吉上亮の『泥の銃弾』を読んだ。上下巻合わせて900頁近い長篇サスペンス。
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日本が海外からの難民を受け入れ始めたという舞台設定。2019年7月、オリンピックを1年後に控えた新国立競技場で都知事が狙撃される。知事は一命をとりとめ、クルド系の難民が犯人として逮捕されるが、被疑者は勾留中に死亡。この事件の真相を追う報道記者の天宮に正体不明の協力者が現れて・・・。
難民がテーマの壮大なお話で、それなりに楽しく読める作品。クルド系の国籍すら持たないアル・ブラクという男の人生を描いたお話でもある。が、かなり無茶苦茶な展開で、特にラスト近くは東京駅での銃撃戦などもうグダグダ。ちょっと残念だなぁ・・・。
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