岸田るり子の『月のない夜に』を読んだ。
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双子の妹冬花が殺人容疑で逮捕されたと聞き実家のある京都へ戻る姉の月光。殺害されたのは冬花の高校時代の同級生の喜代。喜代のまわりには不審な死が多く、調べていくと・・・。冬花、月光、喜代の3人の視点で語られる作品で、喜代の人をたぶらかす術はなかなかのもので、その彼女がなぜ殺されなければならなかったのか・・・。
なかなかに面白く読める作品で、引き込まれて一気に読了。喜代の悪女ぶりが見事に描かれている。いるよねぇ、こういう人。意外な犯人はわからなかったなぁ。以下ネタバレを含むので未読の方は読まないように。
二転三転のあと最後に明かされるのは、喜代を殺したのは彼女の甥の卓隆で、彼がすべての殺人を行っていたというもの。こりゃわからんよねぇ。うまく騙された気分だ。
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