ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ディバイス Device - Hanging On a Heart Attack(1986年の洋楽 Part33)

2022-08-25 22:06:00 | '86年洋楽
1986年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart33はDeviceの”Hanging On a Heart Attack”。最高位は8月16日付と23日付けの第35位。年間チャートは圏外でした。

今週の木曜日の記事は、大部分の方の予想を外したでしょうか、Deviceの”Hanging On a Heart Attack”。久々の皆さんこの曲知らないでしょう、の回です。
Deviceについては、最近、Rod Stewartの"Love Touch”の記事を書いている時ですが、作者のHolly KnightのWikipediaの記事を見ていたら、「She was a member of the 1980s pop rock groups Spider and Device」、「あれ?Deviceって、今チャートに入っているDevice?」、て調べてみたら、そのとおり、希代のソングライターHolly Knightが、Spider解散後、結成したバンドが「Device」だったのです。

その「Device」ですが、Spider解散後の1985年に結成されたポップロックバンドで、メンバーは、もちろんHolly Knight、彼女は、曲づくりはもちろん、キーボード、ベース、ドラムスまで担当しているようです、それに、ボーカルのPaul Engemann、ギターのGene Blackが加わった3人組。たった1枚のアルバム『22B3』を発表したのみで、1987年には解散してしまいます。

そのアルバム『22B3』からのファーストシングルカットがこの曲”Hanging On a Heart Attack”で、曲の作者は、もちろんHolly Knightに、いつもコンビを組んでいるMike Chapmanの共作。プロデューサーはもちろんMike Chapmanです。
PVを見ると、ビジュアル系メタルバンドのような感じですが、やっぱりどうして、Holly Knight とMike Chapmanの共作ですから、メロディアスなソフトロック。この系統の曲は私の大の好みではあります。たった4週間しかTop40に入らず、NHKリクエストコーナーでも流れなかったのでしょうか、当時は、カセットにも入っていないで、ノーマークでした。ギターもカッコ良く、最近改めて聞いています。

メンバーの紹介をしますと、Holly Knightは、私のブログで何回も紹介していますが、ギター担当のGene Blackですが、実はHeartの"Never"を、Holly Knightとともに共作したのが彼でした。Rod Stewartの"Love Touch"でも、ギターを弾いています。ボーカルのPaul Engemannですが、もともとはソロで活動していたようで、Device解散後は、"Obsession"のヒットで有名なAnimotionに加入("Obsession"の作者もHolly Knightでした)、バンドの89年のヒット"Room to Move"のボーカルはPaul Engemannが務めています。


アルバム『22B3』からは、”Hanging On a Heart Attack”を含め4曲がシングルカットされましたが、いずれもTop40ヒットにまでは至りませんでした。
ただ、このアルバム以外にもう1曲有名な曲があります。それは、映画の「Mad Max Beyond Thunderdome」のサントラから、もちろんTina Turnerの"We Don't Need Another Hero (Thunderdome)"が、大ヒットしていますが、もう1曲のTina Turnerのヒット、私のブログでは紹介していませんが、最高位15位を記録した"One of the Living"については、よく見ると、Tina Turner featuring Device and Tim Cappelloとなっています。曲の作者はもちろんHolly Knight。Deviceからは、ギターのGene Black参加していますが、ボーカルのPaul Engemannは参加していないようです。ちなみに、Tim Cappelloは、サックス奏者です。
コメント (18)
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