1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart41は、 Rod Stewartの"Forever Young"。最高位は10月15日付の1週間の第12位。年間チャートは圏外でした。
Rod Stewartですが、イギリスロンドン出身のロックシンガー・ソングライター。音楽活動を始めたのは、60年代初め、様々なロックグループに所属しながら音楽活動を続けます。
名前が知られるようになったのは、60年代半ばころから、ジェフ・ベック・グループや、フェイセズのボーカリストとして活躍、70年代になってからはソロのロック歌手として活動、71年の初めてのソロヒット"Maggie May"が、いきなりのNo.1を記録しました。その"Maggie May"は71年の年間チャートで2位の特大のヒットでした。
さらに1977年、8週間のNo.1を記録したのが"Tonight's the Night (Gonna Be Alright)"で、77年の年間チャートでNo.1の歴史的なヒットに、そして、79年に4週間のNo.1を記録したのが"Da Ya Think I'm Sexy?"で、これが年間チャート第4位。この3曲No.1ヒットが、どれも年間5位以内に入る偉大なロックシンガーです。
80年代に入っても、"Passion"、"Young Turks"が最高位5位。"Infatuation"、"Love Touch" が最高6位など、コンスタントにヒットを続けます。"Love Touch" については、こちらをご覧ください→→→
"Forever Young"ですが、彼の15枚目となるスタジオアルバム『Out of Order』からのファーストシングルカット曲。曲の作者は、このアルバムのギターのJim Cregan、キーボードのKevin Savigar、Rod Stewartの3人、それに加えてBob Dylanの4人の共作。驚いたことにBob Dylanの名前が曲の作者にありました。
Bob Dylanの1974年のアルバム『Planet Waves 』に収録されていた曲が"Forever Young" 。Rod Stewartのこの曲"Forever Young"とは、曲のメロディは全く違いますが、歌詞の構成がそっくりだそうで、ボブ・ディランに断って、曲の作者に名前を入れたそうです。
この"Forever Young"、大ヒットにはなりませんでしたが、印象に強く残る、素晴らしい曲だったです。この後も、スポーツ番組のテーマ曲など、いろいろな場面で使われる曲になりました。
こちらが、1974年、アルバム『Planet Waves 』に収録されていたBob Dylanの"Forever Young"です。