弓子さんの話。 LAのオケのコンダクターが昨日はお休みだった。それで、子供(シニアの生徒)が指揮してめちゃくちゃだった。それから、みなで楽器を取り替えて弾く遊びをやった。ビオラのトップの子は、ピアノがめちゃくちゃうまく、おまけにバイオリン弾かせたらバイオリンのトップと同じくらいうまい。チェロだけは弾いたことがないそうで、へたに弾いて可愛いかった。
パーカッションのクラスでは、今二人でザイロホン(木琴)を叩いている。
今日も雨。だいぶ駱駝。弓子さんのマレット、プリンターのインクを買うのに、リンカーンセンター前から、カーネギーホールの近くのステープルまで歩く。傘さしてると、急にAbrilの昔の曲Complicatedが聞こえて、誰か他人のセルフォンだと思ってたら、自分のだった。弓子さんが昨日変えてくれたのをすっかり忘れていた。雨の中話しながら歩く。駱駝。
谷川俊太郎さんの「詩めくり」という文庫本を買う。弦子さんと一緒に町を歩きながら、それぞれ家族の誕生日の詩を私が読み上げる。弦子さんの誕生日の一篇は、ゴミについての詩。弓子さんは言葉について、私のは「何もしない」ことについて。四季介さんの誕生日はいかにもふさわしく、オットセイの詩。かわいかったのは、弦子さんの友人MKLの詩。王さまとおしっこ。
ゴミが湧くよ際限もなくゴミが湧く
ホイホイ
ゴミという観念が出現したのは
紀元前何世紀ごろのことだったの
どこへ行くのかは知らないが
お前がどこかへ行こうとしているのは知ってる
お前について行くよ
オットセイ
世間話のできないのは寂しいけれど
ねえ王さま
おしっこしたくなってしまったわ
帳のかげにかくれてもいい?