1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart42は、Basiaの"Time and Tide"。最高位は10月29日付の1週のみの第26位。年間チャートは圏外でした。
Basiaですが、皆さんご存じでしたか、意外に日本ではヒットしていたようですが、ポーランド出身のシンガー・ソングライター、ポップス・ソウル・ジャズのクロスオーバーなシンガーです。Top40には初登場、ポーランド出身の歌手というのは珍しい、というか、私が知っている限りでは初めてです。
70年代から、ポーランドで音楽活動を開始、80年代に入ってイギリスに渡り、まずは、Matt Biancoというバンドに加入、レコードデビューを果たします。イギリスをはじめ、ヨーロッパでは人気のバンドで、今でも活動しているようです。
1985年、そのMatt Biancoを、パートナーのDanny Whiteとともに離れ、ソロ活動を始めます。
1987年になって、ソロ第一弾のアルバム『Time and Tide』をリリース、このアルバムは、BasiaとDanny Whiteのコンビで曲を作成、プロデュースも手掛けたアルバムです。このアルバムは、本国イギリスやオーストラリアで徐々に人気がでて、シングルも、アメリカではヒットしませんでしたが、イギリスなどで、ある程度のヒット、成功をおさめます。
そしてこの曲"Time and Tide"ですが、デビューアルバムからの、実に6枚目のシングルで、初のアメリカでのヒットにつながりました。曲の作者は、そのBasiaとDanny Whiteのコンビです。
この曲、ソウル・ジャズっぽいところがある、なかなか良い曲ですね。ジャズ系の曲というと、シャーデーを思い浮かべますが、シャーデ-の曲よりももっとソウルフルでポップな明るい曲です。そこがこの曲の魅力でしょう。