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ミセスローゼンの上人坂日記

春星と並んでゐたる冬の星

吹雪のやんだ青空を見ながら、きらきらのパウダースノウを滑ってゆく喜びは、なんと言ったらいいのでしょう。車の運転の一億倍楽しい。うん。そして高山の夜空、星空の美しさもまた、これまた言いようがないね。今、まさにこんな感じ。うん、そう。この星は、お水取りの春の星です。けど春星だけじゃないんだな、ここにあるのは。真冬の星も一緒にいるからもっと人の息吹を感じない、神の存在さえ否定できる、宇宙空間みたいな清潔な場所になってるんですよね。と、楼前先生に思わず言ったら、まったく理解せず、「そうですね、神の存在を思わず信じたくなるような瞬間ですね」と言われた。
私と先生の間には、常にこんくらいの誤解がある。
まべつに言葉は関係ないけど。犬と飼い主の間に言葉がいらないように。もっと正確に言えば、飼い主にとって犬に語りかけることは大切な生活の一部なんだけど、犬はそれに答えられないし、犬はたぶん飼い主よりもっと深いことを感じてる、言葉にはしないけど、みたいな感じかな。
今朝の整体で、チコは真っ赤な目をして、ちよい不機嫌だった。昨夜バーでパーティーがあったから、きっと飲みすぎたんだ。ガールフレンドと喧嘩した? とは聞けなかった。
リハビリの後で、アンドリューに今夜バーに誘われた。
「ゆうべ出てたギタリストはよかったそうだよ。ぼくは行かなかったけど。今夜は行ってみようかな?君は行く?」と、目をみつめられた。これって誘ってるよなあ。そういう意味じゃないけど、単に生徒つか患者を親切で誘ってるんだけど、誘いは誘いだよなあ。
で、楼前先生に、「アンドリューに誘われました。ねえねえ、今夜ギター聞きに行きましょうよ」と言ったら、「君一人で行きなさい。ぼくは眠いから」と言われた。

写真はポルティーリョの名物犬。
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