池井戸潤の『アキラとあきら』を読んだ。700頁超の長編小説。
|
零細工場の息子で金融機関の融資が受けれずに工場をつぶした父の苦労を見てきた山崎瑛(あきら)と、開運会社の御曹司階堂彬(あきら)の物語。二人のあきらは産業中央銀行に同期入社で・・・。
後半は彬のお話が中心で瑛の出番が少ないのがちと残念だが、いかにも池井戸潤的な作品で楽しく読める。この作者は外れがないなぁ。この作者は予定調和的な作品が多く、ある程度結末はわかっているのだが、それでも楽しく読ませるのは作者の力量なんだろうな。