松山小倉フェリーに乗船し、翌朝の小倉港です。
今まで、
さんふらわあ(志布志→大阪)
新日本海フェリー(苫小牧→新潟)
太平洋フェリー(仙台→名古屋)
ジャンボフェリー(神戸→高松)
と夜行フェリーに乗ってきた私。
前3つはどちらかといえば長距離フェリーの分類に入るので比べるのは難しい気がしますが…
ジャンボフェリーは日中も便数がたくさん出ているためか2等船室は簡単な仕切りで区切られている程度なんですが、こちらは長距離フェリーのように2等船室用の大部屋が用意されているといった感じでした。
とはいえ、なんか古めかしいというか、レトロと言うかw
ジャンボフェリーも新しいとは言い難いのですが、あちらは延長コート這わせてコンセントを増設するなど現代のニーズに的確にこたえてる感がありますがあまりそういったものは感じず…
また、一番驚いたのは乗船時。
この類のフェリーでは初めてだったんですが、徒歩乗船経路が車両甲板階を経由するものでした。
宮島フェリーや伊勢湾フェリーなどの近距離の航路では経験ありますが、夜行のフェリーでこんなことあるんですね。
小倉港から小倉駅までは徒歩10分程度なので歩く方も多くいましたが、私は1枚目画像のバス停より西鉄高速バスに乗車。
1日1本のフェリー到着時のみ来るというフェリーのためのバス停です。
西鉄の誇る対北九州高速バス、ひきの号に乗車。
途中の都市高速走行時、高台からの眺めが綺麗だなぁと思っていたら濃霧。特に遅れることもありませんでしたが。
時間が早いだけあって天神が渋滞していることもなく、時間通りに西鉄天神高速BTに到着。
天神より長崎を目指すには、一旦福岡に出てから特急に乗った方がいいんだとは思いますが今回は唐津方面へ。
時間があったので姪浜行に終点まで乗った後、西唐津行に。
JR九州の新しい電車、305系がやってきました。
海岸沿いを走行、虹の松原など景勝地も眺めながら唐津へ向けて走ります。
唐津から先、地下鉄と直通しない側の筑肥線、伊万里行ディーゼルカーに乗車します。
この区間、距離は大して長いわけではありませんがかなりの閑散区間のようで、御昼には3時間列車が来ない時間があるという、意外と乗車が困難な区間ではないかと思います。
終点の伊万里駅に到着。
折り返し、スイッチバックする形態の松浦鉄道今利益と過去は線路が繋がっていたものと思われますが、現在はJRとMRの駅は別駅舎となり、道路によって分断されています。
伊万里のバスはポンチョではなくリエッセでした。
伊万里だけあってやはりいまりんバスですか。
焼き物の街らしく、駅前には伊万里焼が展示されていました。
松浦鉄道ホームへ
ホームが何かおかしいと思ったら、砕いた伊万里焼が混ぜ込まれていました。土地らしさが出ていて面白い仕掛けでした。
松浦鉄道の佐世保行に乗車。
ここで松浦鉄道の連絡運輸制度について書いておきたいと思います。
ネットで「松浦鉄道 通過連絡」などと調べると、筑肥線など連絡運輸協定を結んでいる駅から伊万里経由、伊万里から松浦鉄道を経由し佐世保、佐世保から再度JRに戻るといった通過連絡の乗車券が出てくると思います。
私もこの制度を利用しようと思い、唐津駅で
唐津→長崎
経由:筑肥・伊万里・松浦鉄道・佐世保・佐世保線・大村線・長崎線
というきっぷを頼みましたが、買えず…
どうやら最近(2016年に入ってからではないかと思われます)、松浦鉄道が連絡運輸範囲の変更を行ったようで
伊万里側からの情報しか得られていませんが、
JR側の連絡運輸設定範囲は不変。
松浦鉄道側の設定範囲が
(昔)
連絡運輸:社線全駅
通過連絡運輸:伊万里~有田及び伊万里~佐世保
↓
(今)
連絡運輸:有田~伊万里~たびら平戸口の各駅
通過連絡運輸:伊万里~有田のみ
と変更されたようです。
仕方ないので、遠距離逓減制度の兼ね合いもあり有田・早岐経由で長崎まで通しで購入、伊万里~佐世保~早岐は別途清算としました。
途中、たびら平戸口で途中下車することを考えるとフリーきっぷの方が安かったので購入しました。
日本最西端の駅、たびら平戸口に到着。
駅前にはホッパ貨車が静態保存…ん?
作業員はまだわかるのですが、何故この巨大カマキリ…
田平港まで歩いてみました。海鮮丼が美味しそうでしたが金銭的都合によりパス、うぅ…
対岸の平戸島のお城が見えました。あのあたりが平戸の市街地っぽいです。
駅に戻る途中に見た西肥バス。
駅に戻りました。
駅舎内にはきっぷ売り場を兼ねたスペースに博物館がありました。
正直そんなに期待せずに行ったのですが、サボやヘッドマーク、駅名標や計器類など貴重な品々が置かれていて楽しかったです。
こちらで最西端の駅の入場券と到達証明を購入しました。
佐世保方面の列車を待つため駅構内へ。
駅ホームから伊万里方面を。
構内の端にある廃墟のような建物、微かに平戸口駅の表示も見えたりします。
恐らく、これが松浦鉄道転換前に使用されていた旧駅舎ではないかと思われます。
昔は市街地と逆側に駅舎があったということのようですし。
佐世保行、ピンクの方に乗車。
なんとなく馴染みのある本山駅を過ぎ
終点の佐世保駅に到着。
JRに乗換、構内に入ると…
JR西日本の軌道検測車、キヤ141が居ました。
九州の検測も担っていることは知っていましたが、まさか遭遇するとは。
ラッキー、いいもの見れました。
佐世保より大村線経由の長崎行、快速シーサイドライナーに乗車。
途中のハウステンボス駅にて。車内から眺めるだけのハウステンボス。
シーサイドライナーを名乗るだけあって、かなり海岸沿いを走行します。
小串郷~松原駅のあたりがかなり綺麗な景色でした。
景色の良い区間にある彼杵(そのぎ)駅。
嬉野温泉への乗換駅になっているらしいです。
余談ですが、うちの両親、家族旅行で名前だけ見て嬉野温泉の宿をポチろうとした経験が。
名古屋に住むものとしては嬉野と言えば久居と松阪の間、一志嬉野の方が浮かぶもんでw
シーサイドライナーは長崎本線の新線を通るのですが、もう一方の旧線を時間があるうちに乗っておこうと思い諫早で下車。
駅が仮駅舎になっており、駅構内やその周辺で工事が行われていました。
もしかして九州新幹線長崎ルートだったりするんでしょうか?
電化されている新線経由の電車。
新線を通る列車は主に本線の鳥栖方面へ向かう普通と快速シーサイドライナー、特急といった感じでしょうか。
旧線は電化されていないため、大村線からの直通列車が主になっているようです。
あと、意外と利用客が多い長与~長崎間に区間列車が設定されていました。
大草駅にて。駅から長崎空港が見えました。
駅前からは空港への高速船も出ています。
位置的に海の向こう側みたいに見えて、一体どんなところにあるんだあの空港はと思ったら大村駅の近くなんですね。
大村湾をぐるっと回ってきた影響で対岸に現れた、と。
長与駅。
旧線が残されたのが納得する程度にはこの駅からお客さんが乗ってくるのが分かりました。
長崎駅まで乗車。
線路終端部。ここに駅名を表記しているのは初めて見ました。
駅前にて。
駅を出て街を見るとすでに坂の街って感じでした。
駅前の電停より長崎電軌に乗ることにしました。
上の写真ではすべて1系統が写っていますが、長崎駅前にはこのほか桜町経由の蛍茶屋行の3系統が設定されています。
最初に乗るのはこの3系統。しかし、この系統では最近2度もポイント部で脱線事故を起こしているアレな系統で…
現在は蛍茶屋方面のみの片方向運行の系統となっています。
その代わり、復路は大回りになりますが1系統と同じく西浜町、大波止を経由する経路で運転されています。
この大回り経路で運転される蛍茶屋~赤迫の系統は2系統と系統番号が振られているものの定期運用は夜にごく少数が設定されるのみ。
一日乗車券の路線図も載っているのは1.3.4.5系統のみ。
運行不能による応急措置とはいえあまり見ることができないらしい2系統が見られたのはラッキーだったのかなぁと。
終点の蛍茶屋まで乗車。
元はワイパー用でしょうか?窓の上部が面取りされているのが長崎電軌特有な気がします。
ところで、長崎電軌は番線じゃなく号線って表現を使っているんですね。
蛍茶屋からは5系統で石橋へ。
長崎観光の中心地、グラバー園や大浦天主堂があるエリアです。
ちゃんぽん発祥の店という中華料理の四海樓を通過(食べたかったなぁ…)
大浦天主堂へ続く坂道への分岐点にて。
なんかこういう景観配慮のコンビニって趣味的に面白いですよね。
この右手にはカステラで有名な長崎堂の本店がありました。
大浦天主堂を見に行く前に右手方向へ、すると、少し先にやたらと背の高いマンションが見えまして。
あまりに大きく大迫力だったので近づいて行ってみました。
すると、ん…?
何階建てのマンションなんだと思っていたそれはマンションなどではなく、大型クルーズ船だったわけです。
ここまでに巨大なフェリーは初めて見たのでその規模の大きさ、設備の豪華さにただただ驚きました。
ここはどこだと地図を確認するとなるほど、長崎国際観光船ふ頭と言うところなんですね。
フェリーをパシャパシャ撮った後、営業時間の終わった大浦天主堂を外からちらっと拝見。
天主堂に至る坂道なんですが、観光客向けのお店が多いです。
観光客の方は結構な比率で外国人観光客がみえるためか、日本語じゃない看板もちらほら。
この写真1枚だけ見せたら国外に見える気がします。
この周辺は何の変哲もなさそうなものにも歴史があるようで。
例えばこちらのANAのホテル。四海樓の向かいにあります。
このホテルの入口近くにはこんな案内看板が。
文久3年に長崎発の大型洋風ホテルとして開業したベルビューホテルに始まるようです。
ただのちょっと高そうなホテルが、実は出島交易や居留地のあった時代文久からの歴史だとか、長崎凄い…
大浦天主堂下電停から路面電車の乗り潰しに戻ります。
意外とこのエリアが面白くて、気付けば薄暮時。
西浜町デルタを攻略すべく西浜町(4・5系統のりば)まで乗車。
アーケードを覗いてみると、なんか神輿がにぎやかに通って行きました。これは定期的に見られるものなんでしょうか?
西浜町(4・5系統のりば)から4系統で正覚寺下、そこから1系統で西浜町(1・5系統のりば)、波止場、駅前を経由し赤迫まで乗車しました。
終点の赤迫にて。
この電停は折り返し線が1線しかないことや付近の信号の兼ね合いなどからか、駅進入前にやたらと待たされました。
こちらでも、乗ってきた1系統の発車を待つ1・2系統列車が団子になっちゃってます。
1つ隣の住吉電停まではすぐなので、これ赤迫まで乗らずに住吉で降りて歩いた方が早いんじゃないかと思っちゃいました。
浜口町にて。
長崎西洋館ってのが線路の真上に建ってるの、面白い構造ですね。
陽のある時間に来ればいい感じの写真が撮れそう。
宿は西浜町のカラオケにしました。
晩御飯に、お金が無いなりにご当地の美味しいものを食べようと立ち寄った岩崎本舗の長崎角煮まんじゅう。
これですね、私のしょくれぼではうまく伝わらないと思うんですが、柔らかい角煮が柔らかく、非常に美味しかったです。
岩崎本舗の長崎角煮まんじゅう、有名なのでガイドブックやパンフレットに良く出てくるとは思いますがほんとに美味しいです。おすすめ。
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