ミセスローゼンの上人坂日記

鳥のごと着飾りて耕しの衆

ロスでニックの親類友人に再会。いよいよコンサートの地へ、ルート1を走って行く。断崖絶壁、ガードレール所々なしのハイウェイ、絶叫と絶景を楽しんでから、カーメル湾を囲む町へ着く。
宿屋に荷をほどいて、ニックの従兄弟リーに会う。リーはモントレー交響楽団フレンズ(後援会)の理事。一言で言うとリーは、巨大なテディベアだ。見た目も中身もそう。リーの後をのそのそついてうちらはフレンズ懇親会や、プログラムレクチャーなどにも参加した。これが盛り上がった。

ニックは元来スピーチがうまい。笑わせるし、ほろりとさせる。率直で時に辛辣だけど、それは真実の力が最後には人を励ますってことを信じてるから。
このような喋りの才能を持つ人は少ない。うちの姉とニックと、うちの身内に二人もいるからすごいと思う!
ニックは日本ではそれ発揮できないのがほんとうに残念。たとえ達者な通訳がついても、ニックの語りやジョークの面白さは伝わらない。マスタークラスでも、ニックほど直感的に生徒の長所を見抜き、彼らがその場で奇跡のように上達する様を見せられる人を知らない。これもまたうちの姉と同じ才能なんだよね。面白くてやがてためになる!
ニックのマスタークラスの間中、客席は爆笑の嵐。それもこれも恩師ピアティゴルスキーやハイフェッツのマスタークラスで培った修羅場経験(⁉︎)からきてるんだと思う。
さて、今夜は三日間のモントレー交響楽団とチャイコフスキー優勝コンビによるブラームスダブルコンチェルトの初日が開く。スタインベックの故郷サリナスのシェアウッドホールにて、夜7:30開演!
これはすごいよ!!
Sherwood Hall
940 N Main St., Salinas, CA 93906
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