孫の初バースデーをお祝いする為NYに来ている。ニックとかぼちゃんはお留守番。
出産以来会っていない孫に、人見知りされて泣かれないように、アパートメントのドアの前で片手にウサギのパペットをはめ、もう片手に叩くとピコピコいうおもちゃハンマーを持って準備万端、ドアを開けた。
孫は、ウサギの人形と、黄色と赤のハンマーと、私の顔を順番に見て、ママにしがみつきながら笑ってくれた。
長女夫婦は育児をしっかりと中心に据えた生活をしている。清潔で慎ましい部屋は、笑顔と工夫に満ちている。長女は専業主婦でありつつ、少しずつ仕事にも復帰している。パパは週七日夜も働きつつ、家事も分担している。側に住んで手伝ってあげられない切なさも時差ぼけも、三人の幸福そうな顔を見て吹っ飛んだ。
「喧嘩しないの?」
「するよ。こないだも、手助けが欲しい時に帰って来てくれなかったから喧嘩した」
「それでどうしたの?」
「チャットGPTに不満をぶつけたら、“あなたと赤ちゃんを大切に思うからこそ、夫はお仕事を頑張っているんでしょ?”と諭されて納得した」
なるほど。母や姑に言われるとカチンとくるが、チャットGPTなら冷静に聞ける。育児の悩みから、喧嘩の仲裁から、日々の献立まで、チャットGPTに相談して解決。新時代の到来をひしと感じた。チャットGPTはスマホアプリだけど、もし金色の等身大のヒューマノイドか、ずんぐりした丸型ロボットの姿で家に居たら、さぞかし楽しくて頼もしいだろう。
スターウォーズの世界が現実に!
興味のある老人諸氏は続きをどうぞ。