土曜の午後に、俳句チャンネルで生句会ライブがあった。午前中白糸の滝を見に行って疲れて寝てしまったが、かぼちゃんがいいタイミングで吠えて、起こしてくれた。絶対に焦ってはならぬと、机の上にメモと歳時記を用意。ニックに説明するのが面倒なので、ズームの仕事だから(邪魔しないで)、と断っておく。いよいよ生配信が始まり、『あいうえお俳句』のルール発表。開始後1分が一番焦ると決まってるので、まず気持ちを落ち着ける為に、五十音を紙に書いた。中7を横に書いていき、最後に歳時記を見て季語をつけていくプラン。ところが、(実話です。)「はひふへほ」の行を書き間違えて「ほひふへほ」と書いてしまい、斜め線を引いて「は」と書き直した。そこで時間を食ったので、何となく「は行」に気持ちがいき、今日のタイトルの鳩笛の句をまず詠んだ。月並みだけど、まず最初の一句を狙って投句を試みるも繋がらず。そうこうするうち、「はひふへほ補助輪」の句が登場。はひふへほもう出ちゃったから他の音でと思っても呪いのように、はひふへほから逃れられん。ハヒフヘホ、ホ、ホ、と口づさむうちに、ハフハフ、ハヒハヒと、一人でこてっちゃんを食べていた男が、ご馳走さんと立ち上がって、さてどこに行ったらおもろいか考えたら、墓参りしか無いだろうと思いつき、「はひふへほホルモン食べて墓参り」という句をスルーするまで何度か投句した。スルーしたのでやれやれ、参加する事に意義がある、そう言えば夏カンオフィスの女子の誕生日やったと思い出し、「はひふへほ頬にひまはり誕生日」の挨拶句も投句。ドヤ顔でYouTube見てたら、「ほひふへほ」の句が画面に出てた。ローゼンさん失格、と、組長苦笑の宣告。ガーン。ほひふへほの呪い恐ろしや! ガックリリタイヤ。後は皆さんの句を鑑賞する側に。と、組長賞になったこの句が目に飛び込んできた。 だぢづでどどこにも螺子の無き裸
作者名は見えなかったごめん。
こんな、だぢづでどなコロナの世の中に生まれ出てきて、螺子一つない無防備な美しい裸の吾子よ、君は無事に生きていけるのか、と溜息をつく母か父が詠んだ句なのかと思った。感動した。だぢづでど、と後の十二音がつかず離れず、必然性を持ち、季語の裸をとてもピュアに詠んである。こんな句が読みたかった。作者の人の自解は聞かぬが花でせう。組長賞おめでとうございます!!