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ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード Billboard All American Top40 1988年10月22日付 チープ・トリック Cheap Trick - Don't Be Cruel

2024-10-20 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年10月22日付、3位から上がって1位はPhil Collinsの"A Groovy Kind Of Love"。映画『Buster 』挿入歌。Phil Collinsですが、ご存じ、Genesisのドラマー兼ボーカルであり、ソロでも大ヒットを連発、ソロではまず、1981年に"I Missed Again"が最高位19位を記録、このシングルを皮切りに、この曲までにTop40ヒットは計12曲、Top5ヒットは7曲目の。"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"、"Sussudio"、"One More Night"、"Separate Lives"に続き、この曲で5曲目のNo.1となりました。

2位は1週間の1位からダウン、UB40の"Red Red Wine"。UB40ですが、イギリス出身のレゲエ・ポップ・バンド。イギリスでは80年代初めからヒットを持つ人気バンドでしたが、アメリカでは、84年にこの曲"Red Red Wine"が最高位34位の初のTop40ヒット。88年のネルソン・マンデラ70歳コンサートに出演し、再びこの曲に火が付き初のNo.1を記録しました。

3位は5位からアップ、Information Societyの"What's on Your Mind (Pure Energy)"。Information Societyですが、アメリカのエレクトリックポップバンド。初のシングルヒットが3位まで上がってきました。

4位は2位からダウン、1週間の1位を記録、Def Leppardの"Love Bites"。Def Leppardですが、イギリス出身のハードロック・ヘヴィメタルグループ。70年代後半にデビューし、83年には"Photograph"が最高位12位を記録、この曲で6曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop10ヒット、惜しくも1位を逃した"Pour Some Sugar On Me"を超え、ついに初のNo.1獲得です。

5位は9位からジャンプアップ、The Escape Clubの"Wild, Wild West"。The Escape Clubですが、イギリスロンドンで結成されたポップ・ロックグループ。デビューは1986年、初めてのシングル"Wild, Wild West"が5位まで上がってきました。

この週4位からダウンして9位は、Cheap Trickの"Don't Be Cruel"。最高位は10月8日付と15日付の2週間の第4位。年間チャートは70位。No.1となった"The Flame"に続く大ヒットになりました。

チープ・トリックですが、1974年にシカゴ郊外にあるイリノイ州ロックフォード市で結成されたアメリカンロックグループ。まずはギターのリック・ニールセンと、ベースのトム・ピーターソン、ドラムスのバン・E・カルロスが中心となって結成、その後、ボーカルのロビン・ザンダーが加入、1975年にデビュー・アルバム『チープ・トリック』発表。その後、2枚のアルバムを発表するも、本国アメリカでは全くヒットしない状況が続きます。

ただ、唯一日本で人気が高まり、1978年4月に、「武道館」で初の日本公演を行うまでの人気ロックグループとなります。その時のライブを収録したアルバムが『チープ・トリックat武道館』。1978年に日本限定で発売され、本国アメリカでも、日本からの逆輸入盤が話題となり、リリースされることに、バンドにとって初の全米でのヒットアルバムとなります。

このアルバムからシングルカットされたのが「甘い罠 (I Want You To Want Me)」、最高位7位を記録、年間チャートでも34位のアメリカでは初の大ヒット・シングルとなりました。

その後、Top40ヒットが3曲続きますが、80年代に入ってからは、シングルは、Hot100には入るものの、40位以内には入れず、約8年間、低迷する時期が続きます。

その低迷から脱したのが1988年にリリースされた彼ら10枚目のアルバム『Lap of Luxury』邦題『永遠の愛の炎』、このアルバムからのファーストシングル"The Flame"が突然チャートを駆け上がり、初のNo.1シングル、ついにカムバックを果たしました。こちらをご覧ください→→→

そのアルバム『Lap of Luxury』からのセカンドシングルがこの曲"Don't Be Cruel"。2曲連続の大ヒットになりました。

この"Don't Be Cruel"ですが、オリジナルはエルビス・プレスリー。プレスリー56年のロックンロールヒット曲です。曲の作者はソングライターのOtis Blackwell。50年代の数々のロックンロールの名曲を生み出した方だそうです。

この曲、チープ・トリックのほかにも、ビートルズなどたくさんのミュージシャンがカヴァーした曲ですが、このチープ・トリックバージョンが、最高位4位と、最もヒットしたカバーになりました。このPVの最後の場面で、ドラムスのバン・E・カルロスでしょうか、太ったエルビスに扮して登場しますよ。

こちらが1956年のオリジナル、エルビス・プレスリー バージョンです。

今週    先週    song    /    artist
1 3 GROOVY KIND OF LOVE / PHIL COLLINS
2 1 RED RED WINE / UB40
3 5 WHAT'S ON YOUR MIND(PURE ENERGY) / INFORMATION SOCIETY
4 2 LOVE BITES / DEF LEPPARD
5 9 WILD, WILD WEST / THE ESCAPE CLUB
6 16 KOKOMO / BEACH BOYS
7 7 DON'T YOU KNOW WHAT THE NIGHT CAN DO? / STEVE WINWOOD
8 8 DON'T BE CRUEL / BOBBY BROWN
9 4 DON'T BE CRUEL / CHEAP TRICK
10 17 THE LOCO-MOTION / KYLIE MINOGUE
11 14 NEVER TEAR US APART / INXS
12 18 ONE MOMENT IN TIME / WHITNEY HOUSTON
13 12 FOREVER YOUNG / ROD STEWART
14 13 TRUE LOVE / GLENN FREY
15 22 BAD MEDICINE / BON JOVI
16 20 CHAINS OF LOVE / ERASURE
17 6 DON'T WORRY BE HAPPY / BOBBY MCFERRIN
18 25 DESIRE / U2
19 15 I'LL ALWAYS LOVE YOU / TAYLOR DAYNE
20 26 ANOTHER LOVER / GIANT STEPS
21 10 I HATE MYSELF FOR LOVING YOU / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
22 28 HOW CAN I FALL? / BREATHE
23 27 DON'T KNOW WHAT YOU GOT / CINDERELLA
24 11 ONE GOOD WOMAN / PETER CETERA
25 19 PLEASE DON'T GO GIRL / NEW KIDS ON THE BLOCK
26 32 BABY, I LOVE YOUR WAY / WILL TO POWER
27 29 TIME AND TIDE / BASIA
28 34 KISSING A FOOL / GEORGE MICHAEL
29 35 LOOK AWAY / CHICAGO
30 33 DANCE LITTLE SISTER / TERENCE TRENT D'ARBY
31 37 A WORD IN SPANISH / ELTON JOHN
32 21 FALLEN ANGEL / POISON
33 39 WAITING FOR A STAR TO FALL / BOY MEETS GIRL
34 23 IF IT ISN'T LOVE / NEW EDITION
35 24 SWEET CHILD O' MINE / GUNS N' ROSES
36 43 GIVING YOU THE BEST THAT I GOT / ANITA BAKER
37 38 IT TAKES TWO / ROB BASE & D.J. E-Z ROCK
38 49 I DON'T WANT YOUR LOVE / DURAN DURAN
39 45 WALK ON WATER / EDDIE MONEY
40 41 THE PROMISE / WHEN IN ROME
コメント (31)
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