ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1984年4月14日付 Rockwell - Somebody's Watching Me

2020-04-12 20:26:39 | 1984年ビルボードTop40
1984年4月14日付ビルボード All American Top40、3週目の1位はKenny Logginsの"Footloose"。「Footloose」ですが1984年公開の大ヒットアメリカ映画。映画のヒットとともにサウンドトラックも大ヒットしました。Kenny Logginsとしては1978年のStevie Nicksとのデュエット"Whenever I Call You 'Friend'"以来の2曲目のTop5ヒット、Loggins and Messinaとして1972年に最高位4位を記録した"Your Mama Don't Dance"を加えて3曲目のTop5ヒットで、もちろん初めての1位です。

2位は3位からアップ、Phil Collinsの"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"。映画『カリブの熱い夜』(Against All Odds)の主題歌です。Phil Collinsですが、この時点ではソロで10位を記録した"You Can't Hurry Love"、Genesisで6位を記録した"That's All"に続く3曲目のTop10ヒットで初めてのTop3ヒットになりました。
3位は3週間の2位からダウン、"Jump"、"Footloose"の大ヒットを抜けず2位止まりでした、Rockwellの"Somebody's Watching Me"。Rockwellですが、モータウンの創業者ベリー・ゴーディの息子なのです。そのRockwellのデビューシングルがついに2位まで上がりました。バックにMichael JacksonとJermaine Jacksonが参加しています。
4位は10位からジャンプアップ、Lionel Richieの"Hello"。Lionel Richieですが、The Commodores時代から数多くのヒットを持っていますが、ソロになってからもDiana Rossとのデュエットで1位となった"Endless Love"、ソロの1位"Truly"、"All Night Long"など、ソロで6曲目のTop5ヒットとなりました。
5位は6位からアップ、The Pointer Sistersの"Automatic"。The Pointer Sisters、初めてのTop5ヒットは1979年に2位を記録した"Fire"で、その後通算4曲目のTop5ヒットとなりました。

この週3週間の2位からダウンしての3位はRockwellの"Somebody's Watching Me"。年間チャートは26位。残念ながら1位にはなれませんでしたが、デビューシングルにしての大ヒットを記録しました。

Rockwellですが、アメリカのシンガー・ソングライター。Rockwellというのは芸名で、本名はKennedy William Gordyといいます。
なんといってもRockwellが有名なのは、お父さんがBerry Gordy Jr.。プロデューサーであり、ソングライターであり、そしてモータウン・レコードの創業者でありCEOです。

ということで、お父さんの才能を受け継ぎ、モータウンレコードからデビュー、1984年1月にファーストアルバム『Somebody's Watching Me』をリリース、ファーストシングル"Somebody's Watching Me"が順調にチャートを上がってきます。

"Somebody's Watching Me"の作者はRockwell自身。
なんといっても曲を聞けばわかりますが、バックボーカルにはMichael JacksonとJermaine Jacksonが参加しています。アルバムにはTeri DeSarioも参加していますね。
この曲の特徴はとにかくそのMichael & Jermaine Jacksonのバックボーカルがとても目立つ曲です。
アメリカはもちろんイギリスなどヨーロッパ各国でも大ヒットしました。

Rockwellですが、このアルバムからもう1曲"Obscene Phone Caller"という曲が最高位35位の小ヒットしますが、その後2枚出したアルバムは不発、事実上の1発屋で終わってしまいます。


今週 先週 song / artist
1 1 FOOTLOOSE / KENNY LOGGINS
2 3 AGAINST ALL ODDS / PHIL COLLINS
3 2 SOMEBODY'S WATCHING ME / ROCKWELL
4 10 HELLO / LIONEL RICHIE
5 6 AUTOMATIC / POINTER SISTERS
6 7 MISS ME BLIND / CULTURE CLUB
7 4 HERE COMES THE RAIN AGAIN / EURYTHMICS
8 11 HOLD ME NOW / THOMPSON TWINS
9 8 ADULT EDUCATION / DARYL HALL & JOHN OATES
10 5 JUMP / VAN HALEN
11 9 GIRLS JUST WANT TO HAVE FUN / CYNDI LAUPER
12 13 EAT IT / WIERD AL YANKOVIC
13 20 LOVE SOMEBODY / RICK SPRINGFIELD
14 15 THEY DON'T KNOW / TRACEY ULLMAN
15 19 YOU MIGHT THINK / CARS
16 12 I WANT A NEW DRUG / HUEY LEWIS & THE NEWS
17 17 GIRLS / DWIGHT TWILLEY
18 16 RADIO GA-GA / QUEEN
19 31 TO ALL THE GIRLS I'VE LOVED BEFORE / JULIO IGLESIAS & WILLIE NELSON
20 24 TONIGHT / KOOL & THE GANG
21 25 DON'T ANSWER ME / ALAN PARSONS PROJECT
22 27 HEAD OVER HEELS / GO GO'S
23 22 COME BACK AND STAY / PAUL YOUNG
24 18 GOT A HOLD ON ME / CHRISTINE MCVIE
25 29 AUTHORITY SONG / JOHN COUGAR MELLENCAMP
26 28 LEAVE IT / YES
27 21 THE LANGUAGE OF LOVE / DAN FOGELBERG
28 14 99 LUFTBALLONS / NENA
29 40 THE LONGEST TIME / BILLY JOEL
30 32 A FINE FINE DAY / TONY CAREY
31 41 BREAKDANCE / IRENE CARA
32 38 SHOW ME / PRETENDERS
33 33 THE KID'S AMERICAN / MATTHEW WILDER
34 35 HOLDING OUT FOR A HERO / BONNIE TYLER
35 39 NO MORE WORDS / BERLIN
36 47 OH SHERRIE / STEVE PERRY
37 37 ONE IN A MILLION / ROMANTICS
38 56 LET'S HEAR IT FOR THE BOY / DENIECE WILLIAMS
39 45 DANCING IN THE STREETS / SHALAMAR
40 46 BORDERLINE / MADONNA
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Paul Young - Come Back and Stay(1984年の洋楽 Part14)

2020-04-09 21:15:12 | '84年洋楽
1984年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart14はPaul Youngの"Come Back and Stay"。
最高位は4月7日付の22位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Paul Youngですがイギリス出身のポップスシンガー。
イギリスのニューウエイブロックバンドやブルー・アイド・ソウルグループのボーカリストとして活動していましたが、1982年になってソロシンガーとしてデビューしました。
ソロでのファーストアルバム『No Parlez』を1983年にリリース。このアルバムは母国イギリスでいきなり大ヒットし、1位を記録、ヨーロッパ各国でも1位を記録するなど大ヒットします。
さらにはこのアルバムからシングルカットされた"Wherever I Lay My Hat (That's My Home)"もイギリスで1位、シングルでもヨーロッパで大ヒットします。

アメリカでは、"Wherever I Lay My Hat (That's My Home)"が最高位70位止まりとなるなど、残念ながらヒットには結びつきませんでしたが、この曲"Come Back and Stay"が初めてヒット、Top40にチャートインし、最高位も22位を記録します。
そしてセカンドアルバム『The Secret of Association』からのシングル"Every Time You Go Away"が日本も含めて世界中で大ヒットし、大人気ポップスシンガーとしての地位を確立します。もちろん皆さんご存知ですよね。

"Come Back and Stay"ですが、曲の作者はアメリカのシンガーソングライター Jack Lee。オリジナルは彼自身が1981年にレコーディングしたもので、Paul Youngバージョンはそのカバーです。
前述のようにこの曲はPaul Youngのアメリカでの初めてのヒットで、彼の歌を初めて聞きました。良い声しているなぁ!というのがその時の印象でした。
最高位22位ですぐに落ちてしまいましたので、まさかその後、ここまでの大スターになるとは、想像もしていませんでした。


この曲はPaul Youngの初めてのヒット曲"Wherever I Lay My Hat (That's My Home)"、イギリスでNo.1を記録したほか、ヨーロッパ各国でTop10に入るヒットとなりました。残念ながらアメリカでは最高位70位。いまいちのヒットで終わってしまいました。
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ビルボード 全米 Top40 1984年4月7日付 Dan Fogelberg - The Language of Love

2020-04-05 20:37:50 | 1984年ビルボードTop40
1984年4月7日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はKenny Logginsの"Footloose"。「Footloose」ですが1984年公開の大ヒットアメリカ映画。映画のヒットとともにサウンドトラックも大ヒットしました。Kenny Logginsとしては1978年のStevie Nicksとのデュエット"Whenever I Call You 'Friend'"以来の2曲目のTop5ヒット、Loggins and Messinaとして1972年に最高位4位を記録した"Your Mama Don't Dance"を加えて3曲目のTop5ヒットで、もちろん初めての1位です。

2位は前週と変わらずこれで3週目の2位、Rockwellの"Somebody's Watching Me"。Rockwellですが、モータウンの創業者ベリー・ゴーディの息子なのです。そのRockwellのデビューシングルがついに2位まで上がりました。バックにMichael JacksonとJermaine Jacksonが参加しています。
3位は7位からジャンプアップ、Phil Collinsの"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"。映画『カリブの熱い夜』(Against All Odds)の主題歌です。Phil Collinsですが、この時点ではソロで10位を記録した"You Can't Hurry Love"、Genesisで6位を記録した"That's All"に続く3曲目のTop10ヒットで初めてのTop3ヒットになりました。
4位は前週と変わらず、Eurythmicsの"Here Comes The Rain Again"。Eurythmicsですが、アメリカでの初ヒットでNo.1を記録した"Sweet Dreams (Are Made of This)"以来2曲目のTop5ヒットです。
5位は3位からダウン、5週間の1位の年度を代表する大ヒット、Van Halenの"Jump"。Van Halenですが、初めてのヒット"You Really Got Me"以来この曲で5曲のTop40ヒットがありますが、これまでの最高が12位を記録した"(Oh) Pretty Woman"、初めてのTop10ヒットでついに1位獲得です。

この週17位からダウンして21位はDan Fogelbergの"The Language of Love"。最高位は3月24日付の13位。最高位13位でしたが残念ながら年間チャートは圏外でした。

Dan Fogelbergですが、私のブログには何度も登場しています、アメリカのシンガーソングライター。
名曲を何曲も生み出し、その優しい歌声にはいつも癒されています。

そのDan Fogelbergの7枚目のアルバム『Windows and Walls』からのファーストシングルカット曲がこの曲"The Language of Love"です。
作詞作曲はもちろんDan Fogelberg自身。プロデュースはDan Fogelbergと Marty Lewisが務めています。
例によってDan Fogelbergがボーカルはもちろん、リードギターにリズムギター、パーカッションと一人何役も務めています。
バックボーカルにはイーグルスのTimothy B. Schmitが参加しています。
この曲は彼にしてはロックっぽい曲ですね。残念ながら彼の最後のTop40ヒットになってしまいました。


実はこのアルバム『Windows and Walls』、Top40には入りませんでしたが、超名曲があります。その曲は"Believe in Me"。セカンドシングルで、最高位は残念ながらTop40一歩手前の48位止まりでしたが、これぞDan Fogelberg、素晴らしい心に残る名曲です。是非聞いてみてください。


今週 先週 song / artist
1 1 FOOTLOOSE / KENNY LOGGINS
2 2 SOMEBODY'S WATCHING ME / ROCKWELL
3 7 AGAINST ALL ODDS / PHIL COLLINS
4 4 HERE COMES THE RAIN AGAIN / EURYTHMICS
5 3 JUMP / VAN HALEN
6 8 AUTOMATIC / POINTER SISTERS
7 10 MISS ME BLIND / CULTURE CLUB
8 9 ADULT EDUCATION / DARYL HALL & JOHN OATES
9 5 GIRLS JUST WANT TO HAVE FUN / CYNDI LAUPER
10 13 HELLO / LIONEL RICHIE
11 12 HOLD ME NOW / THOMPSON TWINS
12 6 I WANT A NEW DRUG / HUEY LEWIS & THE NEWS
13 14 EAT IT / WIERD AL YANKOVIC
14 11 99 LUFTBALLONS / NENA
15 25 THEY DON'T KNOW / TRACEY ULLMAN
16 19 RADIO GA-GA / QUEEN
17 21 GIRLS / DWIGHT TWILLEY
18 16 GOT A HOLD ON ME / CHRISTINE MCVIE
19 28 YOU MIGHT THINK / CARS
20 26 LOVE SOMEBODY / RICK SPRINGFIELD
21 17 THE LANGUAGE OF LOVE / DAN FOGELBERG
22 24 COME BACK AND STAY / PAUL YOUNG
23 15 THRILLER / MICHAEL JACKSON
24 30 TONIGHT / KOOL & THE GANG
25 29 DON'T ANSWER ME / ALAN PARSONS PROJECT
26 22 GIVE IT UP / KC
27 36 HEAD OVER HEELS / GO GO'S
28 32 LEAVE IT / YES
29 35 AUTHORITY SONG / JOHN COUGAR MELLENCAMP
30 23 RUNNER / MANFRED MANN'S EARTH BAND
31 39 TO ALL THE GIRLS I'VE LOVED BEFORE / WILLIE NELSON & JULIO IGLESIAS
32 38 A FINE FINE DAY / TONY CAREY
33 37 THE KID'S AMERICAN / MATTHEW WILDER
34 34 RED RED WINE / UB40
35 42 HOLDING OUT FOR A HERO / BONNIE TYLER
36 20 BACK WHERE YOU BELONG / 38 SPECIAL
37 40 ONE IN A MILLION / ROMANTICS
38 44 SHOW ME / PRETENDERS
39 43 NO MORE WORDS / BERLIN
40 47 THE LONGEST TIME / BILLY JOEL
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Tina Turner - Lets Stay Together(1984年の洋楽 Part13)

2020-04-02 20:10:51 | '84年洋楽
1984年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart13はTina Turnerの"Lets Stay Together"。
最高位は3月24日の26位。年間チャートは圏外でした。

Tina Turnerですが、長いキャリアで数々の大ヒット曲を持つアメリカ出身の偉大な女性ボーカリストです。
デビューは1960年代初め、パートナーの Ike Turnerとともに Ike & Tina Turnerを結成、初めてのシングルヒットは1960年に最高位27位を記録した"A Fool In Love"です。
その後も70年代にかけて沢山の大ヒット曲を生み出します。

そのアイクとも、70年代中頃に離婚、コンビは解消し、ソロ活動を開始します。
ソロ活動後も、しばらくはヒット曲が生まれませんでしたが、1984年にリリースした彼女の5枚目のソロアルバム『Private Dancer』からのファーストシングルカット曲がこの曲"Lets Stay Together"で、久し振りの復活のヒットとなります。
このアルバム『Private Dancer』はこの後大ヒットアルバムとなり、最高位3位を記録、このアルバムからはNo.1ヒット"What's Love Got to Do with It"を含め4曲のTop40ヒットを出すことになります。

"Lets Stay Together"ですが、この曲のオリジナルはAl Green。1972年にリリースされ、1972年2月12日の1週間のみですが1位を記録、年間チャートも11位のAl Green最大のヒット曲です。
曲の作者はAl GreenにWillie Mitchell、Al Jackson Jr.の3人の共作です。
このAl Greenの大ヒット曲がTina Turnerの素晴らしい声量・歌声でよみがえりました。
当時、このTina Turnerバージョンのこの曲を聞いた時、その迫力ある歌声に驚いたものでした。



こちらがAl Greenのオリジナルバージョンです。
コメント (20)
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