東野圭吾の『危険なビーナス』を読んだ。
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獣医の主人公のところに異父弟の妻だという女性が訪れる。異父弟が結婚したことは知らされておらず驚くのだが、彼女は異父弟が疾走したといい、主人公に助けを依頼する。主人公は彼女を手助けしつつも彼女に惹かれていき・・・。
コミカルなタッチで描かれる作品で、いろんな謎が最終盤で一気に判明するミステリー。主人公の常軌を逸した行動は理解不能で、読み進めるほどになんだかなぁな展開だが、ラストに意外な真相が待っていて楽しく読める。
以下ネタバレを含むので未読の方は決して読まないように。
異父弟の妻って怪しいよなぁ・・・と思って読んでいたのだが、まさか潜入捜査官だったとは。さらに主人公の母の死が、事故でなく殺人で、犯人が叔母の配偶者だという真相。ラストは驚きの連続だ。