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ミセスローゼンの上人坂日記

春の雲追ひかけ富士を一周す

犬の散歩中、居心地のすこぶる良い友人宅に寄って美味しいコーヒーを頂く。星岡温泉の前の借家に住んでた頃、姉夫婦が朝風呂の帰り寄ってくれるとニックは嬉々として珈琲を淹れていたなあ。帰って、ニックは練習、私は運動と仕事。鱈のサンドイッチでランチ後サイクリング。写真は湖畔のカフェ・ノアのテラス。今日は曇り。やや寒。帰って書き物。西加奈子の『サラバ!』にインスパイアされ長編も書いてみようと思う。一語一語、一頁一頁の積み重ねと思えば不可能じゃない。富士山に登るように一歩一歩進もう。
ラムカレーとパプリカサラダの早い夕飯後、マーラー十番を聞き、ハイフェッツ先生のドキュメンタリーフィルム「God’s Fiddler」を見る。


ニックのインタビューもある。これを撮る時私も側に居たので懐かしい。ニックは私のあげたネクタイを締めてる。私が好きなパートは、ニックの顔は出てなくて、声だけ流れる。
「二人は愛し合う友同士だった。ピアティゴルスキー先生亡き後、ハイフェッツ先生は孤独になった。」
フィルムの最後に流れるナレーションもニック。
「彼は難しいフレーズをいとも簡単そうに弾くという人があるが、私には最も危険な崖を命綱無しに登る人のようにスリリングに見える。奇跡だ。」

その後ちょっとモンテヴェルディを聞いて寝る。ニックは、「ハーハハーハハー、ホーホホーホホー」とハ行で歌うコーラスのところを必ず一緒に歌う。私はジェズアルドの方がホラーで好きだ。ジェズアルドを聞くと、真夜中のイタリアの街の石畳を裸足でネグリジェで歩いているような、歩いた事があるような気持ちになる。








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