俳句甲子園には沢山の俳人審査員がいる。それぞれの俳句様式を六角成分図にすればわかりやすいだろう。たとえば、季語、型、写生、俳諧味、詩情、発想力? 同じ図形の俳人はいない。ヴァラエティに富んでいるから、あらゆる俳句に対応し、結果は限りなく公平に近づく。コントや漫才もそうだろう。コントでいえば、ネタ、演技、声と容姿、瑞々しさ、馬鹿馬鹿しさ、ハードボイルド、など。これらは私の基準※。考えながら審査員になったつもりで見ると尚楽しめる。ニューヨークというコンビは全部抜きん出ている。私が彼らを好きな理由が明確になる。ハードボイルドなコンビには哀愁が漂うんだよね。

※コントの基準
ボケやツッコミによる(演劇とは違う)オンオフ感をハッキリとするか、限りなくぼやかすか、そこにコントならではの虚実の面白みがあると私は思う。