリーン車指定席も選択できてしまいます。
確かに券面を見るとグリーン券とも書いてあります。5,000円で新大阪~博多をグリーン車で3往復できるの流石におかしいですよ…


私は小倉~新大阪の片道のみの利用でしたが既に元が取れているのは言うまでもありません。

そんな具合で最後は駆け足となりましたが韓国旅行記はこれでおしまいとなります。
5年ぶりの韓国鉄道旅、かなり大きく変わっていて面白かったです。今後もどんどん新線が開通するので定期的に訪れたいなあと思っています。


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コミケに出ます。よろしくお願いいたします。



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タルンイを使って漢江サイクリング

2024-12-04 23:08:05 | 日記

ソウル駅から移動し、9号線鷺得(ノドゥル)駅にやってきました。




ソウルや永登浦でもそうでしたが、街中にいろいろなシェアモビリティが溢れているというのは魅力的です。
その中で私が借りたのは緑色が目立つタルンイ。アシストはついていませんがこの手のものでは一番普及しているのかなぁという感じがします。
アプリは多言語に対応しており旅行者でも利用できるというのは非常に魅力的です。






ソウルを流れる漢江(ハンガン)という大型河川にはかなり立派なサイクリングロードが整備されており、アクティビティとして定着している印象を受けました。
道中タルンイの利用者とすれ違うことも多くありました。
韓国は右側通行なのでちょっとだけ違和感がありますが、歩道が明確に分離されたこのサイクリングロードはかなり走りやすかったです。


夕暮れ時の漢江。2号線の高架橋と奥に見えるのは弘大(ホンデ)の高層ビル群です。


1,000ウォンで購入した1時間券を使って鷺得駅から堂山(タンサン)駅へ。対戦ありがとうございました。


となるかと思いきや、タルンイは少し変わったシステムを採用しています。
1時間券・2時間券・1日券と売り分けがされているものの最安の1時間券だけで基本的には事足るかと思います。
こちらは「1時間以内に自転車を返却してくださいね」ではあるものの1回限りではなく初回購入から24時間以内であれば何度でも発動可能です。
そのため1時間以内に毎回返すことさえ守れば24時間券として活用できる面白いシステムとなっています。なのに1,000ウォンとかいう破格。すごい…

堂山駅から漢江を渡って合井(ハプチョン)駅までタルンイを漕いで行きます。
途中には仙遊島(ソニュド)という中州みたいな小さな島を経由するルートになっています。


政府機関や金融機関の集積地、汝矣島(ヨイド)の高層ビル群を背景に進む2号線の電車。これが撮りたかった。


めいっぱいタルンイを満喫し合井駅にて返却。乗車予定の列車の発車8分前というかなりギリギリまで遊んでしまいました。
時刻は17時半ごろ、帰宅ラッシュが始まるくらいの時間にただでさえ本数が少なく混みあいがちな京義中央線の混雑に潰されながら乗車。




やって来たのはソウルから15kmほど離れた場所にある幸信(ヘンシン)という駅。
ここはKTXの車両基地を擁する駅で基本的にソウルを起点とする京釜高速線や龍山を起点とする湖南高速線の列車のうち出入庫を伴うもののみ営業運転されているというちょっと変わった駅です。
感覚的に一番近いのは博多南線でしょうか。


あくまで出入庫のついでなのでソウルまでは全区間在来線をとことこと走るだけですが、今回の旅行で初の初代KTX。楽しかったです。
幸信駅から乗る人ってほぼいないんだろうなと思っていたのですが1両当たり10名ほど乗車があり驚きました。
KTX青龍は日本の新幹線に近い雰囲気でしたがこちらは完全にヨーロッパの車両をベースとしているため異国感があって結構好きです。


ソウル駅で多くのお客さんを乗せたのち私が降りたのは次の停車駅光明(クァンミョン)駅。
大きなドーム状の駅舎に通過線を中央に挟んだ巨大な駅となっています。


この駅には高速鉄道だけでなく広域電鉄も乗り入れているのが特徴です。
仁川空港駅がそうだったようにKTX用の低床ホームとは別に広域電鉄の高床ホームが設けられています。
広域電鉄のホームは高速鉄道の通過線・発着線のさらに外側に位置しています。


そのため片側は降者専用・片側は乗車専用の扱いがされていました。
折り返しの際には降車ホームで折り返し、光明駅のソウル方に位置する車両基地への連絡線は立体交差で本線と支障しない構造となっているため引き上げたのち乗車ホームへ据え付けているそうです。


先程から紹介している光明駅を発着する広域電鉄は光明シャトルと呼ばれています。
元々は1号線と共通の10両の電車が走っていたそうなのですがあまりにも誰も乗っていなかったため4両編成の短い電車に置き換えられました。
光明駅はこれだけの規模がありながら在来線の連絡が無い単独駅。それでは不便だろうということで京釜高速線が終わり在来線に合流する衿川区庁(クムチョングチョン)駅から光明駅までの5kmほどの区間を広域電鉄が乗り入れちゃえばいいんだという発想で生まれました。すっげぇ…
しかしながら本数は極端に少なく、1時間に1本程度しか列車がありません。広域電鉄とは思えない本数の少なさ故に次の列車を板で出すことが出来てしまっています。
なお下の注釈みたいなところには、バスで1号線冠岳(クァナク)駅に抜けることもできますよと書かれています。この本数だとそっちのほうが早いことも多いんでしょうね…


「釜山方向 ATC区間 進入禁止」の標識が建てられています。
光明シャトルは折り返しの際もソウル方の基地に引き上げているのですが普段使わない釜山方には保安装置の関係で進入することが出来ません。
高速線では在来線のATSと異なりATCが用いられているのですが広域電鉄はATSしか搭載していないためこのような措置になっています。
調べてもわからなかったのですが、衿川区庁~光明の間の保安装置はどういう扱いを受けているのでしょうか?
おそらくですが、山手線が臨時列車用に色灯式信号機を残しているようにATCとATSの2つの扱いを併存しているんじゃないかなと思います。
光明シャトル専用車両にATC積めば終わる話なのになぁと思いましたが、よく考えたら当初は1号線の電車がそのまま入ってきていたんでしたね…


ソウル都市圏では珍しくスクリーンドアがない柵だけのスタイル。まあこの本数ならそうなりますか。
宿のある永登浦まで直通で行ってくれるのが助かります。


さてこの列車、よくわからない特殊な取り扱いをして運転している変なところに惹かれて乗りに来たのですが来年2025年には廃止されてしまうんじゃないかと思っております。
車庫に引き上げる複雑な運行形態、10両編成が走り回る1号線に突っ込んでくる4両編成の変なやつという取り回しの悪さがあり代替案が出来れば止めたいはずです。
光明を通り1号線石水駅への連絡、というよりそのままソウルまで行ける新安山線という新たな路線が2025年開業予定です。
あくまで予定なので遅れることがあるかもしれませんが、新安山線が出来たら光明シャトルは存在意義を失います。それを考えるとこのおもしろ列車は早めに乗っておくべきなのかなと思います。


この日の晩御飯は永登浦駅のロッテリアで。日本とメニューは結構異なり面白かったです。


プルコギバーガーとポテト、レモネードのセットを注文。折角なのでバターパンのオプションもつけてみました。
ポテトにケチャップが付いてくるのいいですね。
サイドメニューにはオニオンリングならぬイカリングがあり韓国ではポピュラーだそうです。次来たときに頼んでみよう。


結構スパイシーでしたが美味しかったです。流石本場の味。

と思っていたのですがロッテリアって日本のほうが先だったんですね、韓国発祥のものだと勘違いしていました。


ホテルへの帰り道、駅前に大量に集うタルンイ。結構利用されているのりものであることが伺えます。

つづく


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