平野啓一郎の『ある男』を読んだ。映画化されてるみたい。
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東京での結婚生活が破綻し、離婚して実家のある宮崎の地方都市に子供を連れて帰ってきた里枝。谷口大祐と知り合って再婚。子供ももうけたのだが、大祐は仕事中の事故で死亡。そして亡くなった夫は「谷口大祐」ではないことが判明。夫は何者だったのか?離婚のとき世話になった弁護士の城戸に調査を依頼するのだが・・・。
夫が実は別人だったという衝撃の事実だが、お話しの方は、夫が誰だったかを探るのがメインではなくて、依頼された弁護士の城戸の内面と現実を描いていく。ちと重い話でなんだかなぁ・・・、読みやすい話ではないなぁ。
以下ネタバレを含むので未読の方は読まないように。
過去を捨て去りたいもの同士の人生(戸籍)の交換が行われていて、父親が殺人犯でその過去を捨て去りたくて「谷口大祐」の人生を手に入れたのが里枝の夫だったというのが真相。
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