知念実希人の『崩れる脳を抱きしめて』を読んだ。病院を舞台に描くミステリーで恋愛小説。
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葉山の病院で実習する研修医の主人公。末期の脳腫瘍患者の女性を担当するのだが、互いに心を通わせて・・・。実習を終えて広島に戻った主人公のところに彼女の死の知らせが届く。不審に思った主人公が調べていくと意外な事実が浮かび上がる。
わたし著者の文体はあまり好きではないのだが、そんなこと関係なく面白く読ませる作品で一気に読了。途中で「なんじゃそりゃ」っていう展開はあるものの、驚きの真実が待っている。以下ネタバレを含むので未読の方は読まないように。
弓狩環と朝霧由が入れ替っていたいたというのが意外な真実で、ありえんだろと思うほど強引な展開ではあるが、なんとかうまくまとめている。ラストが微笑ましくていいねぇ。主人公の父親からの手紙の謎解きは、切手をつかった古典的なものだが、わたし好きだなぁ。思わず「巧い!」って言いそうになったよ。
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