motoryama7011fの鉄ヲタ日記

おでかけしたい

glafitで巡る広島(広島DC)

2020-10-26 12:34:45 | 超小型モビリティ

広島デスティネーションキャンペーン「ミタイケンひろしま」の目玉のひとつ
駅からの二次交通として使えるモビリティ、glafitに乗ってきました。

今回のDCのプレスリリースでも触れられていましたが、鉄道駅から観光地までの"あとちょっと"の移動に使える手軽な二次交通が今注目されています。
1人乗りレンタカーや電動アシストシェアサイクルなど、駅からラストワンマイルの移動に使える新しいのりもの。あると便利ですよね。

上の写真を見て分かる通り、このモビリティはcomsやTwizyのような1人乗り電気自動車ではありません。
パッと見はコンパクトな折り畳み自転車です。これが面白いポイントなんですよね。


レンタルが出来るのは広島駅の駅レンタカー事業所。ここではレンタカーの他レンタサイクルも取り扱っています。
glafitは2000円/日でレンタルできます。14時にレンタルを開始、日が暮れるまで4時間ほどは走り回りたいところです。


このglafitですが、実はただの自転車ではありません。特徴的なのはリアのナンバープレート。
つまり、自転車ではなく電動バイクに当たる乗り物なわけです。法律上は原動機付自転車の区分になります。
そのため乗車の際にはヘルメットの着用と免許証の携帯が必要です。


常点灯の前照灯、左右の大きなミラー、方向指示器、速度計も原付に倣って装備されています。
とはいえ見た目通り自転車としてペダルを漕いでの走行もできるのがglafitの強み。
場面に応じて自転車モードと切り替えて使用することが可能です。

ただし、法律の関係で自転車モードペダル走行であっても歩道の通行は禁止されています。
電動バイクとしての走行か自転車モードとしての走行かにかかわらず、車道の一番左を走行する必要があります。
これに関しては、惰性走行時であっても原付が歩道を走行できないみたいな解釈になるのかなぁと思います。
なお、手押しであれば歩道の通行が認められています。これも原付と同じですね。


そんなわけで、こんな面白い見た目をしていながら機能的には原付と何ら変わらないglafit
ただ、ロマンは溢れまくってますよね。乗ってみたかったんですよ。


特に行くところを決めていなかったので、一旦的場町電停の付近で行き先を考えます。
広島の道路網がよくわかっていなかったので、広島電鉄皆実線に沿って広島港まで向かうことにしました。


皆実町付近で信号待ち中に撮影。山陽地方に来るとゆめタウンが増えますよね。




15:07 広島港に到着。
途中で行き先を考えたり、的場町付近で慣らし運転のためにぐるぐるしたりしていたので時間はかかっちゃっていますが。
ここに来るまででだいたい走り方は理解できました。

箇条書きで挙げてみると
・自転車モードは漕ぎ出しに使う程度
・勾配に弱く速度低下を感じる
・30km/hリミッターの影響で原付に抜かれる
・方向指示器を戻し忘れがち
・車輪が細いので線路横断は注意

あたりでしょうか。

glafitの走行モードは3種類あって、ペダル走行のeco/電動走行のmid/電動走行のhighがあります。
このうちhighはスロットルを回すだけでなくペダルを踏むことでも電動走行を開始することが出来るようになっているので待機中に足をかける際は注意が必要です。
また、漕ぎ出しはできるだけecoやmidを使ってふんわり発進したほうがいい気がします。
いきなりスロットル全開に回しているわけではないのですが、車体が軽い分最初からhighにして加減を誤るとすぐにウイリーします。

勾配に弱いのは仕方がない気がします。これは前に乗った超小型モビリティジャイアンにも言えますが…
法令順守はいいことなんですが、原付なのにきっちり30km/hしか出せないというのはちょっと厳しいものがありますね。いや他がおかしいんですけども。


シルエットは自転車なんですが、ちゃんと原付の装備がそろっているこの雰囲気が面白いんですよね。
原動機付自転車という区分に忠実に、自転車に原動機を取り付けましたっていう発想の原付って見ることないですからね。
この区分はモペッド(motor+pedal)というそうで、日本のオートバイの黎明期にはよく見られた形態だったみたいです。
ホンダ・スーパーカブが誕生するまではペダル付きがむしろ原付の主流だったというから驚きです。
スーパーの付かない無印のホンダ・カブは一般的な自転車に補助ガソリンエンジンを取り付けてモペッドにするためのキット製品の名前だったというのも今となっては考えられないような話です。

信号待ちで横に並んだ原付の方に「なんか面白いもん乗ってるねぇ」と声をかけてもらったりもしました。へんなのりものあるある。




慣れない原付の運転だったのでここでちょっと休憩しつつ広電の撮影をしていきます。




クリーム色の連接車、3000形がやってきました。旧型車の中ではこいつが一番好きかもしれないです。
櫓の上に乗ったパンタグラフがかわいいんですよね。


広島港にはドコモシェアバイクサービスのポートもありました。これで巡るのも快適そうです。

気付けば30分ほど広島港電停で撮影してたみたいです。glafitに戻ります。


レンタルでは使用できませんでしたが、glafitの解錠にはアナログキーではなく指紋認証も用いることが出来るようです。
恐らくオプション装備なんでしょうね、蓋を開けましたがプラスチックの板で塞がれていました。
なお、このglafitは自転車のように鍵を差しっぱにするわけではなくその都度引き抜く必要があります。
忘れて差しっぱにしていると途中で落とす恐れがあるので注意です。


道に迷ったり、適当に左折したら堤防道路を走る羽目になったりとなんやかんやありましたが運転するのは楽しかったです。
この小ささと30km/h制限なので、幹線道路ではなく1本ずれた小道を行くのがいいのかなと思います。


この不思議な乗り物感、たのしい。




白島電停前を通って常盤橋東詰についたところで電池がなくなりました。移動距離は約28km。
glafitは最長約40km、街乗りで約20km走れるとHPに記載がありますのでまあ妥当な距離です。
無計画に走ってきましたが、電池が切れた場所が返却場所まであと1kmちょいのところで助かりました。


ちなみに、走行用の電池がなくなっても暫くは前照灯・方向指示器は使えるようになっています。
自転車モードでの走行であったとしても原付扱いとなるため、これらの灯具が使えないと押して進むしかなくなるわけです。


広島駅新幹線口側は車線数の多い道路なので歩道を押して進むことにしました。
一般的なオートバイを押すのと違って軽量な折り畳み自転車なので負担は全然ありません。

そんなわけで17:30頃に返却完了。かなり楽しめました。
電動モペッドとかいう面白い乗り物、glafit。これはいいぞ。
自転車モードであっても車道走行が必須というのは痛いところですが、観光用途として考えれば悪くない気がします。

広島営業所でglafitの貸出が始まったのは広島DCスタートと同日の10/1から。
私が乗車したのは10/14ということで2週間経っているのですが利用者第一号だったと返却時にお聞きしました。

あれ…たつの市でも似たようなことを聞いた気が…?

そんなわけで、不思議なモビリティglafit。ぜひ皆さん乗ってみてください。
普段使いするには厳しいのかもしれませんが、アトラクションとしてはかなり面白かったです。




返却後は広島駅の南口側へ。広電広島駅は路面電車がひっきりなしに発着して飽きることがありません。
南口の駅ビルの中にあるお店にお好み焼きを食べに来たのですが、そういえば広島駅建て替え工事で変わっちゃってたんですね。


新幹線側の「広島乃風」というお店で食べることにしました。瀬戸内レモンチューハイと一緒に、うまい。



帰りの新幹線は18:54発のさくら566号を確保しておきました。この座席快適ですよね。


三原名物のたこ天をお供に呑みます。


ここでお土産の紹介。広島に来たからにはこれを買っておかねばなりません。
因島のはっさくゼリー。5個で1,000円程度と愛媛のちゅうちゅうゼリーよりはお求めやすい価格です。
定番はもみじ饅頭でしょ!みたいに思われるかもしれませんが、個人的にはこっちのほうが推しです。


間の抜けたパッケージデザインですが、味はちゃんとしています。八朔の実がごろっと入っていてかなりおすすめです。ぜひぜひ。

新大阪駅からは9分の乗り換え時間で草津行き特急びわこエクスプレス2号。
乗継割引も効きますし、広島から草津に帰るには一番いい組み合わせな気がします。

おわり。


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SEA PASEOでミタイケンひろしま(広島DC)

2020-10-23 15:24:45 | 旅行

当ブログでは何度も取り上げていておなじみと化したデスティネーションキャンペーン。
簡単に言うとJRが主催の大型観光キャンペーンです。

群馬DCは不参加でしたので前回紹介したのは1年前の新潟・庄内DC「日本海美食旅」
新潟の美味しいお酒とB級グルメ、観光列車が楽しい旅行でした。ちょうど1年前ということで現在はアフターキャンペーンを実施中。新潟もおすすめです。
その前の静岡DC信州DCも楽しかったので皆様ぜひどっかのタイミングでデスティネーションキャンペーンに参加していただきたいなぁと思います。

今回のせとうち広島DCの範囲は広島県及び瀬戸内の島々がメインの範囲となっています。
デスティネーションキャンペーンの一番の目玉はJRの新型観光列車になることが多いのですが、今回はちょっと違うのが面白いところ。


パンフレットなどで新型観光列車etSETOra(エトセトラ)のPRはもちろんされているのですが、それより推していると思われるのが瀬戸内海汽船の新型クルーズ船「SEA SPICA(シースピカ)」
こちらは三原から広島までの間、大久野島・御手洗・呉などに寄港しながら巡る観光特化の航路になっています。

せっかくならこれに乗りたいなぁと思っていたのですが旅程に組み込むことはできませんでした。


ただ、松山観光港から呉・広島へ向けて出ている航路に姉妹船ともいえる「SEA PASEO(シーパセオ)」が就航していることが分かったのでこれに乗ってみることにしました。
2019年8月にデビューしたSEA PASEOの1年後、2020年8月にデビューしたばかりのがこのSEA PASEO2。
「海上移動を公園のように楽しむ」をコンセプトに設計されたこの船。結構楽しみにしていたんですよね。

なお、松山観光港から呉・広島へは9:35発のこのフェリーに乗るより、10:00発のスーパージェットに乗ったほうが早く途中で抜かされるのですがその分向こうのほうがお値段は高くなります。
最初はスーパージェットに乗るつもりで旅程を組んでいたのですが、近い時間でSEA PASEOに乗れることが判明してこっちに乗ることにしました。




グリーン車みたいなマークが描かれたSEA PASEO2
全体のデザインは京阪電車のデザインで有名なGKデザイングループが手掛けています。これは期待できます。
てっきりSEA SPICAと同じでえちごトキめきリゾート雪月花やWESTEXPRESS銀河を担当したICHIBANSENの川西 康之氏が手掛けているのかと思っていましたが違うんですね。


船内に入るとこんな感じ。船の中って感じがあんまりなく凄くおしゃれな雰囲気です。






デッキに出てみました。円形の吹き抜け構造がかっこいい。
そよ風のパディオ(=中庭)という名称がつけられているみたいです。




上から見ても、下から見てもかっこいいそよ風のパディオ。
乗船時間は呉まででも2時間ほどはかかるので、ちょっと散策にここで風に当たるのも船旅を盛り上げてくれる気がします。




座席の種類も豊富です。リクライニングシートのほか最前部にはパノラマソファが、またカーペット敷きのGORONEエリアなど多くの座席が設けられています。


そんな中、一番に埋まっていたのがOZASEKIエリア。靴を脱いで上がる座席で、スリッパが用意されているのが特徴的です。
他の船でこういった座席はあんまり見たことが無い気がするので、この区画が一番人気なのも納得な気がします。


おなかが空いたので、船内の売店へ。この売店が結構充実しているんですよ。
船旅をおしゃれに演出してくれるノンアルコールカクテルやパフェのほか、カレーやオムライス、おむすびなども取り揃えています。


そんな中私が選んだのは肉うどん。やっぱり瀬戸内航路といえば船内でうどんが食べられることですよね。
デザイン的でおしゃれな船になりましたが、先代のフェリーで人気だった麺とだしを引き継いでいるそうです。


器にもSEA PASEOのロゴマークが。ごちそうさまでした、美味しかったです。




肉うどんを食べた後、私はパノラマソファでくつろぎました。




瀬戸内海は船がたくさん行き交っておりいろいろすれ違います。
後方からやって来たのは松山観光港を25分後に出発したスーパージェット。颯爽と抜いていきました。






11:13頃 音戸の瀬戸を通ります。
最も狭いところで80mしかない海峡となっています。


この狭い音戸の瀬戸などから呉が自然と守られた構造になっていて、それゆえ軍港に適していたというのが分かるかと思います。




音戸の瀬戸を越えると呉港はもうすぐ。




日本製鉄の工場群のいかついクレーン群や




IHIやジャパンマリンユナイテッドの大型タンカーの造船所






海上自衛隊呉地方隊の艦艇が並んでいます。
あいにく詳しくないのですがかっこいい眺めですね。




11:30 呉港に到着。ここで下船します。


呉港で客扱いを速やかに終えるとすぐにSEA PASEOは広島港へ向けて出ていきました。


呉といえばこれですよね、一度来てみたいと前から思っていた大和ミュージアム。


いろいろ展示を見てきましたが、義務教育で歴史をまじめに勉強していなかったことを後悔しました。
阿片戦争とか日米修好通商条約とか、名前は聞いたことあっても流れが全然頭に入っていなくて…


これが館内一番の目玉、戦艦大和の大型模型。これでも1/10スケールというから驚きです。
大和は日本一の大きさを誇っていましたが、戦時中は軍事秘密とされ一般人には知られていなかったそうです。


呉鎮守府が廃止されたのち、造船や整備で培った技術は生かされることとなります。
ジャパンマリンユナイテッド(建造時は石川島播磨重工)で作られた、当時世界最大を誇ったタンカー日精丸の模型も展示されています。
軍事産業の技術を平和産業に転用した呉の変遷を見られるのもこの博物館のいいところなのかなと思いました。


また、高い技術力は鉄道にも生かされていたんですね。国鉄の鉄道技術研究所が呉に設けられていたのは初めて知りました。






零戦とかも見てきました、申し訳ないですがこの辺は知識が全然なくて…よくわからなかったです…


不勉強が身に染みる結果になりましたが、いい博物館だなって思いました。
もとは小さな漁村だった呉が、その地形を活用した軍港になって一時期は広島駅より呉駅のほうが利用客が多くなったりして現在の街に発展していったんですよね。
街の成り立ちを観察するだけでも面白い場所だなぁと思いました。


大和ミュージアムのショップでいくつかお土産を買ってきました。写真はこのあと広島駅で買ったものなども含んでいますが。


特に呉らしいなと思ったのがこの2つ。間宮羊羹と旅行の友です。
間宮というのは呉鎮守府に所属した給糧艦(補給艦)。
18,000人×3週間分の食料を貯蔵できるだけでなく艦内で本格的な調理が可能で、パンや甘味を製造したり生きた牛を積み込んで艦内で加工したりと何でもできるすごい艦船。
巨大な食品加工工場が海の上にあるといった感じでしょうか。どの港でも間宮は大人気で、来ると大喜びで迎えられたそうです。
購入した間宮羊羹に添えられていたお品書きには、当時艦内で「と〇やより大きく!」との指示があったことが記載されていたりもします。
そんなわけで間宮羊羹は当時国内最高の品質と大きさを誇るもので、甘未だけでなく日々の食料に苦労する戦時下においての希望の光だったそうです。

もう一つ、復刻缶で売っていたのは田中食品の旅行の友(たびのとも)
ふりかけの元祖は3つあり、どれも近い時期に誕生しているのですがこれはその1つ。今でも人気のふりかけですよね。
元々戦時中にもっていくご飯のお供には漬物やみそが使われていましたのですが、サイパンなどへ南進するにあたっては気温・湿度が高くこれらが腐ってしまうことが問題になりました。
そこで呉の海軍から漬物商の田中食品に何とかできないかと依頼して生まれたのがこのふりかけ。高温多湿でも腐らないことだけでなく、栄養価が高いことを重視したもので当時高級であった鰹節や海苔を多用しています。
白米すら満足に与えられなかった当時、栄養補助食品としてこのふりかけが果たした役割も大きかったのかなぁと思ったりします。
また、缶には戦艦と戦闘機のイラストと合わせて東京~下関を結び連絡船を介しアジアとヨーロッパを結んだ特別急行列車富士のC55が描かれています。
流線形デザインの蒸気機関車には空気抵抗削減の効果はほとんどなかったとされていますが、当時の子供の関心の対象になっていたというのがこのデザインからも読み取れます。




歩いてすぐで駅に到着。呉駅と呉港は徒歩5分くらいの至近に位置していて観光するにも便利です。


呉駅の目の前にある喫茶レストさんでお昼ご飯にします。


名物の呉海軍カレーをいただきました。味はもちろん、レトロな喫茶店の雰囲気も非常に良かったです。
辛すぎず程よい感じが甘党の私にはちょうど良かったです。サラダと一緒についてくるパインがカレーを食べた後の辛さを緩和するデザートになっているのもいいですよね。

海軍、また現在の海上自衛隊は海上の勤務で曜日感覚が失われがちということで金曜日はカレーと決めて曜日感覚を失わないようにしている。というのは有名な話ですよね。
なるほどなぁと思って調べていたのですが、Wikipedia‐海軍カレーを読むと
…という説明が伊藤俊幸海将のときに広報から誤って発せられ世間に広まってしまったが、本当のところは翌週に持ち越せない残り物の食材を休み前の最後のメニューで使い切るためであり、大抵の食材を混ぜて入れても味が破綻しないからカレーなのである。
と書かれています。あれ…?

長い海上勤務で曜日感覚を失わないため、と言いつつ休みはカレンダー通りで最終日の土曜日(週休2日になってからは金曜日)に曜日狂い防止メニューを設定するのは確かに不自然です。
明日は休みだっていうタイミングじゃなくて、折り返し地点の水曜日あたりにカレーを設定しないと曜日補正の効果は得られそうにありませんね。
調味料を変えれば肉じゃがにも転用できる万能なタネを最終日に使い切っちゃおうというのがどうやら本当のところだったみたいですね。これは驚き。

そんな海軍カレーを満喫後、安芸路ライナーに乗って次は広島へ向かいます。


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オレンジフェリーで松山へ

2020-10-19 21:55:37 | 旅行



GoToトラベルキャンペーンで安くなっている今行くしかないんだよなぁと思い、オレンジフェリーに乗ってきました。
以前乗ったのは2017年。
2018年に2隻の新造船が就航したため、現在は毎日新造船に乗れる体制となっています。
以前は地上から乗り込み、船内でエスカレーターに乗りましたが新造船ではタラップから直接客室階にアクセスできるようになっていました。


今回のお船はおれんじえひめ、かなり良くなっていると聞いているので期待です。






エントランスはやっぱりフェリーの顔って感じですよね。正面にステンドグラスが配されていて素敵です。




新造船でもフリースペースは充実しています。
最も安い解放寝台型のシングルは寝るだけといった雰囲気なので、こういったスペースはありがたい配慮ですね。


今回私が選んだのは一番安いシングルではなく、1ランク上のデラックスシングル。
GoToトラベルの割引が効くことですし、豪華だと話題のデラックスシングルに乗ってみることにしました。


オレンジフェリーの新造船といえば、こちらの方のツイートで結構話題になりましたよね。
せっかくならこれと同じデラックスシングルがいいなと思いまして。

日によって変動しますが、シングルが6,200円に対してデラックスシングルは8,200円。
それこそB寝台とA寝台みたいな感じでしょうか、鉄道だとここまで安くはなりませんが…




こちらがお部屋です。もう普通にビジネスホテルのお部屋並みの快適さがあります。
布団に関しては、掛布団の下にシーツを挟んで寝てくださいとフェリーっぽいところがありますが別にカチカチなわけでもなく寝やすかったです。
テレビも備えられています。これはすごい。


消臭スプレーや加湿器もあって船の中ということを忘れそうになります。
超豪華クルーズって感じじゃなくてこのくらいの豪華さでいいんですよ。これは素晴らしい。
なお、さらに上の階級としてロイヤルやスイートといった2人用区画も設定されています。
オレンジフェリー公式サイトからお部屋やエントランスホールの360度パノラマビューが見られるので、気になった方はぜひ覗いてみてください。


デラックスシングル以上の区画であれば、空調も自由に設定できます。これも嬉しいことです。

定価の8,200円を払っても不満のない十分な設備なのですが、GoToトラベルキャンペーンで値引きが受けられるのが大変ありがたいところ。
宿泊補助として35%の2,870円が値引き、また地域共通クーポンが15%相当の1,000円分もらえます。
地域共通クーポンは1,000円未満四捨五入なのでシングルを選んでも1,000円分のクーポンはもらえます。
そんなわけで差し引き4,330円で乗れちゃってるわけです。いや安すぎますって。

大阪南港から愛媛県の東予港までを結ぶオレンジフェリー。
近い駅として大阪駅から壬生川駅の片道乗車券が5,980円。特急や新幹線に乗るなら更に特急券がかかるのでもっとかかります。
JR普通列車で揺られるより安い値段で移動しながらA寝台気分を味わえる。これは乗るしかないですよね。




オレンジフェリーの大阪南港出航は22:00ですが、乗り込めるのは2時間前の20:00。
今回は予定も特になかったので20:00ちょうどに乗り込めるようにやってきました。早めに来たわけですからごはんが無くなる前に早めに向かいます。




注文したのは宇和島鯛めし。ご飯の量がちょっと少ないかなぁと思う所もありますが鯛の身は分厚く数も多くて満足でした。
また、とろろもついていて一度に二度楽しめる配慮は良かったです。ごちそうさまでした。


美味しいご飯を食べた後、一旦部屋に荷物を置いてからお風呂へ。
デラックスシングルはシングルと異なり、浴衣やアメニティグッズもついてきます。これは大変ありがたい。


お風呂に行くときに面白いものを見つけました。デラックスシングルの1室がショールームになっています。
壁には解放寝台のシングルからの等級変更代金が貼られています。空室をこうやって使うのはうまいですね。流石です。

フェリーといえば大浴場ですよね。いい湯でした。
オレンジフェリーでは大浴場に併設してシャワーだけの区画も5人分用意されていました。
その部分に関しては使用中かどうかのランプが通路から見られるようになっていて、待ち時間なしで見られるのは今の時代でも生かせるいい設備だなと思いました。

お風呂上がりに再度船内レストランへ。売店は無く船内には自販機のみなので記念グッズやお土産の類もここで売っています。
自販機ではアルコールの販売をしていないので、それらもここで買う必要があります。


お風呂上がりのお酒のお供に何を食べようかなぁと思いましたが、おでんセットを選びました。
味の染みた大根と牛スジが特に美味しかったです。これは贅沢です。


一通り楽しんでお部屋に戻ります。ここでようやく出航時刻の22:00。
オレンジフェリーはやっぱり2時間前から乗り込むべきですね、存分に楽しんであとは寝るだけにしておくのがいい気がします。


折角テレビがあるのでつけてみると、船の現在地が見れるアレが見れるんですね。


BSも映るのが凄いなって思いました。BSで鉄道番組を見た後、チャンネルを適当に変えるとNHKプロフェッショナルで箱根登山バスの運転手さんが出ていたので見ました。よかった。
最後の5分くらいは通信不良が起きて画質があれになったり止まったりしちゃいましたが、基本的には問題なく視聴できる環境でした。
まあ、陸地から離れたところを通るとこうなっちゃうのは仕方がありません。




翌朝、レストランで朝食を取るとちょっとお高いので自販機で済ませることにしました。
なお現在は乗船時に朝食の予約が必要となっているみたいでした。

船内のコーヒーマシンは近鉄特急ひのとりにあるのと同じですね。
自販機で売ってたバウムクーヘンと合わせて軽い朝食にしました。


この豪華さが10時間しか楽しめないのが勿体ないところ、非常に良かったです。




愛媛県に上陸。前回東予港に来たときは7時の壬生川駅直行バスに乗りましたが今回は6:20のバス。


松山行き高速バスのみが有料で、今治・新居浜行きのバスは無料で乗車できます。


私が乗ったのは今治行きのバス。終点までは乗らず途中の共立病院入口で下車しました。
ここから500mほど歩くと壬生川駅に着くことができます。
東予港7時の壬生川駅直行バスから松山方面の乗継は7:42のいしづち103号しか乗れませんが、1本前の今治行きバスであれば6:54のいしづち101号に乗れるんですよね。
恐らく今治駅まで乗車しても同じ列車に乗れるものとは思いますが、きっぷを購入する時間的余裕など考えここで降りることにしました。




6:38 壬生川駅に到着。昨日オレンジフェリー船内で貰った地域共通クーポンを使って40%引きのきっぷを購入しようと思って今治まで乗らずここまで来たわけですが、みどりの窓口の営業時間が6:50から。
え…なにそれは。


残念ながら割引のきっぷを購入することはできませんでした。かなしい。
昔使った「若者限定四国フリーきっぷ」なども、東予港7:00のバスからなら購入できましたが1本前の今治行きバスからだと購入できなさそうですね。これは気をつけておきたいところです。


地域共通クーポンは松山駅の売店でちゅうちゅうゼリーに引き換えました。
これとっても美味しいんですけど高いんですよね。3つで1,020円。クーポン券を使うにはちょうどいいかもしれません。






松山駅から路面電車を見ながら大手町駅まで歩きます。




大手町駅前でダイヤモンドクロッシングを観察。ここはずっといても飽きない気がします。






大手町からは伊予鉄高浜線に乗車。京王の電車に乗って高浜駅を目指します。


梅津寺駅で海が見えてきたら終点はもうすぐ。




高浜駅から先、松山観光港までは連絡バスが出ています。きっぷは通しで購入が出来ます。
基本的には高浜線の電車と接続するダイヤで運転されていて、路線図上でも一体に扱われています。




松山観光港から先、とあるお船に乗ります。それに関しては次回記事で…



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中山道サイクリング その4(垂井→京都)

2020-10-11 22:13:50 | 旧五街道サイクリング
岡崎から京都へ向かうHELLOCYCLING旅。
初めて長距離ライドを実行した東海道サイクリング初回では鈴鹿峠を越え亀山を経由する東海道回りで来ましたが、今回は不破関を越える中山道ルートで進んでいきます。


こちらが名古屋周辺の旧街道の図となります。
宮までの東海道と鵜沼までの中山道、及び上街道・下街道は既に漕いでいるので一番回数を少なくするためには上街道を再度漕いで鵜沼から中山道に合流すべきです。

ただ、そうなるとちょっときついわけで…
峠を越えるわけではないのですが、純粋に距離を短くしたいという思惑からこの区間は次回に回すことにしました。




私が今回選んだのは東海道の脇街道として整備された佐屋街道。
金山駅前から始まり、東海道の海上航路である七里の渡しを避け陸路で佐屋まで至る道です。

正直金山~佐屋もそれなりに距離があるので極端に距離が短縮されるわけではありませんが、佐屋街道は前から辿ってみたかったので。




6:30 金山新橋南交差点には佐屋街道の起点を示す道標が経っています。


右折待ちをしているバスは佐屋街道に沿って進む名古屋市バス金山21系統。
この系統は昔よく使っていたので馴染みがあります。


堀川に架かる尾頭橋を越えます。JRの尾頭橋駅からは750mほど離れています。
脇街道にあることからわかる通りここが本来の尾頭橋。JRの尾頭橋駅って位置的には古渡橋のほうが近いんですよね。


中川児童館の前には佐屋街道の石碑が立っていました。


中川運河を越えます。ここからは名古屋駅の高層ビル群が綺麗に見られます。


6:47 長良本町交差点。佐屋街道はここを直進し烏森方面へ向かいます。
市バス金山21系統はここで左に大きくカーブし小本本町方面へ進んでいきます。


この交差点は不自然なカーブを描いているのですが、これは昔の名古屋市電下之一色線の廃線跡。
尾頭橋から長良本町までは佐屋街道の上を進み、ここから先で専用軌道に入っていました。


長良本町を過ぎるとすぐに烏森駅に到着。JR東海名古屋工場のアクセスに便利な駅です。


岩塚宿のあったあたりを通ります。宿晴らし差はほとんどなく普通の住宅地になっていますが。


名古屋高速5号万場線と並んで万場大橋を越えていきます。
庄内川を渡った先には万場宿がありました。岩塚宿と万場宿は川を隔てて対峙するように設けられており宿場間の距離としては極めて短くなっています。
これらは1か月のうち15日ごとに役割を分担し、2つで1つの宿場として機能していたそうです。


かなり細い道で佐屋街道は進んでいきます。
名古屋に住んでいた時この辺りは自転車でよく来ましたがこんな道わざわざ選んで進まないですからね、新鮮でした。


稲屋交差点で名二環を潜ってすぐ、工事中の道路らしきものを発見。
これはどことつながるのでしょうか、千音寺のアズパークのところですかね?


大治西條で県道名古屋津島線と交差した後、狐海道東交差点で佐屋街道は直角に曲がります。
調べてもよくわかりませんでしたが、この「狐海道」という地名って絶対東海道や佐屋街道に関連してますよね…?


福田川を越えると大治町は終わり、ここからあま市に入ります。
境界を過ぎてすぐのところには名鉄バスの秋竹バス停があります。


7:33 西尾張中央道と交差。ちょうどこの辺りが神守宿の置かれたあたりになります。


神守一里塚は大きな木が残されていますが、一里塚らしい盛り土などは一部削られているみたいですね。
笠寺一里塚や神守一里塚を見ると、十三峠にある恵那・瑞浪地区の一里塚外貨に原形を保って貴重なものかがよくわかる気がします。


名鉄バス津島線に沿って佐屋街道は進んでいきます。
それにしても、あの名鉄バスがフルカラーLEDになって路線番号を導入したってのが未だに違和感なんですよね。見慣れない。


日光川を越えたところには、佐屋街道と日光川の川越についての解説がありました。
佐屋街道は津島市街地を通り、津島市役所の近くの東柳原町で南に進路を変えます。


愛宕地区を越え、日比野駅の少し南側で名鉄尾西線と交差。
ちょうどタイミングよく電車がやってきてくれました。収穫の近い稲穂と絡めていい感じに撮れて満足です。


内佐屋交差点で県道458号線に移ります。
ここには佐屋海道址碑が立てられています。


8:25 先程の碑から5分ほど漕ぐと佐屋街道の終点、佐屋三里の渡址に到着。昔はここから先は水運で桑名まで抜けていました。

佐屋までついたのはいいのですが、ここから多度駅まではあと約8kmあります。
幸い、この間は立派な県道125号線が整備されておりまっすぐ進むだけですし、昔何度も自転車で通ったことがあるので迷う心配もありません。

ただ、時間制限があります。養老鉄道は本数が少なく、次の辿発は8:58発。
余裕を持ってみても約25分で到着しなければなりません。そうなると表定15~17km/hは維持して走らなければいけません。
間に合うことを最優先に、ここまで封印してきた電動アシストを一部解禁して木曽三川の龍田大橋を越える坂などでは20km/hを維持して走行することにしました。




長良川を渡ると岐阜県海津市、木曽三川公園の展望タワーが見えてきます。


それもつかの間、揖斐川を越えると三重県桑名市に入ります。ちょうどさっきの木曽三川公園が岐阜県の最南端にあたります。

なお、木曽三川公園の展望タワーのところから先、揖斐川と長良川を隔てる堤防が8km近く続いています。
これは近代改修の際に作られた堤防で、背割堤という種類のものです。
2つの河川のうち一方のみ流量が増えた際に水位の差が発生し逆流による越水被害が出ることを防ぐために設けられています。

あくまで2大河川を仕切るだけなので堤防の上には管理用の施設が少しある他は何もないのですが、一般人が通行できる三重県道106号線として整備されています。
約8kmの間分岐が一切なく国道1号線に合流するまでひたすら堤防を行く道路。しかも両側に揖斐川と長良川という大河川が流れています。
ここ一回通ってみたいなぁと思うものの、どう考えても自転車や徒歩では通れないタイプの堤防道路なんですよね…
国道一号線と合流する交差点では伊勢大橋のアーチに穴を強引に開けたようなダイナミックな構造が見られます。あれも面白いんですよね。


さて、木曽三川を無事に越えたら多度はもうすぐです。




8:53 無事に電車の時間前に多度駅に到着。
土休日であれば終日に渡ってサイクルトレインを実施しているのですが、平日は朝晩の通勤時間帯を避ける形で設定されておりこの列車が多度駅から大垣へ向かうサイクルトレインの1便目となります。




列車は2両または3両の編成でやってくるのですが、自転車を積み込めるのは前から2両目と決まっています。
やって来たのは近鉄南大阪線のラビットカーを復刻したオレンジ色の編成。近鉄大阪線系統の車両に近い綺麗な内装になっています。


途中の養老駅では少し前に入った新型車、東急7700系が見られました。これが走ってるの見るのも新鮮です。






終点の大垣駅に到着。向かいのホームには歌舞伎塗りと呼ばれる東急時代の塗装を纏った編成が止まっていました。
なかなかこの車両かっこいいですね、中山道鵜沼~垂井を走りに来る際に大垣はまた寄るはずなのでその時に時間を取って撮影したいものです。


9:57 大垣駅前
休憩をしつつ大垣まで運んでもらえました、ありがとう養老鉄道。


さて、大垣では楽しみにしていた場所があります。
昨日は金山の名鉄インに宿泊したのですが、その際にGoToトラベルキャンペーン地域共通クーポンをもらいました。
コンビニでも使えるのですが、それじゃあんまりだしなぁと思い隣県の岐阜県大垣で使うことにしました。


大垣駅前にある和菓子の老舗、金蝶園総本家さんでお菓子を購入することにしました。
夏には大垣名物水まんじゅうが味わえるあのお店です。今の時期は栗餅が押しのようだったのでこちらを購入。
1,000円を越すためにバラ売りのカステラと大垣あんぱん饅頭も一緒に購入。


帰ってから食べましたが、栗餅めっちゃ美味しいですねこれ。
自転車で運ぶ際にちょっと崩れてしまいましたが、ふわっふわの餅の中に餡子と大粒の栗が入っています。
餅は、安っぽい例えになっちゃいますが雪見大福みたいな柔らかさ。これは美味しい。
2日後に残り半分を食べましたがそれでもまだ固くはなっていませんでした、それでもできれば早めにふわふわの状態で食べたほうが感動すると思います。


垂井までは概ね国道21号線に沿って移動。






彩戸口交差点で美濃路と交差したのでこちらに移りました。松並木がいい雰囲気です。


中山道との追分を過ぎ、相川を越えると垂井宿の中心部に入ります。昔ながらの「旅館」の看板がいい味出しています。


垂井宿お休み処 旧旅籠長浜屋さん。すごい。


垂井一里塚を過ぎたあたりで宿場は終わり。


関ケ原を過ぎ、今須峠の手前で東海道本線と交差。
旧街道とかよく知らずに自転車で行けるだけ西へ自転車で進んだ時も自然と旧中山道を通っていました。
ここの踏切も見覚えがあります。あれはもう6年も前ですか…懐かしい。


ここも中山道踏切みたいな名前なのかなぁと期待しましたが、車返踏切という名前でした。


11:38 踏切に差し掛かったところでちょうど列車がやってきました。
これは5087レですね。関西地区の東海道本線で1日1往復のみ設定されているEF65指定の貨物列車。人気の列車です。
最高速度が110km/hのEF66・EF210と異なり100km/hまでしか出せないEF65なので運用が限定されています。


踏切を渡った先ならアウトカーブで撮れたのですが、まあそれは仕方がありません。




今須峠を越えていきます。木曽路区間の険しい峠を通った後だとかなり生ぬるいイージーモードな峠道です。




今須峠を越えた先にあるのが今須宿。ここの宿場町は珍しく街の真ん中を国の境界が通っています。
新潟県と山形県の境界にある鼠ヶ関も街の中を通ってましたよね。




この小さな水路が美濃国と近江国の境界。
感覚的には今須峠で国を跨いだ気になっていたのでちょっと意外な感じもします。
ここには「寝物語の里」という石碑も一緒に建っています。旅館で寝転がりながら国を挟んで会話ができることからそう呼ばれているようです。




山の中を進んで柏原宿へ。


12:15 ローソン山東柏原店
ここのイートインでお昼ご飯にしました。朝も食べていなかったのでかなりお腹が減っております。
中山道沿いって垂井を過ぎると彦根まで飲食店ってほとんどないんですよね。


しかも、彦根市の中心部は通らないわけですし。ここにイートインがあってほんとによかった。
現在栄えている東海道本線沿いの彦根・近江八幡などは朝鮮人街道を通る必要があり、中山道はそれらとは離れた場所をまっすぐ行くんですよね。


常夜燈が残る感じが旧街道らしさを醸し出していていい雰囲気。柏原宿を抜けてさらに西へ。


伊吹から醒ヶ井付近までは名神高速道路に沿って進みます。
旧中山道の区間ではちゃんと歩道が整備されていますが、ここを外れると歩道が消えます。
前に米原まで漕いだ時は何で途中から歩道がなくなるんだよと思ったものですが、旧中山道は米原を通らないですからね。




養鱒場が有名な醒ヶ井。中山道と並行して小さな川が通っています。
醒井宿で養鱒と並んで有名なのが梅花藻。ただの緑色の水草にしか見えませんが花が咲く時期には賑わうそうです。


旧街道をそれなりに走るとわかってきます。あっちですね。


この先、東海道本線は天野川に沿って米原へ向かうのですが旧中山道は名神高速道路に沿って番場宿へ向かいます。




番場宿を過ぎると、磨針峠という峠で山を越えます。
ここも坂道の度合いとしては今須峠並みのもの、そこまで急ではありません。
磨針峠を降りると急にあたりが開けて、目の前には国道8号線と近江鉄道本線が現れます。
ちょうどフジテック前駅が近く、エレベータータワーも近くに見られます。


13:38 鳥居本宿、直角に曲がっています。
昔の宿場町の入口には、防衛のため中を見通しづらくする枡形という構造が設けられていました。
あまりに通りづらいということで緩やかな道に改良されることが多いのですが、気にして見ると確かになんかカクカクしています。
思えばさっき通った垂井宿の旅館のところもそうですし、東海道石部宿や藤沢宿・中山道馬籠宿なんかでもそういう構造を見てきました。
そういうもんなんだな、とは知っていましたが桝形と呼ぶことは今調べるまで知りませんでした。


芹川を渡ります。
あのルートインは彦根口駅の近くからちらっと見えるやつですね。
琵琶湖線からの景色は知っているのですがそれ以外からの景色は全く分からないので照合する建物があると助かります。




14:03 高宮宿 高宮鳥居前
ここ高宮宿はお多賀参りの分岐点であったため分かるようにと大きな鳥居が築かれたそうです。


高宮宿を出ると犬上川を渡ります。
そこで思わず立ち止まったのがこちら、「無賃橋北詰」






旧中山道に無賃橋、これは面白そうな歴史がありそうです。橋の欄干には無賃橋の経緯が記されていました。
昔の街道はどこも皮を越えるのが一苦労。基本的に橋は有料でした。
橋がないところでは川越人足に頼むのでそれもお金がかかるわけです。
無賃橋と呼ばれるほどには無賃で渡れることが珍しい存在だったわけで、正式名称の高宮橋と呼ばれることよりも無賃橋と呼ばれることのほうが多そうです。


14:31 豊郷小学校旧校舎
急に目の前に現れてびっくりしました、過去に来たことがありますがこの目の前の道って旧中山道だったんですね。


14:48 愛知川宿


中山道と並行して愛知川を渡る近江鉄道。
残念ながら列車は見られませんでしたが、いい橋ですよね。米原方1桁のみトラス構造になっているのがチャームポイントです。




武佐宿には明治時代に造られた旧八幡警察署武佐分署庁舎が残っています。
江戸時代の歴史を辿るのもいいですけど、こういう明治大正期の建物も味があっていいですよね。




15:40 武佐駅
中山道武佐宿も最寄り出来であることをアピールするかのようにさりげなく中山道って書いてあるのがいいですね。




西宿町交差点からは国道8号線に合流するのですが、交通量が多いのに歩道がなかったのでしばらくの間は迂回しました。
旧中山道と新幹線のちょうど間に当たる小道を進んでいきました。まあこのくらいは仕方がない。




その後はなんやかんやで自転車を漕いでいました。
この辺って住んでるエリアの近くですし、かなり宅地化されているので旧宿場町の雰囲気って正直あんまりないんですよね…


野洲川を越える頃には日も傾いてまいりました。


16:52 中山道単独区間では一番西の宿場町、守山宿。


高札場跡のここも桝形の名残でしょうか、高札場が設けられるのも宿場の入口付近となることが多いのでこれらはセットになりがちな気がします。


今宿一里塚を越えると、栗東の駅前タワーマンションが見えてきます。


17:09 草津市に入りました。


ちょうど草津線が琵琶湖線をオーバークロスする辺りで旧中山道は線路にぶち当たるんですね。


流石にこの先進めないだろうと思っていましたが、こんな小さなトンネルがあったとは知りませんでした。
ここを潜って線路の向こう側へ進みます。


ついに草津までやってきましたよ、大垣からでも自転車で来れるんですね。


17:19 草津宿追分道標
草津川トンネルを潜ってすぐの場所で中山道は東海道と合流します。
駅から近いので散歩がてら草津宿はよく来るのですが、長距離漕いでここに来ると感じ方が変わるもんですね。

以前東海道サイクリングの際には大部分を国道1号線沿いに行ってしまったので今回は旧道に沿って進むことにします。
石山~草津に関しては徒歩で旧道を歩いたこともあるので道に迷うことはありません。




17:38 弁天池の夕暮れ
弁天池という名が示す通り、真ん中の島に弁財天神社があります。
この池の横にセブンイレブンがあるので、そこでちょっとおやつを購入し休憩。


瀬田唐橋を越え


唐橋前駅では最近登場したびわこ号カラーの車両も見られました。


18:59 髭茶屋追分
京都府京都市と滋賀県大津市の県境であり、京都三条大橋へ向かう東海道と大阪高麗橋へ向かう京街道の分岐点でもあります。
結局記事にはできていませんが京街道も漕いだんですよ。


19:38 三条大橋に到着。
東海道の終点であり、一応中山道の終点でもあります。
草津から三条大橋までは東海道と中山道の二重戸籍区間みたいな扱いなんですよね。
こうやって長距離サイクリングするようになってから三条大橋は京都側のゴールって感じがして特別感が感じられるようになった気がします。

ちなみに、三条大橋から先の三条通は河原町地区が自転車走行禁止で押して進むしかありません。
HELLOCYCLINGステーションがある二条まで向かうには1つ北の筋へずれて二条通を進むのがおすすめです。
かなり広い歩道が確保されていて、自転車レーンも整備されているのでこっちを進むほうが快適かと思います。




19:58 サイクルベースあさひ二条店で返却。
利用料金は2,560円。岡崎地区の1,000円/12時間の料金体系が助かります。
京都の料金体系だと1,500円/12時間なんですよね、京都→岡崎向きで移動したときは4,500円かかりました…
前日の夕方に借りたとはいえ1泊している間移動しないのにお金がかかっていることは変わりません。料金体系の違いに大変感謝しております。

それを考えると、松本地区の1,000円/24時間って破格だよなぁと思って調べてみたら10/1から1,000円/12時間に変更されていました。
それでも十分安いんですけどね、中山道東側と甲州街道を制覇する際にはまたお世話になると思います。


こちらが今回の自転車走行ルートを付け加えたもの。旧街道に関係のない部分は色を薄くしています。
うーん、鵜沼~垂井を早いとこ繋げておきたいです。


そしてこちらが全体図。
中山道は東海道のように一方向に進めず虫食いな感じになっちゃっていますが、そろそろ半分は越えているような気がします。
やっぱりゴールは日本橋で決めたいので、東側区間を実行する前に岐阜県内の残りを漕ぐ必要がありそうです。


晩御飯は二条のやよい軒でサンマにしました。秋の味覚。

やよい軒では9月より全店でだしの提供を始めたそうです。
自動おかわり機で既にすごいなぁと思ったのですが、だしポットがあるとは驚きました。


生憎サンマを平らげてしまった後でしたが、テーブルに置いてある漬物でも満足できます。
〆のだし茶漬け、これはいいサービスだなと思いました。美味しかったです。

おわり。


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東海道サイクリング その7(岡崎→名古屋)

2020-10-08 15:01:50 | 旧五街道サイクリング

前回のあらすじ!
1日半のお休みを活用してドコモシェアバイクサービス乗り回して大阪市内1,100台から2台だけの新幹線デザインを探しに大阪駅へ。
向かったのはいいものの、最初に借りようと思っていた場所で2台を早速見つけてしまう。
両方とも充電は切れていて、やることがなくなってしまいました!!!
詳しくは前回記事を見てね。


さてどうしようかと思ったのですが、自転車漕ぎたいモードだったのでちょっと移動して自転車に乗ることにしました。


新幹線と名鉄特急で東岡崎へ、16:00頃に到着しました。
もう日没も近いので、とりあえず今日は名古屋まで向かうことにします。


東海道サイクリング企画は既に達成しているのですが、その時のルートマップがこちら。


ここに中山道・下街道・上街道のルートを足すとよくわかるのですが、名古屋市の熱田宮を通らずに抜けてしまっています。
今回はここを潰しつつ、滋賀県方面の中山道を進む計画です。


久々の東岡崎駅前ステーション。ここで充電が1番あるものを借りました。


ただ、ちょっと錆がひどいしがたつくし長距離漕ぐにはよろしくない個体でした。
岡崎公園前駅付近のステーションにかなり綺麗な個体がいたのでこちらに交換することにしました。
クーポンをたくさんいただけているので1代目の料金は無料となりました。
紹介コードから登録していただいた20名の方々には大変感謝しております。


岡崎から鳴海までは走ったことがあるので、旧道を選んで通る必要もないなと思い国道1号線をずっと進みます。
ここで右手に分かれていく松並木が旧東海道です。


知立側の旧東海道分岐点。松並木がかなり立派なんですよね。




豊明駅を通り名古屋市方面へ。
この辺りで日没を迎えました。


有松IC付近で名二環をくぐります。


旧東海道だとその沿道に常夜燈が結構たくさん見られます。




こんな細い道が旧東海道、まっすぐ行くと鳴海駅前へ続く道との三叉路に当たります。
この画像の手前に行くと鳴海駅方面、前回はこの地点から東海道に合流しました。
今回は旧東海道のルートに従って画像奥の方面へ向かいます。


三王山交差点で県道59号線と斜めに交差。


県道222号線に沿って旧東海道を進みます。


天白川を越えるあたりでは中央線が変更となる区間になっているんですね。こんなのが名古屋市内にあるとは。


弥次喜多さんの看板で旧東海道であることを教えてくれます、辿っているものとしてはありがたい看板です。


笠寺一里塚を通過、暗くて見づらいですがこれだけの住宅地で一里塚が一部でも残されているのはすごいことです。


その後、笠寺観音の目の前を通って進みます。
旧東海道って笠寺西門の目の前を通っているんですね。初めて知りました。


東海道と書かれた碑の前で記念撮影。


堀田で名古屋高速3号大高線と交差。ここから先は国道1号線の区間にあたります。
プリンターなどを作っているブラザー工業の本社があるのはちょうどこのあたり。


豊臣・パロマの工場が並ぶ地区を通って熱田宮へ向かいます。
この辺りは名古屋に住んでいた頃によく通っていたので馴染みがあるエリアです。
昔はパロマも豊臣と同じような赤い看板だったはずなんですが、なんか変わっていますね。


何度も来たことがあるBOOKOFF熱田国道1号線店にちょっと寄っていくことにしました。
名古屋の実家から自転車でよく来ましたが、まさか岡崎から来ることになるとは。


その後、旧東海道の渡し場である宮の渡しへ。ここから先は桑名まで七里の渡しという海上航路を通っていました。
約27kmの海上航路で、しばしば海難事故が発生するという東海道の難所のひとつとされていた七里の渡し。
これを避ける目的で設けられたのが佐屋街道。行けるところまで陸で行って佐屋から桑名は比較的穏やかな三里の渡しという河川航路を進んでいました。


20:06に金山に到着。熱田で宿泊するよりは、少し進んで金山に出たほうが得策ですし。
先程紹介した佐屋街道の起点も金山なのでこっちのほうが都合がいいわけです。


てんやの天丼が美味しかったです。関西にはほとんどお店がないんですよね、始めて来ましたが安くていいですね。

おわり。



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