ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

スード・エコー Pseudo Echo - Funkytown(1987年の洋楽 Part28)

2023-07-20 20:55:53 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart28は、Pseudo Echoの"Funkytown"。最高位は7月18日付の1週のみの第6位。年間チャートは99位。かろうじて年間Top100に入るヒット曲となりました。

Pseudo Echoですが、1982年にオーストラリアメルボルンで結成されたニューウエイブ系ロックバンド。ギターでキーボード、ボーカルのBrian Canhamと、ベースでキーボードのPierre Gigliottiの二人が中心となって結成されました。

ファーストアルバム『Autumnal Park』のリリースは1984年、母国オーストラリアやニュージーランドでは大ヒットしましたが、イギリスやアメリカでは全くヒットしませんでした。
1984年には2枚目のアルバム『Love an Adventure』をリリース、このアルバムも、母国オーストラリアでは、アルバム、シングルとも大ヒットとなりますが、世界的なヒットにはなりませんでした。

"Funkytown"ですが、まずはシングルのみでリリースされたようです。原曲は、全米Top40ファンならもちろん皆さんご存じ、あのLipps Inc. ですね。1980年に4週間の1位、年間チャートが8位の特大のヒットとなりました。曲の作者はLipps Inc.の中心メンバーのSteven Greenberg、プロデューサーも同じくSteven Greenbergです。

このLipps Inc.ですが、当時から、正体が分からない、謎のグループでした。セッションミュージシャンが集まった音楽ユニットだったですね。超一発屋で、特大のヒットとなったこの曲以外にはTop40ヒットが全くないグループでした。そのグループによる大ヒット曲"Funkytown"、ディスコですが、エレクトリックダンスミュージックという、当時ではものすごく斬新な曲でした。

その"Funkytown"が、Pseudo Echoがカバーして、まさかロックになってしまうとは、あのヘンテコリンな(斬新ともいいますが)曲が、まさかのカッコいいロックになってしまいました。アメリカではこの曲のみのヒットで、Lipps Inc.と同じく一発屋になってしまいましたが、記憶に残るヒット曲となりました。


こちらがオリジナルLipps Inc.の"Funkytown"、1980年5月に4週間のNo.1、年間チャートは第8位。2つ前の記事、レベル42の回では、1979年に1週のみでしたが1位となった「M」の"Pop Muzik"を紹介いたしましたが、この"Funkytown"は、"Pop Muzik"と並んで、「なんじゃこの曲は!なぜ1位になる??」の曲でした。今ではよく聞きますけどね。
Lipps Inc.というのは「口パク」のこと、PVは、ボーカルのシンシア・ジョンソンではなくって、別の人が口パクで出演しています。なかなか刺激的なPVではあります。
コメント (26)
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