「自分の言葉で話すように歌って下さい。」
これは俳句にも小説にも言える。この短編集の中の『猿に会う』を読んでいて、アッと思った。(ネタバレ)
昨年夏、富山に住んでいた次女と最寄の奥の細道スポットである「親不知子不知」へ行き、「母子で行く奥の細道」プロジェクトを立ち上げた。行くまでは、近場だからとりあえず行くくらいの気持ちだったが、行ってみると非常にインスパイアされ、旅のエッセイを書き上げた。次女の存在が無くてはならない物だった。次も次女を誘ってとりあえず近場へ行こう。例えば新潟の遊女達が目指してた伊勢参なんかもいい。芭蕉さんの立寄り地なら大垣後でもいいじゃん、と考えていたら、『猿に会う』は「日光」へ行く女子旅の話だった! 折しも、六月に大田原市の黒羽芭蕉の里全国俳句大会へ参加しようと決め、投句を済ませた矢先だった。「黒羽、日光、草津」が、次の私達母子の奥の細道の目的地だとその瞬間確信した。
「オタマが無くなる件」
我が家の台所用品で、最も無くなる件数が多いのが、スプーンでもフォークでもなくてオタマ。あんな大きな物をどうやったらゴミと一緒に捨ててしまえるの?