下諏訪から始まる甲州街道の旅。前回に引き続きリアルストリームくんで駆け抜けていきます。
ここから左側に進む中山道はすぐに和田峠に挑んでいきます。標高1,500mを越える結構大変な峠でした。
今回進むのは右側、甲州街道はしばらく平坦に進むことが出来ます。まあ、その分のツケは後半に来るわけですが…
国道20号線は比較的平坦ですが、すぐ南側には急に傾斜地が連続しています。
甲州街道はいわゆるフォッサマグナのすぐ北側を進んでいく形になります。
茅野のあたりでかっこいい車を見かけました。日産ダットサン バネットの救急車。
ナンバープレートは外されているようですが、かなりいい感じの状態で置かれています。
8:48 茅野駅付近の上川にて。今回の道中ではこの中央東線と並行して進んでいくことになります。
茅野~青柳にて特急あずさ号。いい感じです。
寒いことを見越して冬用の分厚いサイクルグローブを用意していたのですが、日中はペラペラの夏用グローブのほうがいいなという感じの気温でした。
こっちも持ってきておいて正解でした。
9:43 金沢宿(信濃金沢郵便局)
元々は青柳宿という名前だったものの近くを通る宮川の氾濫で若干位置を移転し金沢宿と改められたみたいです。
茅野市に編入するまで金沢村という自治体名だったものの、加賀の金沢に名前で勝てないためか中央東線は青柳駅、中央自動車道は中央道原と名付けられています。
紅葉の季節に来てよかったなぁと思いました。電車ばっかり撮っているから先に進まない。
道中何度も見かけたので気になったのが「みんなのテンホウ」
くるまやラーメンも美味しかったですがこっちもいいなと思いました。今度来よう。
富士見峠を越えて国道20号線をまっすぐ進みます。
ここの峠も基本的には江戸に向かう向きの下り坂が続いており快調に進むことが出来ました。
富士見峠を過ぎた後は釜無川(富士川)に沿って甲府盆地まで基本的に平坦に進めます。
10:43 道の駅信州蔦木宿
甲州街道の宿場、蔦木宿の名前を冠するとは名前の時点で高評価ですねこれは。
ここの道の駅は山梨県との県境にかなり近い場所にあるので、両県の特産品が並んでおりかなり楽しい場所でした。
11時より少し前ということで食堂はまだあいていませんでした。やっているのならここで食べてもいいなと思っていたのですが…
山梨名物桔梗信玄餅キャラメルと長野名物おやきを購入。
信州の道の駅では冷凍のおやきが売っており、だいたいレジで温めてもらえるというのがすごく嬉しいところです。
色々な種類がありますが定番の野沢菜を頂きました。他の味も美味しいとは思うんですがやっぱ野沢菜が食べたくなっちゃうんですよ。
嬉しくなっちゃって道の駅の記念きっぷも購入。店員さんの対応も非常にいい感じでした。
道の駅記念きっぷってあんまりPRしてないところだと、コンビニで慣れないバイトさんに収納代行頼んじゃった時みたいなあちゃ~感が出がちなのですが、ここはそういうのが無くよかったです。
新国界橋というとてもいい感じの名前の橋を渡り山梨県に入ります。
両国橋とか境橋とかの国の境界に架かる橋って、いいですよね。
山梨県に入ると国道20号線の愛称として「甲州街道」が多用されるようになりました。
山梨県北杜市といえば水の美味しい白州。
サントリー白州蒸留所、サントリー天然水南アルプス白州工場、シャトレーゼ白州工場、コカ・コーラ白州工場などが並んでおります。
11:54 台ヶ原宿
旧甲州街道に面したお蕎麦屋さんに行列が出来ていました。そういえば信州に来たのにお蕎麦を食べていませんでした。
流石に並びまくっていたので諦めましたが、次に信州に来るときはお蕎麦を食べることを忘れないようにしたいです。
穴山橋で再度釜無川を渡ります。かなりダイナミックな崖が広がっていていい景色です。
富士見駅のあたりで甲州街道から離れた中央東線は韮崎の市街地までこの崖続きの裏側を進んでいます。
川沿いの平坦な場所のほうが街の規模は大きそうなのに境川と釜無川に挟まれた台地の上を選んでルートを選んでいるのは勾配を克服する為なのでしょうか?
新府城の近くでは真正面に富士山を見ながらのサイクリングが楽しめます。ここのロケーションは最高でした。
13:06 韮崎宿本陣の跡
韮崎宿は大名の通行は多かったものの、ここで宿泊するケースは少なく本陣は問屋場が兼ねる形態だったことが記されています。
すぐお隣が甲府柳町宿なので事前にスケジュール調整される大名様ご一行がここを選ぶことは確かに少なそうです。
その日いけるとこまで行くか~な庶民の方ならアリですが。
塩川橋梁にて。いい感じの紅葉をバックに走る211系が見られました。
寒いのでおしるこ、やっぱり運動には甘いものが染みわたります。
14:26 甲府駅に到着。
リアルストリームくんが優秀すぎてめちゃくちゃ早く着いてしまいました。夕方までに着ければいいかなぁっと思っていたので早すぎてビビります。
ここで軽く食事をしつつお宿について考えることにしました。
甲府駅ってかなり大きな駅なのに屋根付きの立派な駅前駐輪場が無料で提供されているのが衝撃的でした。ありがたい。
ロッテリアで軽く食事をしつつ、お宿は甲府盆地内にすることを決定。
時間的には笹子峠に挑むのもありですが、夜の峠道は危ないですし峠を越えてもまともに泊まれる町が存在していません。
大月も泊まれる施設はあんまりないので甲府盆地を越えちゃうと都留市あたりまで泊まれないんですよね…
そう考えると、一定間隔ごとに宿泊施設が整備されていた旧街道現役時代のほうがそういう点では便利だったのかなぁと思ったりします。
甲府駅の周辺で宿泊するのもいいかなぁと思いましたが、もう少し進むことにしました。
タイトルでばれていますが、約7km先の石和温泉まで進むことにしました。
甲府駅を出て金手の周辺で見かけたのがこちら、新聞発祥之地。
現存する日本最古の新聞として山梨日日新聞発祥の甲府に記念碑が建てられています。
なんで山梨…?と思って調べてみましたが、日本最古の新聞社横浜毎日新聞が吸収合併で消滅されたとかで今も残るもので最古のものがここってことみたいです。
まだ日が暮れるまで知感があるので、ちょっとだけ寄り道して甲斐善光寺へ。
山名は定額山っていうんですね、なんかサブスク山っぽいなぁなんて思ったり。
16:27 石和温泉駅に到着
かなり日が傾いてきましたが、いい感じのカーブがあったのでここで待機。
日没は16:55、あと10分で暮れてしまいます。間に合うのか…
10分であっという間に暗くなりました。まだ17時なんですが。
狙っていた列車は、失敗ですね。
快速お座敷風林火山号新宿行き、ここまで真っ暗になるとは。
甲府駅の改札口前を通りがかった時にこんな掲示を見まして、せっかくならと狙いましたが思ったより暗くなるのが早かったですね。
石和温泉駅に停車する列車なので、それなら駅撮りでよかったなぁと思ったりも。
時刻的にも快速ビューやまなし号のスジを引き継いでいる列車みたいです。乗ってみたいものです。
さて、本日のお宿はこちら。石和温泉のホテル石庭さんです。
普通に宿泊すると一泊10,000円は軽く超える高級なお宿です。こんなところ来ていいんですか…
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この文言をじゃらんで見かけ、これはやばいぞと宿泊を決めました。
ここまで安いと、甲府でビジネスホテルに泊まるより安いわけで。
5,500円と安すぎる上にじゃらんスペシャルウィーク500円クーポンを生かし5,000円ポッキリとかいう衝撃。
お部屋はこんな感じです。最高です。
露天風呂付きの温泉も最高でした。
日曜日だったので宿泊者は少なめのようで貸切状態の露天風呂で星空を見ながら列車の音をたまに聞くのはいいものでした。
ただ、素泊まりということで食事はついていません。こういう所で夕食付ってハードル高いので外で好きに食べて来たい人なのでこっちのほうがいいですが。
やってきたのは甲州ほうとう小作。ここで夕食を食べてから帰ろうかという観光客の皆様で結構な行列が出来ていました。
一番人気のかぼちゃほうとうを注文。どのほうとうにもかぼちゃは入っているのでこれを頼むとかぼちゃの比率が結構高めになります。
ほうとうって実は初めて。太めのうどんなのかなと思っていましたがどっちかといえば鍋ですね。
寒い冬にこれは染みわたりました。とても美味しかったです。
食べ終わって外に出ると花火が上がっていました。すごい。
温泉と美味い飯で優勝してかなり満足度の高い石和温泉宿泊になりました。
ただ、朝は6時には出発しないといけません。遅くまで寝るという贅沢が出来ないのだけが残念ですがこれだけは仕方がありません。
つづく。
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