「ニックの最初のコンサートの時、しんじゅさんに貰ったゴムの木を、あんたらが山梨に引っ越す時、私に預けて行ったやろ? あれを挿し木してみたんよ。ほれ。『しん樹さん』と名付けたからね!」
ああ!! そうやったそうやった。ゴムの木を預けて別れた、なんていい話を、すっかり忘れとった。持つべきは親友達。NY以来の親友、東京の親友、富山の親友、山梨の親友、宇和島の親友、そしてこの松山の親友。こんだけで一生保つ。皆んな元気にしとる? どんなに離れても、どんだけ私が落ちぶれても、心は側にいて一緒に泣いてくれるのが親友や!
※しんじゅさん
古株のいつき組組員。女優東ちづるさんに
そっくり。松山はいくガイド時代の同僚。河野しんじゆ句集『職歴欄』。
おまけ。
ゴムの木は季語では無い。ゴムの木の俳句の中では、今のところの一番がこちら。
天井にとどくゴムの木年忘れ 岸本尚毅
ゴムの木を写生しているようで、どんな部屋で、どんな人々が集って、どんな忘年会をしているのか、ありありと見えて来る。