(アンドリューはスキーインストラクター、かつフィジカルセラピストでもある。彼が自分のポールを雪に突き刺して、「ここまでおいで」という。私が右膝の左側の靭帯を鍛えるべくゆるやかなスロープを滑り降りるあいだ、アンドリューは私のすぐ前で両手を広げて、後ろ向きにすべってくれる。私はその両手をめがけてすべる。こーれがいいんだなー。きれいな金髪に歯が雪より白い。ボールまでうまくすべったからって抱きしめてくれたりはしない。
ジムのトレーナーのチコもすごくいいんだなー。チコは黒髪で真っ黒なまつげが長い。痩せてるのにたくましい。ヨガインストラクターで、フィジカルセラピストのチコに私の膝を治療してもらってる。マンツーマンでヨガもしてる。スペイン語で、「足を持ち上げて」とか「もっと」とか言われると、いいんだなーこれがー。かたことの英語もまたかわいくて、アンドリューとチコ、どっちか迷って心が痛い。白王子と黒王子。エドワードとジェイコブ。)
楼前先生と二番目に大きなリフトで待ち合わせ、岩場のテラスにあるボブおじさんのレストランでランチする。リフトを降りてからさらに結構な上り下りがあるのだが、私はひたすら歩く。たとえひざがよくても私には無理なブラックゾーンだから。ハイアルティチュードのせいで、ちょっとした上り坂でも犬みたいに、はあはあしてしまう。かなりつらい。でもその店で飲んだ魚のスープには驚いた。まるで私の故郷の魚汁に違いない。違いは味噌が入ってないだけ。どんぶり一杯食べた。それから焼き豚と焼き野菜、クスクスと焼き茄子入りグリーンサラダを二人でむさぼり食った。隣のテーブルででスキーパトロールの中年男と、まだ十七歳くらいのラティーナの女の子が別れ話をしてた。私にはわからなかったが、先生が教えてくれた。先生は意外とスパニッシュができる。「別れ話をするのに最適の場所ですね」と先生は妙に感心してた。
私の携帯で撮った写真は、電話が通じないのでブログに送れない(これも想定の範囲外だった)ので、ネットで見つけたインカロッジ(寮の四人部屋)の写真をのせる
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十七子
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