ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

デイヴィッド・フォスター David Foster - Love Theme from St. Elmo's Fire(1985年の洋楽 Part45)

2021-11-18 21:11:12 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart45はDavid Fosterの"Love Theme from St. Elmo's Fire"。最高位は11月16日付の第15位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

さてこの曲、曲名から分かると思いますが、映画『セント・エルモス・ファイアー』 愛のテーマ。インスツルメント曲です。
映画『セント・エルモス・ファイアー』 、監督はジョエル・シュマッカー、出演しているのはエミリオ・エステベス、ロブ・ロウ、アンドリュー・マッカーシー、デミ・ムーアなどなど、大ヒット青春映画でした。私も見に行きました。大変面白い映画だったです。
この映画からは、すでに紹介しましたが、John Parr の"St. Elmo's Fire (Man In Motion)"が2週間の1位を記録、年間チャート18位の大ヒットになりました。詳しくはこちらをご覧ください→→→

この映画のサウンドトラックのプロデューサーはデイヴィッド・フォスター。"St. Elmo's Fire (Man in Motion)"についても、プロデューサーはもちろんDavid Fosterで、曲もJohn ParrとDavid Fosterの共作です。
そしてこの曲"Love Theme from St. Elmo's Fire"の、曲の作者・プロデュースとも、もちろんDavid Fosterです。

David Fosterですが、このブログをご覧の方々はもちろんご存知ですよね。希代の名プロデューサーであり、ソングライターです。
彼が作り、プロデュースした曲は数知れず、私のブログでもすでに何曲も紹介されています。Boz Scaggsの名曲"Look What You've Done to Me"、Earth, Wind & Fireの"After the Love Has Gone"、Chicagoの"Hard to Say I'm Sorry"・"Hard Habit to Break"などなど、書ききれないほどの大ヒットを手掛けています。

そのDavid Fosterですが、数々の大ヒットを手掛けてはいますが、彼が単体でのソロでのヒット曲・Top40ヒットは、実はこの曲のみなのです。そちらの方が驚きですよね。
曲はストリングスと、彼のピアノ・キーボードで演奏され、David Boruffという方が唯一saxophoneで参加しています。


さてこの曲、サントラの最終曲には、歌・歌詞入りの曲が収録されています。歌っているのはDanny Gerrard と Amy Holland。
Amy Hollandですが、1980年に"How Do I Survive?"という曲で最高位22位を記録したヒット曲を持っています。 Danny Gerrardについては、カナダ出身の歌手のようですが、詳細は不明です。
コメント (34)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラヴァーボーイ Loverboy - Lovin' Every Minute of It(1985年の洋楽 Part44)

2021-11-11 22:48:22 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart44はLoverboyの"Lovin' Every Minute of It"。最高位は11月2日付の第9位。年間チャートは、年度の途中にかかったからでしょうか、圏外になってしまいました。

Loverboyですが、カナダカルガリー出身のロックグループ。ボーカルのマイク・レノとギターのポール・ディーンが中心になって結成された5人組。
1980年にデビューアルバム「Loverboy」を発表、収録の"Turn Me Loose"が本国カナダやオーストラリアで大ヒット、アメリカでは最高位35位の、デビューシングルで初めてのTop40ヒットになりました。

その後も大ヒットまでには至りませんでしたが、3枚目のアルバムまでに、Top40ヒットシングルは計5曲。最もヒットしたのが最高位11位を記録した"Hot Girls in Love"でした。
その間、 Mike Reno がハートの Ann Wilsonとのデュエット"Almost Paradise"が最高位7位、年間57位と大ヒットシングルとなりました。この曲は映画『フットルース』のサントラ収録曲ですね。こちらをご覧ください→→→

この曲"Lovin' Every Minute of It"ですが、彼ら4枚目の同名アルバム『Lovin' Every Minute of It』からのファーストシングルカット。
曲の作者はRobert John "Mutt" Lange。 Robert John "Mutt" Langeといえば、人気のソングライターです。Def LeppardやAC/DC、Bryan Adams、Michael Boltonなどなど、いい曲作ります。こちらをご覧ください→→→

Loverboy、この曲の最高位が9位と、最もヒットしたシングルとなりましたが、その後もシングルヒットが計3曲、今でも活動を続けています。
コメント (25)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジョン・クーガー・メレンキャンプ John Cougar Mellencamp - Lonely Ol' Night(1985年の洋楽 Part43)

2021-11-04 22:02:23 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart43はJohn Cougar Mellencampの"Lonely Ol' Night"。最高位は10月12日と19日の第6位。年間チャートは86位でした。

John Cougar Mellencamp、皆さんご存知、正統派アメリカンロックを代表するミュージシャンです。
まずは1976年にジョン・クーガー(John Cougar)でデビュー、1983年にジョン・クーガー・メレンキャンプ(John Cougar Mellencamp)と改名し、さらに1991年からは本名のジョン・メレンキャンプで活躍しています。なので、この曲の時はジョン・クーガー・メレンキャンプ(John Cougar Mellencamp)と名乗っていました。

さて、そのJohn Cougar Mellencamp、初めてのシングルヒットは1979年に最高位28位を記録した"I Need a Lover"。
そして1982年にリリースした彼の5枚目のアルバム『American Fool』で大ブレイクします。
このアルバムからは、まずは"Hurts So Good"が最高位2位ながらも年間チャート8位の初めての大ヒット、続くシングル"Jack & Diane"は4週間の1位で年間7位の、"Hurts So Good"を上回る大ヒットになりました。アルバムも9週間の1位、年間4位の超大ヒットアルバムとなります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください→→→

"Lonely Ol' Night"ですが、曲の作者はJohn Mellencamp自身。彼の8枚目のアルバム『Scarecrow』からのファーストシングルカット曲です。
アルバム『Scarecrow』ですが、残念ながら最高位は2位、1位の獲得はなりませんでしたが、1986年のアルバム年間チャートで3位の超大ヒットアルバムとなりました。
この曲ですが、まさにJohn Cougar Mellencampを象徴するようなストレートなロック。気持ちいいロックンロールです。
レギュラーチャートでは6位が最高位でしたが、Top Rock Tracksでは5週間の1位を記録したロック部門では年度を代表する大ヒットでした。
コメント (32)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザ・フーターズ The Hooters - And We Danced(1985年の洋楽 Part42)

2021-10-28 22:39:13 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart42はThe Hootersの"And We Danced"。最高位は10月26日付の第21位。年間チャートは圏外でした。

The Hootersですが、アメリカフィラデルフィア出身のロックグループ、1980年に活動を開始します。
ファーストアルバムは1983年『Amore』をリリース、アルバムからは3枚のシングルが出ましたが、いずれもヒットせず、Hot100にも入らなかったようです。アルバムも200位以内には入れませんでした。

1985年に2枚目のアルバム『Nervous Night』をリリース、このアルバムからのファーストシングル"All You Zombies"こそ、最高は50位台とTop40には入れませんでしたが多少のヒットとなり、続くシングルがこの曲"And We Danced"で、最高位21位の初めてのTop40ヒットとなりました。

"And We Danced"ですが、曲の作者はメンバーのEric BazilianとRob Hyman。プロデューサーはRick Chertoffです。Rick ChertoffはCyndi LauperやJoan Osborneのプロデューサーとして有名な方です。

The Hootersのメンバーの、Eric BazilianとRob Hymanの二人ですが、スタジオミュージシャンとしても活躍しています。Rick ChertoffがプロデュースしたCyndi Lauperの大ヒット曲 "Girls Just Want to Have Fun" や"Time After Time"、Joan Osborneの "One of Us"のバックミュージシャンとして参加していますし、他にも Jon Bon Joviのアルバムなどにも参加しています。

"And We Danced"ですが、私はこの曲の出だしが大好きです。勢いがあって、楽しい曲です。
このアルバムからは3曲のTop40ヒットが出ましたが、その後はTop40に入る曲はありませんでした、が、今でも活動を続けているようです。


コメント (26)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Mick Jagger and David Bowie - Dancing In The Street(1985年の洋楽 Part41)

2021-10-21 22:35:46 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart41は、Mick Jagger and David Bowieの"Dancing In The Street"。最高位は10月12日付の第7位。年間チャートはというと、最高7位ながら残念ながら圏外でした。Top40には9週間しか滞在しなかったのが響きました。

Mick Jagger も David Bowieも、もちろん皆さん十分にご存知、紹介の必要ない、ロック界のスーパースターの夢の競演です。

さてその夢の競演がなぜ実現したのかというと、1985年7月13日に行われた、20世紀最大のチャリティーコンサート、「ライヴエイド(LIVE AID)」です。
そのライヴエイドで、イギリスウェンブリー・スタジアムのデヴィッド・ボウイと、アメリカJFKスタジアムのミック・ジャガーの、衛星中継による世紀のデュエットが企画されましたが、音のずれを克服できずに、この曲のPVの放映という形になりました。
そしてシングルにのみ発売され、アメリカでは7位でしたが、イギリス、さらにはヨーロッパ各国でNO.1を獲得する大ヒットになり、売り上げがチャリティとして寄付されました。

"Dancing In The Street"ですが、オリジナルはモータウンの女性コーラスグループMartha and the Vandellasの1964年のヒット曲。最高位2位、年間17位の大ヒットでした。
曲は Marvin Gaye、William "Mickey" Stevenson、Ivy Jo Hunterの3人の共作。
この曲は、モータウンを代表する名曲と言われ、沢山のミュージシャンがカバーしています。
私は、1982年に38位まで上がったVan Halenのカバーで、この曲を知りました。

この曲のMick JaggerとDavid Bowie、驚きの超ノリノリです。これは見ているだけで楽しくなりますです。
オリジナルには無いようですが、最初に「Tokyo」が出てきます。


「ライヴエイド(LIVE AID)」では実現しなかったライブでの二人の共演、たった一度だけですが、翌年の1986年、英国王室チャールズ皇太子が主催した若者失業者支援チャリティコンサートで、ポール・マッカートニーの演奏中、サプライズ出演の形でこの二人の共演が実現しています。
その時の動画がありました、ポールはもちろん、クラプトン、フィル・コリンズ、マーク・ノップラーなどなど、スーパースターをバックに、こちらも超ノリノリのステージです。
コメント (27)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする