堂場瞬一の『犬の報酬』を読んだ。
自動車メーカーのタチ自動車で、自動運転の公道での実験中に事故が起こる。軽い事故でさしたる問題もないのであえて公表しなかったのだが、東日新聞がこの事故をスクープ。事故を知る者は社内でも限られており、誰が漏らしたのか調査をするよう社長から指示が出る。するとその社内調査についても東日新聞が記事に、いったい誰がリークしているのか?そんな折、自動運転実験車両が死亡事故を起こしてしまい、タチ自動車は窮地に・・・。
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誰がリークしているのか?という点ではミステリー要素たっぷり。リークしていたのは意外な人物で、さらにその先にも意外な真実が・・・。なかなかに面白く読める作品で、以下ネタバレなので未読の方は読まないように。
情報をリークしていたのは社長秘書の花田で、彼女は本来技術職でそちらを希望していたにもかかわらず社長秘書に甘んじていた。そんな彼女に、別の会社で希望の仕事を提供する前提でリークさせていたのは国交省の審議官だったというのが真実。
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