ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

レベル42 Level 42 - Lessons In Love(1987年の洋楽 Part27)

2023-07-13 20:13:08 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart27は、Level 42”Lessons In Love”。最高位は6月27日付の1週のみの第12位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Level 42ですが、1980年頃から活動を開始した、イギリス出身のバンド。ジャンルはなかなか難しいですが、元々は、フュージョン系のバンド。ブリティッシュ・フュージョン・バンドと言えば、ちょうど同じ頃活躍していたバンドがShakatak、日本ではShakatakが圧倒的な人気でした。(Shakatakといえば、大人気テレビドラマ『男女7人夏物語』で使われ、当時、ドライブのおしゃれなBGMとしてよく流れていましたね。)

Level 42の方ですが、ファーストアルバム『Level 42』を1981年にリリース、特にバンド初期のころは、ボーカル曲もありましたが、インストゥルメンタル曲が中心の、ジャズ系フュージョンバンドだったようです。母国イギリスでは、Shakatakとならぶ人気フュージョン・バンドとして、ヒットチャートに入る人気バンドでしたが、アメリカではチャートには入らず、マニアックなバンド扱いだったようです。

転機は、1983年リリースの4枚目のアルバム『Standing in the Light』から。このアルバムのプロデューサーを、アースウインド&ファイヤーのLarry Dunnが務め、ポップス色の強いアルバムとなり、イギリスではアルバムチャートでTop10に入る大ヒットアルバムとなります。

さらに、1985年の6枚目のアルバム『World Machine』では、プロデューサーにフランス人ミュージシャンWally Badarouを迎え、さらにポップス色を強め、イギリスはもちろん、アメリカでもアルバムがヒット、シングルカットされた"Something About You"は、アメリカでは最高位7位の大ヒットシングルとなりました。

そして1987年にリリースしたアルバム『Running in the Family』からのファーストシングルがこの曲"Lessons in Love"で、アメリカでは12位、母国イギリスでは最高位3位の大ヒットとなりました。

曲の作者は前述のWally Badarouと、メンバーのMark King、Rowland Charles Gouldの3人の共作。プロデュースを、Wally BadarouとLevel 42が担当しています。

曲は、ポップ・ロック・フュージョン、というのでしょうか、ポップスと、ロックと、フュージョンが合わさった、ポップでメロディアスなところもありながら、ファンキーなところもある、おしゃれな曲でヒットしました。


曲の作者でありプロデュースのWally Badarouですが、なんとこの方、1979年に、1週のみでしたが1位を獲得した"Pop Muzik"の「M」のメンバーで、キーボードやシンセサイザーを担当していた方です。
"Pop Muzik"ですが、そのシンセサイザーで始まる曲。「なんだこの曲は!」と、なぜこの曲が大ヒットするのか?当時は全然分かりませんでしたが、今聞いても新しい、不思議な曲でした。
コメント (29)
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