ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1986年9月6日付 バナナラマ Bananarama - Venus

2022-09-04 20:43:04 | 1986年ビルボードTop40
1986年9月6日付ビルボード All American Top40、この週も1位の交代がありました、2位から上がっての1位はBananaramaの"Venus"。Bananaramaですが、イギリス出身のガールグループ。Top40には、84年に"Cruel Summer"が最高位9位を記録、この曲が2曲目のTop40ヒットで、初めてのNo.1獲得です。

2位は4位からアップ、Berlinの"Take My Breathe Away Love Theme From ”Top Gun””。曲名から分かるように、大ヒット映画「Top Gun」のテーマ曲です。Berlinですが、アメリカ出身のロックバンド、1984年に最高位23位を記録した"No More Words"が初めてのTop40ヒット。この曲が2曲目のヒットで、2位まで上がってきました。
3位は1週のみの1位からダウン、Steve Winwoodの"Higher Love"。Steve Winwoodですが、60年代からブリティッシュロックシーンで活躍しているスーパースター。伝説的なロックバンド、Trafficや、Blind Faithで活躍、81年に、"While You See A Chance"が最高位7位の初のソロヒットを記録、この曲で2曲目のTop10ヒットで、もちろん初めてのNo.1ヒットです。
4位は5位からアップ、Lionel Richieの"Dancing On The Ceiling"。Lionel Richieですが、1984年にCommodoresを脱退します。ソロ活動については、脱退前から開始し、1981年に、Diana Rossとのデュエット"Endless Love"が、9週間の1位の歴史的な大ヒットを記録、その後も大ヒットを重ね、この曲を含め、計11曲のソロシングル全部がTop10ヒット。そのうち、この曲を含め9曲がTop5ヒットで5曲がNo.1ヒットとなりました。
5位は6位からアップ、Carl Anderson And Gloria Loringの"Friends & Lovers"。テレビドラマ「Days of Our Lives」の挿入歌、「Days of Our Lives」ですが、いわゆる「昼メロ」です。
Carl Anderson もGloria Loringも、俳優兼シンガー。両者とも、アルバムを出してはいるようですが、初めてのTop40ヒットがTop5まで上がってきました。

この週1位はBananaramaの"Venus"。1位はこの1週のみ、年間チャートは38位。チャートに入っている期間が、Hot100に19週と短かったためか、年間チャートはいまいち低い順位ではありましたが、グループ最大のヒットとなりました。

Bananaramaですが、イギリス出身の3人組ガールズグループ。デビューは1981年。1983年に、2枚目のアルバムからのシングル"Cruel Summer"が初めてのTop40ヒットとなり、最高位9位を記録します。
続く3枚目のアルバム『True Confessions』からのファーストシングルカットがこの曲"Venus"で、初のNo.1を記録しました。

"Venus"ですが、この曲は全世界で、様々な年代の方々に人気の、超有名な曲です。
オリジナルは、ご存知でしょう、1969年にまで遡ります、オランダのロックグループShocking Blueの大ヒット、1970年2月7日に、1週のみですが1位となり、年間チャートは33位、オランダ出身のミュージシャンで初めてのNo.1獲得となった曲です。

"Venus"の曲の作者は、Shocking Blueのメンバーで、ギター担当のRobbie van Leeuwen。Shocking BlueバージョンのプロデュースもRobbie van Leeuwenが務めています。
60年代に作られた曲ですが、今聞いても、この曲が60年代!、と驚くほど斬新な曲でした。

その"Venus"を、80年代のダンスミュージック風にアレンジしたのがBananaramaの"Venus"です、が、楽器と録音が新しくなっただけで、曲調などあんまり変わりませんね。
Bananaramaですが、翌年の87年に"I Heard a Rumour"が最高位4位を記録するヒットになりますが、その後はTop40ヒットにはなりませんでした。メンバーは変わりながらも、今でも活動を続けているようです。


さて、こちらがオリジナルのShocking Blueバージョン。Shocking Blueは、74年まで活動を続けますが、アメリカでのTop40ヒットはこの曲のみ、一発屋だったですが、オランダなどヨーロッパでは沢山の大ヒットを持っている人気グループです。


日本でもこの曲、ヒットしました。オリジナルから日本でもヒットしたようで、日本のいろんな歌手の方々にカバーされている曲です。70年代初めに尾崎紀世彦さんがカバーしているようです。
もちろんBananaramaバージョンも日本でヒットし、長山洋子さんのカバーバージョンが同時期に大ヒットしました。長山洋子さんといえば、この当時はアイドルでしたが、後に演歌歌手になった方です。


今週 先週 song / artist
1 2 VENUS / BANANARAMA
2 4 TAKE MY BREATH AWAY(LOVE THEME FROM "TOP GUN") / BERLIN
3 1 HIGHER LOVE / STEVE WINWOOD
4 5 DANCING ON THE CEILING / LIONEL RICHIE
5 6 FRIENDS AND LOVERS / CARL ANDERSON & GLORIA LORING
6 9 STUCK WITH YOU / HUEY LEWIS & THE NEWS
7 7 SWEET FREEDOM(THEME FROM "RUNNING SCARED") / MICHAEL MCDONALD
8 13 WORDS GET IN THE WAY / MIAMI SOUND MACHINE
9 3 PAPA DON'T PREACH / MADONNA
10 15 WALK THIS WAY / RUN-D.M.C.
11 14 BABY LOVE / REGINA
12 8 RUMORS / TIMEX SOCIAL CLUB
13 18 DON'T FORGET ME (WHEN I'M GONE) / GLASS TIGER
14 23 DREAMTIME / DARYL HALL
15 22 LOVE ZONE / BILLY OCEAN
16 19 MAN SIZE LOVE(FROM "RUNNING SCARED") / KLYMAXX
17 24 THE CAPTAIN OF HER HEART / DOUBLE
18 12 GLORY OF LOVE(THEME FROM "THE KARATE KID PART Ⅱ) / PETER CETERA
19 16 YANKEE ROSE / DAVID LEE ROTH
20 10 MAD ABOUT YOU / BELINDA CARLISLE
21 11 WE DON'T HAVE TO TAKE OUR CLOTHERS OFF / JERMAINE STEWART
22 25 TWO OF HEARTS / STACEY Q
23 20 THAT WAS THEN, THIS IS NOW / THE MONKEES
24 26 WHEN I THINK OF YOU / JANET JACKSON
25 27 THROWING IT ALL AWAY / GENESIS
26 28 PRESS / PAUL MCCARTNEY
27 21 YOU SHOULD BE MINE / JEFFREY OSBORNE
28 34 MISSIONARY MAN / EURTHMICS & ARETHA FRANKLIN
29 31 OH PEOPLE / PATTI LABELLE
30 33 HEAVEN IN YOUR EYES / LOVERBOY
31 37 ALL CRIED OUT / LISA LISA & CULT JAM
32 39 TWIST AND SHOUT / BEATLES
33 36 LOVE WALKS IN / VAN HALEN
34 40 MONEY$ TOO TIGHT / SIMPLY RED
35 35 VELCRO FLY / ZZ TOP
36 46 HEARTBEAT / DON JOHNSON
37 43 A MATTER OF TRUST / BILLY JOEL
38 17 THE EDGE OF HEAVEN / WHAM!
39 49 TYPICAL MALE / TINA TURNER
40 42 POINT OF NO RETURN / NU SHOOZ
コメント (36)
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