ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

マドンナ Madonna - La Isla Bonita(1987年の洋楽 Part18)

2023-05-11 23:10:03 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart18は、Madonnaの"La Isla Bonita"。最高位は5月2日付から3週間続けた第4位。年間チャートは58位。この曲は、アルバム『True Blue』からは5曲目となるシングルカット曲。5曲目にしての大ヒットを記録しました。

Madonnaですが、私のブログには。もちろん何度も登場済みのスーパースターです。
レコードデビューは、シングルのみの"Everybody"が1982年、この曲はダンスチャートのみで、レギュラーチャートではヒットしませんでした。続いて翌年、1983年の7月に、デビューアルバム、『Madonna』をリリースします。

シングルの初のヒットは、1983年の12月に"Holiday"、最高位は16位。それからこの時まで、まだ4年ほどしか経っていないのですが、この時点で既にこの曲でこの曲で13曲目のTop40ヒットで、Like a Virgin"、"Crazy for You"、"Live to Tell"、"Open Your Heart"の4曲のNo.1を含め11曲目のTop5ヒットとなりました。

そのMadonna、3枚目のアルバム『True Blue』を1986年6月にリリース。まずはファーストシングルの"Live to Tell"が1週間の1位を記録、この曲を皮切りに、"Papa Don't Preach"も連続の1位、"True Blue"が3位、そして4曲目のシングル"Open Your Heart"も1位を記録、なんと4曲続けてのTop3ヒットとなりました。"Papa Don't Preach"については、こちらをご覧ください→→→

この アルバムのプロデューサーは、Madonna自身に、アメリカのミュージシャンでプロデューサーのStephen Bray、ソングライターのPatrick Leonardの3人が担当しています。『True Blue』ですが、それまでのアルバムが、ダンスミュージック主体の音楽であったのに比べ、ストリングスが参加するなど、多彩なマドンナの魅力がたっぷり楽しめるアルバムでした。

そして、このアルバムからの5曲目のシングルがこの曲"La Isla Bonita"です。曲は、Madonnaに、ソングライターのPatrick Leonard、そこにBruce Gaitschが歌詞を加えて作られました。

この曲には驚きました。ラテンミュージックのバラードです。Bruce Gaitschが演奏しているのがスパニッシュギターに、ブラジルのパーカッション二ストPaulinho da Costaが演奏するラテン系の打楽器が加わったこの曲、マドンナの歌唱力の幅広さが改めて感じさせられました。

PVも魅力的です。デビューからまだ4年ですが、アメリカンポップス界のスーパースターとなったマドンナ、この曲は、最高位4位とはいえ、彼女の歌唱の素晴らしさを改めて感じさせてくれた、代表曲の一つといえるでしょう。
コメント (22)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビルボード 全米 Top40 1987年5月9日付 カッティング・クルー Cutting Crew - (I Just) Died In Your Arms

2023-05-07 20:37:06 | 1987年ビルボードTop40
1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年5月9日付、2週目の1位はCutting Crewの"(I Just) Died In Your Arms"。Cutting Crewですが、イギリスのロックグループ、この曲がデビューシングルで、No.1獲得です。

2位も前週と変わらず、Jody Watleyの"Looking For A New Love"。Jody Watleyですが、以前ちょっと私のブログでも触れましたが、ソウル・ボーカルグループShalamarの元メンバー、この曲はソロになってからの初めてのヒット曲で2位まで上がってきました。Shalamar時代には、3曲のTop40ヒットを持っています。

3位は6位からアップ、U2の"With Or Without You"。U2ですが、アイルランド出身、デビューは1980年、母国やヨーロッパではすでに大人気バンドですが、アメリカでは、84年、"(Pride) In The Name Of Love"が最高位33位、この曲が2曲目のTop40ヒットで3位まで上がってきました。

4位は前週と変わらず、Madonnaの"La Isla Bonita"。Madonnaですが、もちろん皆さんご存知のスーパースター。83年に"Holiday"が初めてのTop40ヒット、それからまだ4年しか経っていませんが、この曲で13曲目のTop40ヒットで、Like a Virgin"、"Crazy for You"、"Live to Tell"、"Open Your Heart"の4曲のNo.1を含め11曲目のTop5ヒットとなりました。

5位は3位からダウン、残念ながら1位にはなれませんでしたが、初のヒットが最高位2位を記録する大ヒットになりました、Crowded Houseの"Don't Dream It's Over"。Crowded Houseですが、オーストラリア出身のロックグループ、アメリカでの初のシングルヒットが最高2位を記録しました。

この週2週目の1位はCutting Crewの"(I Just) Died In Your Arms"。1位は5月2日と9日の2週間、年間チャートは32位。Hot100には17週と、短めのヒットのため、年間チャートは低めでしたが、デビューシングルが大ヒットとなりました。

Cutting Crewですが、イギリスのロックグループ、イギリス人ミュージシャンのNick Van Eede が中心となって、カナダ人ギタリストのNick Van Eede が加わって結成された、イギリスとカナダの混成グループです。

デビューアルバムの前に、まずは、1986年にリリースされたファーストシングルのこの曲"(I Just) Died In Your Arms"が、イギリスで大ヒット、イギリスのチャートで4位を記録します。続いて、この曲が入ったデビューアルバム『Broadcast』が1986年10月にリリースされます。

"(I Just) Died In Your Arms"は、翌年1987年になってから、アメリカを含め、日本など、全世界でのヒットとなります。
曲の作者は、中心メンバーのNick Van Eede。プロデューサーは、Cutting Crewのメンバーに、プロデューサーのTerry BrownとJohn Jansenの3人。Terry Brownは、Rushのプロデューサーとして有名な方です。

この曲は、オープニングの「(I Just) Died In Your Arms ~ ♪」から、いきなり引き込まれる素晴らしい曲です。心に響くメロディ、文句なくロックバラードの名曲でしょう。


今週 先週 song / artist
1 1 DIED IN YOUR ARMS / CUTTING CREW
2 2 LOOKING FOR A NEW LOVE / JODY WATLEY
3 6 WITH OR WITHOUT YOU / U2
4 4 LA ISLA BONITA / MADONNA
5 3 DON'T DREAM IT'S OVER / CROWDED HOUSE
6 5 SIGN 'O' THE TIMES / PRINCE
7 13 HEAT OF THE NIGHT / BRYAN ADAMS
8 16 THE LADY IN RED / CHRIS DEBURGH
9 18 BIG LOVE / FLEETWOOD MAC
10 7 I KNEW YOU WERE WAITING(FOR ME) / ARETHA FRANKLIN & GEORGE MICHAEL
11 19 TALK DIRTY TO ME / POISON
12 14 WHAT'S GOING ON / CYNDI LAUPER
13 8 THE FINER THINGS / STEVE WINWOOD
14 23 YOU KEEP ME HANGIN' ON / KIM WILDE
15 20 RIGHT ON TRACK / BREAKFAST CLUB
16 21 NOTHING'S GONNA CHANGE MY LOVE FOR YOU / GLENN MEDEIROS
17 26 ALWAYS / ATLANTIC STARR
18 24 I KNOW WHAT I LIKE / HUEY LEWIS & THE NEWS
19 10 STONE LOVE / KOOL & THE GANG
20 9 NOTHING'S GONNA STOP US NOW / STARSHIP
21 22 SERIOUS / DONNA ALLEN
22 29 WANTED DEAD OR ALIVE / BON JOVI
23 27 SE LA / LIONEL RICHIE
24 30 IF SHE WOULD HAVE BEEN FAITHFUL / CHICAGO
25 34 DAY-IN DAY-OUT / DAVID BOWIE
26 11 WALKING DOWN YOUR STREET / BANGLES
27 15 COME AS YOU ARE / PETER WOLF
28 31 THE RIGHT THING / SIMPLY RED
29 40 HEAD TO TOE / LISA LISA & CULT JAM
30 17 DOMINOES / ROBBIE NEVIL
31 35 MEET ME HALF WAY / KENNY LOGGINS
32 33 GET THAT LOVE / THOMPSON TWINS
33 38 DIAMONDS / HERB ALPERT
34 39 IN TOO DEEP / GENESIS
35 36 HEARTBREAK BEAT / PSYCHEDELIC FURS
36 37 YOU CAN CALL ME AL / PAUL SIMON
37 12 MIDNIGHT BLUE / LOU GRAMM
38 25 LEAN ON ME / CLUB NOUVEAU
39 42 FASCINATED / COMPANY B
40 43 JUST TO SEE HER / SMOKEY ROBINSON
コメント (22)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ピーター・ウルフ Peter Wolf - Come As You Are(1987年の洋楽 Part17)

2023-05-04 21:16:52 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart17は、Peter Wolfの"Come As You Are"。最高位は4月25日付と5月2日付の2週間の第15位。年間チャートは圏外でした。

Peter Wolfですが、そうです、1967年から1983年までの長い間、The J. Geils Bandの看板リードボーカルとして大活躍したアメリカのロックミュージシャンです。
J. Geils Bandは、元々は、ブルースロックバンドとしてデビューしましたが、70年代に入って1974年にリリースしたアルバム「Nightmares...and Other Tales from the Vinyl Jungle」収録の"Must of Got Lost"が12位のヒットを記録して、アメリカンロックの人気バンドになります。

70年代後半から80年にかけて、最高位35位の"One Last Kiss"や、最高位32位の"Comeback"、最高位38位の"Love Stinks"と、30位台のスマッシュヒットを連発しましたが、この3曲は、泥臭いながらも、ポップ色が強くなったロックでした。この3曲は私のお気に入りで、3曲とも私のブログで紹介しています。こちらをご覧ください→→→

そして、1981年に出したアルバム「Freeze Frame」、皆さんご存知ですよね、まさかのアルバムチャートNo.1、ファーストシングルカットされた"Centerfold"でついに爆発的な大ヒットを記録します。「産業ロック」になり人気取りに走ったと批判もあったようですが、いい曲、良いアルバムでした。こちらをご覧ください→→→

突然の大ヒット、あまりの人気が災いしたのでしょうか、次に出したライブアルバム『Showtime!』を最後に、Peter Wolfは、15年在籍したThe J. Geils Bandを脱退、ソロ活動を開始します。

初のソロアルバムは1984年リリースの『Lights Out』、そのアルバムから、シングル"Lights Out"が最高位12位、続いて"I Need You Tonight"が36位のまずまずのヒットになります。こちらをご覧ください→→→
The J. Geils BandからPeter Wolfへと、私のブログにはよく登場していますね。Peter Wolfのボーカル、大好きなんです。

1987年、ソロ2枚目のアルバム『Come as You Are』をリリース、そのアルバムからのシングルカット曲がこの曲"Come As You Are"です。
曲は、やっぱり、J. Geils Bandの曲調ですよね。Peter Wolfがピョンピョン飛び跳ねながら歌う PVが楽しいです。
コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする