ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1985年1月12日付 ハニー・ドリッパーズ The Honeydrippers - Sea of Love

2021-01-10 20:41:00 | 1985年ビルボードTop40
1985年1月12日付ビルボード All American Top40、これで4週目の1位、いきなりの年度を代表する大ヒットとなりました、Madonnaの"Like a Virgin"。Madonnaですが、初のTop40ヒット"Holiday"から4曲連続のTop40ヒットで、最高位4位の"Lucky Star"に続く2曲目のTop5ヒット。もちろん初めてのNo.1です。

2位は6位からジャンプアップ、Jack Wagnerの"All I Need"。Jack Wagnerですが、シンガー兼俳優。すでに俳優としては有名で、大人気テレビドラマ『General Hospital』に出演していました。シンガーとしてはこの曲がデビューシングル、初シングルがついに2位まで上がってきました。
3位は4週間の2位からダウン、ついにMadonnaを抜けませんでした、Duran Duranの"The Wild Boys"。Duran Duranですが、1982年に初めてのアメリカでのヒット"Hungry Like the Wolf"がいきなりの3位を記録、84年には"The Reflex"が初めての1位を記録します。この曲で通算4曲目のTop3ヒット、5曲目のTop5ヒットになりました。
4位は3位からダウン、The Honeydrippersの"Sea of Love"。The Honeydrippersですが、ロックファンの方々はご存知ですよね。 Led Zeppelinのリードシンガー Robert Plantが中心となって結成されたスーパースターの共演によるロックグループ。結成されたのは1981年ですが、その時とはメンバーを変えて、1984年に1枚だけEP盤をリリースしました。そのEP盤からのシングルが3位まで上がってきました。
5位は前週と変わらず、Pat Benatarの"We Belong"。Pat Benataですが、アルバムデビューは1979年、そのアルバムから"Heartbreaker"が23位を記録してから、Top40ヒットはこの曲で11曲目、Top10は3曲目、5位を記録した"Love Is a Battlefield"から2曲連続のTop5ヒットです。

この週4位はThe Honeydrippersの"Sea of Love"。最高位は1月5日付の1週のみの第3位。年間チャートは34位の大ヒットでした。

さてThe Honeydrippersですが、1980年にジョン・ボーナムの急死によりレッド・ツェッペリンが活動を停止、Robert Plantはソロ活動を始めますが、その中で彼が中心となってThe Honeydrippersが結成されます。
この時はライブを中心に活動、1984年になって、メンバーにJimmy Page、Jeff Beck、Paul Shaffer、Nile Rodgers などのスーパースターが加わり、"Sea of Love"を含むmini-album『The Honeydrippers: Volume One』が完成します。

"Sea of Love"ですが、原曲はPhil Phillipsの1959年のヒット曲、全米2位まで上がる大ヒット曲でした。
そして80年代に入り、カントリー、ロックンロールシンガーのデル・シャノンがカヴァーしてヒット、最高位は33位でした。
私のブログでも紹介していますのでこちら→→→をご覧ください。
なお、The Honeydrippersのこの曲のギターはJimmy Page です。
Robert Plant、ソロ活動では1983年に"Big Log"が最高位20位、続くシングル"In the Mood"が39位を記録し、この曲でソロ3曲目のTop40ヒットとなりました。
Robert Plantのソロヒット、彼のムードある余裕のボーカルが素晴らしいです。


こちらが1959年に最高位2位を記録したPhil Phillipsバージョンです。


今週 先週 song / artist
1 1 LIKE A VIRGIN / MADONNA
2 6 ALL I NEED / JACK WAGNER
3 2 THE WILD BOYS / DURAN DURAN
4 3 SEA OF LOVE / HONEYDRIPPERS
5 5 WE BELONG / PAT BENATAR
6 9 YOU'RE THE INSPIRATION / CHICAGO
7 8 RUN TO YOU / BRYAN ADAMS
8 4 COOL IT NOW / NEW EDITION
9 10 VALOTTE / JULIAN LENNON
10 11 BORN IN THE U.S.A. / BRUCE SPRINGSTEEN
11 14 I WANT TO KNOW WHAT LOVE IS / FOREIGNER
12 7 OUT OF TOUCH / DARYL HALL & JOHN OATES
13 16 EASY LOVER / PHILIP BAILEY & PHIL COLLINS
14 13 DO WHAT YOU DO / JERMAINE JACKSON
15 20 DO THEY KNOW IT'S CHRISTMAS? / BAND AID
16 19 THE BOYS OF SUMMER / DON HENLEY
17 17 UNDERSTANDING / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
18 18 JAMIE / RAY PARKER JR.
19 25 I WOULD DIE 4 U / PRINCE & THE REVOLUTION
20 23 CARELESS WHISPER / WHAM!
21 12 I FEEL FOR YOU / CHAKA KHAN
22 26 LOVERBOY / BILLY OCEAN
23 15 NO MORE LONELY NIGHTS / PAUL MCCARTNEY
24 32 NEUTRON DANCE / POINTER SISTERS
25 31 LOVE LIGHT IN FLIGHT / STEVIE WONDER
26 35 METHOD OF MODERN LOVE / DARYL HALL & JOHN OATES
27 29 BRUCE / RICK SPRINGFIELD
28 22 I CAN'T HOLD BACK / SURVIVOR
29 37 FOOLISH HEART / STEVE PERRY
30 38 CALL TO THE HEART / GUIFFRIA
31 33 TENDER YEARS / JOHN CAFFERTY & THE BEAVER BROWN BAND
32 36 SOLID / ASHFORD & SIMPSON
33 21 ALL THROUGH THE NIGHT / CYNDI LAUPER
34 39 JUNGLE LOVE / THE TIME
35 28 HELLO AGAIN / CARS
36 43 OPERATOR / MIDNIGHT STAR
37 40 MISLED / KOOL & THE GANG
38 41 IN NEON / ELTON JOHN
39 47 MONEY CHANGES EVERYTHING / CYNDI LAUPER
40 45 MISTAKE #3 / CULTURE CLUB

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48 コメント

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意外・・・ (240)
2021-01-10 20:53:02
こんばんは。
そっか、あの印象的なギターソロはジミー・ペイジだったんですね。ロバートもジミーも、こうした音楽も大好きだったんでしょうね。とても楽しそう。

チャートを見ていて思わず「懐かしい!」と思ったバンドが。ジェフリア…。「美伝説」というアルバムでデビューしたス―パーバンド。来日公演も行きましたよ~(多分)。なんで続かなかったのかなあ。
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奇跡のコラボ (hannah)
2021-01-10 21:38:11
星船さん、こんばんは。
前回紹介のPaulがD.Gilmourとコラボしたかた思えば、今度はJ.Page、J.Beckと英国のベテラン勢のコラボですね。
英国のこの系統はあまり聴かなかったですが。。。
しかも、プロデューサーとして一時代を築きつつあったN.Rodgersも参加ですね。
このコラボのいきさつはわかりませんが、J.Page側からのオファーだとすれば、N.Rodgersも大出世ですね。
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Unknown (太ったボンジョビ(>ー<))
2021-01-10 21:47:16
うーん、1位を狙うフォリナー、Pベイリーと偉そうなハゲ、Dヘンリー、ワム(フィーチャリングもうアンドリューはいらない)が3ポイントのショボUPに較べ、プリンスとポインター、Sペリーの4~5枚目がジャンプUPちうのも妙なチャートですね。
私としては36位に入ってきた黒い人たちが結構好きでした。
しっかり84年のアルバムチャートに高位置でランクされていて、お正月にちょと驚きましたよ。
転調部の女の人のコーラス(怒ってるっぽい)がなかなかヨクて、その … 。
さて「滴らせ屋」のペイジプラント。はっきり言えば、ロックで出て来いよ、新曲で、というのが当時の学生の感想ではないでしょうか?
82年のカバーは周りでも誰も(大学2年)知らなかったですよ。
ペイジはともかくプラントは「ビグログ」で演歌も歌えるのを示したのだから、次はアキレスみたいな演歌ハードを期待しても良かったでしょ?
3位まで行って「良かったなロバート」とも思いましたけど、聴き手としては不本意であったですよ~。
とりあえずロバートは5月ごろの、暗くてセンス抜群のあの歌を待つとしま~すです。
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Unknown (太ったボンジョビ)
2021-01-10 21:50:09
あとすみません、Pコリンズを偉そうなハゲとののしりましたけど、私もハゲなのでご容赦くださいませ。
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Unknown (サイコチキン)
2021-01-11 01:13:32
✨偉そうな禿げ✨…。ブフフフフッ…‼ この人の場合はジェネシスの頃からデコひろかったね。公の人だし…自らジャケット写真(特大)になったりして、売りにしているのだから、問題ないよ👍。気にしていたら、リッチーみたく…カツラにするでしょう。しかし…歌はうまいね~🎵
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Unknown (秋里&ままん)
2021-01-11 02:46:16
R・プラントとJ・ペイジ(≧▽≦)。
レッドツエッペリン、ミドルティーンの頃大好きで良く聴いてました。
ハニードリッパーズ(´▽`*)。
懐かしいですv。
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ツェッペリン再結成!…ではなく (音時)
2021-01-11 07:04:07
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/25986100.html
 プラント&ペイジのほか、ジェフ・ベックとナイル・ロジャース…と来れば、あんなサウンドかな?とワクワクするところ、”Sea Of Love”を聴いて誰もが「ん?」となったところでしょう。でも「In Through The Out Door」でも”アキレス最後の戦い”のような曲を期待していたら…C&Wの”Hot Dog”で『ああ何でもアリ』なんだなと思っておりました(^▽^;)のですぐに順応できました(笑)
 恋人に海においで…と誘うこの曲の歌詞。なかなかオトナの恋ってイメージで、主人公のキザな男の姿が浮かびますが…PVの最後にロバート・プラントは…ちょっとオチを意識して作られたような、楽しいビデオでありました。
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Honeydrippers (ムンドリ)
2021-01-11 09:05:34
The Honeydrippers Vol.2を期待したけど出ませんでした。もっとやってほしかったな。
Honeydrippersのヒットの4年後アル・パチーノ主演の映画『シー・オブ・ラブ』がありました。こちらはPhil Phillipsバージョンを活用したサスペンスものだったね。
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Unknown (ローリングウエスト)
2021-01-11 12:40:47
ハニー・ドリッパーズのこの曲もビックリしました。70年代アーティストのイメージがガラガラ崩れて行った曲の10指に入りますね。こうでもしなかったら80年代を生き抜いて行けなかったんっでしょうね。
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Unknown (ハリジョージスン)
2021-01-11 15:39:57
こんにちは。本当に驚きました!「Big Log」「In the Mood」の路線で行くと思ってたら……。結構好きだったのになあ。きっと、子供の頃にオリジナル曲を聴いて、気に入ってて、今回是非、歌ってみたいとなったんじゃないでしょうか。けどジェフやジミーの参加はまだしもナイル・ロジャースの参加は全く意味わかりませんでした。
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